競馬コラム~騎手編 (新人騎手大攻勢に藤田菜七子危うし。) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
-
新人騎手大攻勢に藤田菜七子危うし。
2021年度にデビューした新人騎手に注目
若手騎手の成長スピードが目まぐるしい。
これらは若手騎手を育てる環境が年々整備されてきたこともあるだろうが、難関を突破して騎手免許を取得した時点で毎年「金の卵」が生まれているのである。
先日は蛯名騎手が引退し、まさに「世代交代」という言葉がピタリと当てはまる時期に差し掛かったのだ。永野武蔵騎手と、小沢大仁騎手の場合
藤田菜々子騎手がサウジ開催し、帰国後2週間の自主隔離生活に入っていた間に3月となり、2021年度の新人騎手がデビューした。
そして驚いたことに開催初日に18歳の永野武蔵騎手(美浦・伊藤圭三厩舎)と、同じく18歳の小沢大仁騎手(栗東・松永昌博厩舎)が初騎乗初勝利を成し遂げたのだ。
小沢大仁騎手に至っては、最終レースでも勝っており1日2勝となった。
しかも注目したいのは両名ともローカル開催でなく、主場開催での勝利で一線級の騎手に混じってのものなのだから、尚更価値は高いと言える。古川奈穂騎手の場合
他にも「全国の女性騎手まとめ」でも紹介した女性騎手の古川奈穂騎手も小倉で騎乗し、所属厩舎である矢作厩舎から4鞍を任されるという優遇ぶり。
古川奈穂騎手のこの優遇っぷりは、ただ単に「女性騎手」だから可愛がられてるというニュアンスでなく、減量が利いて尚且つしっかり乗れるということの証明であろう。
古川奈穂騎手の減量がモノをいうのは特にダートだ。
力を要するダート戦は斤量が軽ければ軽いほど有利で、例えば小倉のようにダート1000mでしかも直線に坂がないとなればスイスイと逃げ切ってしまう。
騎手の心理においても「行くだけ」なので、技術的にも他のレースに比べ難しくないので、今後のレースでもそれらのハンデは大いに有効活用されるだろう。若手男性騎手の成長に期待大
2021年デビューの新人騎手は一律3kg減からスタートする。(30勝未満)
勝利数を重ねるごとに2kg減(30勝以上50勝未満)、1kg減(50勝以上100勝未満)と負担重量の恩恵が少なくなっていく。
男性騎手の場合、100勝を超えると減量特典が無くなる。
そこからいかに騎手として戦っていくかという、いわゆる「100勝の壁」がかつては存在したのだが、キャリア3年目の世代では先週団野大成騎手が100勝を達成を成し遂げ、同世代では岩田望来騎手に続き早くも2人目の減量なし騎手が誕生している。
団野大成騎手は減量が取れていない時期に既にショウリュウイクゾで日経新春杯G2を勝っており、JRAトップジョッキーの岩田康誠騎手の次男岩田望来騎手とは違い、特に競馬サークル内に濃い縁故関係もない立場ながら実力だけでここまで勝ち上がってきたのはまさに努力の証であろう。
また、この期にデビューした騎手は父斎藤誠師の息子、斎藤新騎手がラブカンプーでCBC賞G3、菅原明良騎手は今年の東京新聞杯G3でカラテに騎乗して勝っている。
さらにはキャリア2年目組の躍進も確かで、泉谷楓真騎手は2月27日の小倉開催で騎乗機会3連勝を披露する充実ぶり。
キャリア4年目組では横山武史騎手が昨年関東リーディングとなり今年も既に重賞勝ちと鬼神のスピードで成長している。
当然今年2021年デビューの騎手達にしても、これらの騎手に追随し勝ち星を量産していくのであれば、いくら女性騎手特典の2kg減を常に使える藤田菜々子騎手もうかうかしていられないだろう。
先日のサウジ開催(14騎手中4位タイ)に参加して帰国後2週間の自主隔離生活に入っていたため騎乗馬なしとなっていた間に、冒頭にあげた2人の勝ち星を見て、「うかうかしてられない」と痛切に感じているのは本人だろう。
関連コラム
- 相次ぐジョッキーの不祥事と、問われるモラル (2024/08/15)
- 武豊騎手、函館リーディング獲得ならずも見事なパフォーマンスを披露 (2024/07/17)
- 戸崎圭太騎手、悲願のダービージョッキーへ10度目の挑戦 (2024/05/23)
- 落馬は死と隣り合わせ。ジョッキーという職業の過酷さを改めて知る (2024/04/18)
- 藤岡佑介ジョッキーが今年はひと味違う? (2024/03/28)
- 出稼ぎ外人ジョッキー達の続報 (2024/02/22)
- 情けない来日ジョッキーたちの戦績? (2024/01/11)
- 川田VSルメール、リーディングジョッキー争いに終止符か? (2023/12/07)
- 失速の2人(佐々木大輔騎手・藤岡佑介騎手) (2023/08/24)
- 川田騎手とルメール騎手のリーディング争いの動向 (2023/08/09)
- デビュー2年の佐々木大輔騎手が開催リーディング獲得 (2023/07/21)
- 6名が騎乗停止になった今、チャンスを掴めそうな2人に注目? (2023/05/18)
- スランプなジョッキー達 (2023/02/08)
