最終更新日:2024年10月15日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:117,639

競馬の楽しみ方~番外編★ (競馬界に大改革?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 中央競馬・地方競馬、競馬界に大改革?

    地方競馬における方針変更が発表

    先日、地方競馬を統括する地方競馬全国協会(NAR)から、地方競馬における方針変更が発表された。
     
    会見で「大きな転換期を迎えることになった」とNAR理事長。 
    南関東クラシック路線の改変と全国開放、それに伴う地方競馬全体の2~3歳グレードレースの拡充という、近年ではなかった大改革が行われることになる。
     


    中央競馬と地方競馬の垣根が無くなる?

    本会見の目玉となったのが南関東クラシックレースについて

    これまで南関東所属馬に限定されていた羽田盃東京ダービーを「S1」から「JpnⅠ」に格付けし、それに伴って他地区の地方馬、さらにはJRA所属馬までもが参戦することができるようになったのだ。

    そして、従来7月に行われている交流JpnⅠ・ジャパンダートダービーが10月へ開催時期を移行。
    JRAのクラシックレース同様、皐月賞(羽田盃)から日本ダービー(東京ダービー)と春に2レース行い、10月に3冠最終戦として菊花賞(ジャパンダートダービー)を行うという体系になる。

    全国開放に伴い、対象レースの賞金は増額
    さらには3冠ボーナス(3冠を達成すると+8000万円)も設定されており、近年で盛り上がりを見せてきた地方競馬がより飛躍することになりそうだ。

    それに合わせ、その3冠レースに向けたレースを2歳戦から整備していくことも発表されており、日本競馬は中央と地方の垣根をなくし、芝・ダート両方での底上げを目指していく形が出来つつある。
     
    1995年からスタートしたダードグレード競走(=交流重賞)だが、施行されてから歴史は浅いものの、当初からしばらくは「中央馬への馬場貸し」という言葉が主流になったほどで、地方馬が出ても全く歯が立たないというレースばかりだった。

    しかし、近年は地方での調教・調整技術も上がり、中央馬に対抗あるいはひと泡吹かせられるだけの馬が続々登場しており、レベル自体もその差が詰まってきているのは間違いない。

    こういった交流競走が早い段階から実施されれば、競走馬のレース選択の幅が広がるし、よりレベルの高いレースになっていくことが期待できると思うので、個人的にも非常に楽しみなプロジェクトだと感じている。
     


    競馬予想サイト業界にも影響か?

    競馬予想サイトでもここ最近、「競馬競艇地方競馬」と、中央の予想を提供しながら平日は地方競馬の予想を販売するサイトが増えつつある。

    勿論、中央競馬専門のサイトが無くなる事はないし、競艇予想サイトが下火になることもない。
    ただ、平日もより競馬を楽しめるようになれば、面白くないのは「競艇業界」だろう。
    このような大改革が進めば、新たなジャンルが増えるだけだ。
    それに伴い悪質な競馬予想サイトも増えるだろうが、業界からすれば「必要悪」なのだろう。

     
     

    中央競馬と地方競馬の交流競走を喜べない人たち

    南関東のオーナーや厩舎の場合

     …そんなファンにとっては楽しみな一報ではあったが、その傍らで素直に喜べない人たちもいる。 
     
    まず真っ先に思い浮かぶのは、南関東のオーナーや厩舎だろう。
    中央との差が縮まったと言っても、互角にやれる馬や厩舎、そういう馬を持つオーナーというのはほんのひと握りだ。

    全国開放、中央馬が参戦できるレースが増えるとなれば、今まで出れば計算できたレースに使いづらくなり、そういった馬にとっては難易度が上がることは間違いない。
    ゆくゆくはその馬なり、そのオーナーなりの使い方が固まってくるのだろうが、始まってしばらくは苦労する人たちの声は多く挙がりそうだ。


    大手生産グループの場合

    また、困るのはなにも地方競馬だけではない。

    中央競馬を席巻している大手生産グループとしても頭を悩ませていることだろう。
    これまでは芝・ダート問わず、ある程度の血統で見込みがあれば賞金期待値の高い中央競馬で問答無用に送り出していたが、これからは適材適所で中央・地方で所属を振り分ける必要性が出てくる。

