最終更新日:2023年12月10日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:113,520

競馬の楽しみ方~番外編★ (競馬界に大改革?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 中央競馬・地方競馬、競馬界に大改革?

    地方競馬における方針変更が発表

    先日、地方競馬を統括する地方競馬全国協会(NAR)から、地方競馬における方針変更が発表された。
     
    会見で「大きな転換期を迎えることになった」とNAR理事長。 
    南関東クラシック路線の改変と全国開放、それに伴う地方競馬全体の2~3歳グレードレースの拡充という、近年ではなかった大改革が行われることになる。
     


    中央競馬と地方競馬の垣根が無くなる?

    本会見の目玉となったのが南関東クラシックレースについて

    これまで南関東所属馬に限定されていた羽田盃東京ダービーを「S1」から「JpnⅠ」に格付けし、それに伴って他地区の地方馬、さらにはJRA所属馬までもが参戦することができるようになったのだ。

    そして、従来7月に行われている交流JpnⅠ・ジャパンダートダービーが10月へ開催時期を移行。
    JRAのクラシックレース同様、皐月賞(羽田盃)から日本ダービー(東京ダービー)と春に2レース行い、10月に3冠最終戦として菊花賞(ジャパンダートダービー)を行うという体系になる。

    全国開放に伴い、対象レースの賞金は増額
    さらには3冠ボーナス(3冠を達成すると+8000万円)も設定されており、近年で盛り上がりを見せてきた地方競馬がより飛躍することになりそうだ。

    それに合わせ、その3冠レースに向けたレースを2歳戦から整備していくことも発表されており、日本競馬は中央と地方の垣根をなくし、芝・ダート両方での底上げを目指していく形が出来つつある。
     
    1995年からスタートしたダードグレード競走(=交流重賞)だが、施行されてから歴史は浅いものの、当初からしばらくは「中央馬への馬場貸し」という言葉が主流になったほどで、地方馬が出ても全く歯が立たないというレースばかりだった。

    しかし、近年は地方での調教・調整技術も上がり、中央馬に対抗あるいはひと泡吹かせられるだけの馬が続々登場しており、レベル自体もその差が詰まってきているのは間違いない。

    こういった交流競走が早い段階から実施されれば、競走馬のレース選択の幅が広がるし、よりレベルの高いレースになっていくことが期待できると思うので、個人的にも非常に楽しみなプロジェクトだと感じている。
     


    競馬予想サイト業界にも影響か?

    競馬予想サイトでもここ最近、「競馬競艇地方競馬」と、中央の予想を提供しながら平日は地方競馬の予想を販売するサイトが増えつつある。

    勿論、中央競馬専門のサイトが無くなる事はないし、競艇予想サイトが下火になることもない。
    ただ、平日もより競馬を楽しめるようになれば、面白くないのは「競艇業界」だろう。
    このような大改革が進めば、新たなジャンルが増えるだけだ。
    それに伴い悪質な競馬予想サイトも増えるだろうが、業界からすれば「必要悪」なのだろう。

     
     

    中央競馬と地方競馬の交流競走を喜べない人たち

    南関東のオーナーや厩舎の場合

     …そんなファンにとっては楽しみな一報ではあったが、その傍らで素直に喜べない人たちもいる。 
     
    まず真っ先に思い浮かぶのは、南関東のオーナーや厩舎だろう。
    中央との差が縮まったと言っても、互角にやれる馬や厩舎、そういう馬を持つオーナーというのはほんのひと握りだ。

    全国開放、中央馬が参戦できるレースが増えるとなれば、今まで出れば計算できたレースに使いづらくなり、そういった馬にとっては難易度が上がることは間違いない。
    ゆくゆくはその馬なり、そのオーナーなりの使い方が固まってくるのだろうが、始まってしばらくは苦労する人たちの声は多く挙がりそうだ。


    大手生産グループの場合

    また、困るのはなにも地方競馬だけではない。

    中央競馬を席巻している大手生産グループとしても頭を悩ませていることだろう。
    これまでは芝・ダート問わず、ある程度の血統で見込みがあれば賞金期待値の高い中央競馬で問答無用に送り出していたが、これからは適材適所で中央・地方で所属を振り分ける必要性が出てくる。

    ダート馬であれば中央に所属していなくても大きいレースに挑戦できるようになるのだから、経費の安い地方をベースにするという考えも出てくるに違いない。(この流れで地方の預託料が上がる…なんてことがなければいいのだが。笑)

    それにより競走馬の適正価格・価値といったものが今一度見直されるタイミングになるのではないかと思っている。
    GⅠを勝ったら一気に億万長者、という「中央競馬」の名前や魅力による金額設定(商売)がある種の手法だったが、これはいつまでも通用しなくなる可能性は高い。
     
     
     

    競馬界がどう変わっていくのか

    …そうなると一口馬主を楽しんでいるファンの人たちも、この改変で新たな選択肢が生まれるのではないかと思っている。

    素質あるダート馬がいても、現状のJRAダート路線では使えるレースに限度があり、稼げるところで稼げずに機会を逃していることが多い。
    これをキッカケに競走馬の活躍の場が増え、それに伴いユーザーがより楽しめる環境になって欲しい。
     
    こういった改変は得する人がいれば損する人もいるのが常。
    競馬界で生産者が力を強く持つことは決して悪いことではないのだが、まずはファンファーストで競馬界が変わっていくことを願っている。 


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競馬キャンプ無料予想(無料情報)だが、12月3日(日)のチャンピオンズCは正直、2着の⑦ウィルソンテソーロのピックアップは苦しかったと思うが、実績を掘り下げてみるとダートに限って言えば9戦7勝

その7勝は全てある程度先行して勝ちに行ってのもの。
前走のJBCクラシックも勝ちに行ったが最後はバテてしまったのであれば、戦法を変えてくる可能性は考える余地はあった。
実際、差しに回ることを示唆しているコメントも出ていた。

あわせて、今回馬券対象としてピックアップされている②メイショウハリオと前走で0.4秒差であったのであれば、同等の扱いができてよかったのではないか?

中央のG1のメンバーに入って重賞実績が交流重賞しかなかったのであれば、これだけのメンバーに入れば評価を下げざるを得なかったかもしれないが、勝ったレモンポップの評価を下げているように、捻りを加えているのであれば、ここも捻ってもよかったのでは。…と、思う。

競馬キャンプが提供したレース

ただ、勝ったレモンポップと同じ列、つまりはレモンポップを1頭目から外していたのであれば馬券としては成り立たない。

レモンポップが3着以下になれば、馬連の配当は上がるという希望的観測が垣間見える組み合わせであるが、レモンポップを嫌う要素は「距離」と「外枠」だけであったはず。

今年のフェブラリーS・G1を勝った際にも距離不安は囁かれたが、陣営としてもその点は百も承知で、1600mに対応できるように調整し勝ち切った。

今回も、始動戦を1600mの南部杯に選んで2着を持ったままで2秒千切っているなら、既に1800m仕様に馬は造られていたのだ。

臨戦過程は余裕残しの状態で、ノーダメージで勝ち上がったように上々で状態もピークだった。

大型馬でありながら機動力に長けており、絶好のポジションを見つければ、すぐに其処を取れる馬。
今回は走り終わった後で杞憂に終わったが、鞍上の坂井瑠星も距離と枠の不利を考慮しスタート後、直ぐに先手を主張。これは最短距離を通ることによりスタミナの消耗を避けるという騎乗であったが終わってみればゴール後もまだ余裕があった。

誰が1800mは保たないと決めたのか?