- 川田将雅騎手とマイネル軍団のコンビ結成? (2023/01/25)
- 2023年注目すべきジョッキーは誰か? (2023/01/12)
- 福永祐一、JRA調教師試験で合格 (2022/12/14)
- 川田将雅騎手、陽性診断でよもやの試練 (2022/12/08)
- 非情なジョッキー事情 (2022/11/10)
- 新人ヤングジョッキーズシリーズの戦いが面白い。 (2022/09/08)
- ルメール、休み明けの代償? (2022/08/25)
- 「ワールドオールスタージョッキーズ」と外国人騎手 (2022/08/11)
- ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会 (2022/07/07)
- C・ルメール騎手も実はスランプ? (2022/04/21)
- 春GI、波乱の立役者〜横山武史騎手 (2022/04/14)
- 岩田康誠騎手、勝負師だからこその、発言。 (2022/03/23)
- 次世代ジョッキーの活躍 (2022/03/17)
- 強烈なデビューを果たした、角田大河騎手 (2022/03/10)
- 3桁目前の岩田望来騎手。名門厩舎の宿命 (2022/02/03)
- 冬競馬の楽しみ方?(ルメールが目覚めるまでに…) (2022/01/13)
- 2021年、話題をさらった横山武史騎手、2022年も「タケシ」の年になるか。 (2022/01/06)
- 松岡正海騎手、落馬からの待望の復帰 (2021/11/04)
- 木村調教師vs大塚海渡騎手のパワハラ裁判の行方 (2021/10/28)
- 2021年秋競馬に向け、夏競馬のおさらい (2021/09/09)
- 三浦皇成騎手、JRA史上最速記録達成。 (2021/08/26)
- 中央・地方のベテラン騎手〜若手騎手を見てみよう (2021/08/12)
- 武豊騎手の今後の動向は? (2021/07/07)
- 勝利同然のダービー2着、横山武史騎手に注目 (2021/06/02)
- 新人3人の妙味期間は、あと少し。 (2021/05/19)
- M.デムーロ、男児出産?復活の兆し (2021/05/12)
- 吉田隼人騎手の完全ブレイクの大きな予感? (2021/04/21)
- 新人騎手の勢いに、影が薄くなってく藤田菜七子 (2021/03/17)
- 新人騎手大攻勢に藤田菜七子危うし。 (2021/03/10)
- 今度こそデムーロ救済となるか? (2020/11/12)
- 今だからこそ未来に備え、するべき若手の育成 (2020/09/16)
- 夏競馬が終わり、社台勢はどう狙う? (2020/09/11)
- 武豊、スポーツ功労者賞受賞と、親子3代ダービー制覇の夢 (2020/07/29)
- 逆輸入ジョッキー、藤井勘一郎が本領発揮? (2020/07/23)
- 息子覚醒、横山武史騎手が初重賞制覇 (2020/04/29)
- M.デムーロいよいよ本格的にピンチ (2019/08/23)
- デムーロ、負のスパイラルにハマる (2019/06/19)
- D.レーン騎手、25歳の台風の目 (2019/05/15)
- 岩田「令和」初の天皇賞制覇なるか? (2019/04/23)
- 今年の新人騎手はチョット… (2019/03/05)
- ビュイック騎手の判断力 (2018/11/27)
- 何処まで続く?ルメール・ファースト (2018/10/30)
- 祝・武豊4000勝! (2018/10/03)
- モレイラ騎手JRA騎手試験 (2018/07/31)
- 騎手の体重ネタ (2018/05/02)
- 日本人ジョッキーに足りないもの (2018/02/13)
- ジャパンカップ展望と、外人騎手との違い (2017/11/21)
- 藤田伸二の「不合格」 (2017/09/26)
- 船橋に現れた、天才(?)中野省吾 (2017/08/28)
- 乱れ飛んだ、ご祝儀馬 (2017/08/15)
- 初重賞制覇 木幡巧也の知られざる性格 (2017/08/08)
- 三浦皇成騎手が復帰 (2017/07/18)
- 2017、岩田の馬券買えます。 (2017/05/09)
- 2017 3月の事件山盛り〜③ (2017/03/27)
- 悩める岩田の運命を変える超新星、ファンディーナ。 (2017/03/16)
- 藤田七菜子の最近は? (2016/08/12)
- どうした岩田康誠騎手!? 元NMB48の島田玲奈カフェ? (2016/04/23)
12/8には、またしても「いきなり万馬券」で中山6Rにて700.4倍の配当を得た。推奨金額最大600円が、42万 240円という払い戻しの結果となった。ココは常に論理的で今回も説得力がスゴかった! 同日、無料予想でもガミ2券種的中。
…現役の記者による唯一無二のサイト!
「俺の競馬予想」のサイト内ブログは、新聞や雑誌では知れないネタが満載。