    ダート馬であれば中央に所属していなくても大きいレースに挑戦できるようになるのだから、経費の安い地方をベースにするという考えも出てくるに違いない。(この流れで地方の預託料が上がる…なんてことがなければいいのだが。笑)

    それにより競走馬の適正価格・価値といったものが今一度見直されるタイミングになるのではないかと思っている。
    GⅠを勝ったら一気に億万長者、という「中央競馬」の名前や魅力による金額設定(商売)がある種の手法だったが、これはいつまでも通用しなくなる可能性は高い。
     
     
     

    競馬界がどう変わっていくのか

    …そうなると一口馬主を楽しんでいるファンの人たちも、この改変で新たな選択肢が生まれるのではないかと思っている。

    素質あるダート馬がいても、現状のJRAダート路線では使えるレースに限度があり、稼げるところで稼げずに機会を逃していることが多い。
    これをキッカケに競走馬の活躍の場が増え、それに伴いユーザーがより楽しめる環境になって欲しい。
     
    こういった改変は得する人がいれば損する人もいるのが常。
    競馬界で生産者が力を強く持つことは決して悪いことではないのだが、まずはファンファーストで競馬界が変わっていくことを願っている。 


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/10/12

万馬券マスターズという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

万馬券マスターズ」という競馬予想サイトは、無料予想の1ヶ月検証で、-49万 1250円という収支を記録した「やっぱり地下競馬」や、-65万 7350円の赤字となった「ファンファーレ」のグループサイトである。 これらグループサイトと同様に、「万馬券マスターズ」の無料予想も1日に3〜4鞍程提供されることが多い。


この4鞍はすべて異なる券種で提供され、1鞍ごとに1万〜6万円の賭け金が推奨されている。そのため、無料予想だけで1日に約15万円近くの軍資金が必要となる。


万馬券マスターズでも、この馬鹿げた賭け金で1ヶ月間、計33鞍を推奨通りに買い続けたとしたら、「無料予想」にもかかわらず、賭金は134万 2200円もかかることとなった。

気になる予想精度は的中率が39%(33戦13勝 20敗)、回収率は44%、収支結果は1ヶ月で−75万 7820円となった。


使えば使うほど赤字になる「万馬券マスターズ」だが、今回検証する無料予想(無料情報)の抜き打ち検証は、2024/10/12の京都8Rで提供された買い目である。


万馬券マスターズという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ 万馬券マスターズの無料予想(2024/10/12)

結果:2-6-5

このレースでは頭数が少なかったため、点数を絞らざるを得ないレースではあったが、結果的に軸馬が飛び相手馬3頭で決まるという頭の痛い決着となった。そもそも、なぜ3マテンロウサンを本命に選んだのかが疑問である


メンバー中未勝利、もしくは新馬を勝ったばかりの馬が6頭中3頭もおり、未勝利馬2頭は当然除外すべき存在だったが、残りは1勝馬のみ。特に、OP競走を経験したのは3マテンロウサンと5ワンモアスマイルの2頭だけだったことから、本命馬はこの二択に絞られた。しかし結果的には、選択が間違ってしまった
では何故5ワンモアスマイルを本命に出来なかったのか?

ワンモアスマイルの前走3着は5頭立てという少頭数のレースで、そこまで評価できる内容ではなかったものの、4着馬とは5馬身差があり、そこまで酷いものではない。また、今回は叩き2戦目で、OP競走を経験してからの変わり身を期待できる状況だった。


一方で、本命3マテンロウサンは、札幌2歳ステークス6着以来の競馬で、内容も先行してずるずると下がり勝ち馬から1秒以上離されている。中央開催や休み明けという厳しい条件下では、ガラリと変わることを期待するのは無理があったと言えるだろう。

万馬券マスターズが提供したレース


さらに、今回の買い目は一頭軸流しの3点だったが、仮にボックスと購入したとしても4点。4点でも結果的にはプラスになっていたレース。

前述したように、6頭中2頭が未勝利馬なら4頭を熟考すればよかったのだが、、能力比較のむずかしい4頭と考えれば、BOX購入を考慮してもよかったと感じさせられた組み立てであった。