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競馬コラム~騎手編 (祝・武豊4000勝!) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです


武豊騎手4000勝

…というのは、おそらく今の競馬の制度上抜かれることのない記録だろう。


武豊騎手はこれからも現役を続けるだろうし、今年も現時点で58勝しているので、怪我なく無事に騎乗し続けて、コンスタントに毎年100勝弱の勝利を積み重ねていけば、10年後には5,000勝に届いていても驚けない数字だ。
なにせ、あの天才ジョッキー武豊だからな。

ただこのカウントJRAでの勝利に限ったもので、地方や海外での勝利数を足せば随分前に達成出来ていた数字だった。
これを区切りの勝利とするのはいかがなものかなとも個人的には思う。

デムーロやルメール、モレイラにしても海外の勝利数をカウントすれば相当数勝っているはずなので、このあたりの線引きをきちんとしないと、記録そのものがボヤけたものになってしまうことが危惧される。
本人達はどのカウントにしているのだろうか。



武豊騎手が所謂「ピーク」を迎えていたのは2004年(211勝)2005年(212勝)で、この当時は「一人横綱」状態が続き、その後もコンスタントに150勝前後の勝ち鞍を挙げていた。
転機となったのは2010年の落馬事故だ。

本来、左鎖骨遠位端骨折、腰椎横突起骨折により長期の戦線離脱をしいられるはずだったのが、復帰を焦るあまり鎖骨にプレートが入ったまま半年で戦列復帰したため、左肩の可動域は正常時の半分程度だった。

このことは後年、本人も語っているが「あの時焦って復帰したのが後々響き、実際に完治するまで2年間は痛みがつきまとっていた」と言っている。

そして、怪我の影響で全盛期には程遠い騎乗となったため、武豊は騎乗馬の質を落としたが、これに追い打ちをかけたのが「エージェント制度」だった。

今でこそルール化されている「エージェント制度」だが、当時は明確なルールがなかったため、元競馬ブックTM小原TMが「小原軍団」を結成し、岩田福永四位を中心に自身の息のかかった騎手間で有力馬を融通するシステムを構築し、「有力馬は小原軍団に頼めば誰かまともな騎手に落ち着く」という状態になった。

対して五体不満足の武豊のエージェントは、元ホースニュースのTMで、その後フリーとなった平林雅好氏だったが、平林氏は武豊専属ということで、前述の小原軍団のように有力馬を融通しあうことが出来なかったため、この頃の武豊騎手は体調面を含めて「負の連鎖」に突入していた。

「心は腐るも技術は腐っていなかった武豊」


天才ともてはやされた武豊とて所詮は一人の人間。
誰の人生にも山があり谷があるのが当たり前で、2010年頃が武豊の「谷」の時期だっただろう。
そして丁度、年の頃をかえりみても「厄年」の時期に符合しているように、やはり武豊も人の子だったのです。


天国から地獄に落ちた人間の心情としては、まわりから「腐らずに頑張れ」と言われても「はい頑張ります」と切り替えるのは至難の技で、同時に武豊に進言できる人間も多くなかったんじゃないかと想像する。

それでも武豊は武豊なりに腐らずに粛々と騎乗し続けてた。
エージェント制度の影響は今でも根強く、そこに加えてデムーロ、ルメールのJRA通年免許取得と、今だに武豊を取り巻く環境は厳しく、ここにモレイラがJRA試験に合格して万一にも加われば、状況悪化はさらに加速することだろう。
どのスポーツも外国人に活躍の場を譲ってしまっているので、日本の武豊には頑張ってもらいたい。


ただ、4,000勝を達成した日の武豊は3勝の固め打ちを見せた。
固め打ちが外国人騎手の代名詞となって久しい今日この頃、この日の武豊の騎乗は全盛時を彷彿とさせるものであり、スプリンターズSでも13番人気のラインスピリットを正攻法の競馬で3着に持ってきた騎乗技術は文字通り前評判の高かった外国人騎手騎乗の馬を凌いでいた。
これを見る限り、少なくとも体に染み付いた「騎乗技術」は全く錆び付いていないように見えた。


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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

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▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。