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競馬の楽しみ方~番外編★ (前代未聞の大珍事) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです


前代未聞の 大珍事が発生した。


その事件が起こったのは10月13日(土)の新潟6R 施行距離はダート2,500mで起きた。

新潟ダートの2,500mはスタートしてから1度ゴール板を通過し、もう1週して2度目に迎えるゴール板で2,500mを走りきるという設定なのだが、このレースでペイシャエリートに騎乗していた山田敬士騎手は何を勘違いしたのか1度目のゴール板をゴールと勘違いし、そこに向けて鞭を3発振り下ろし、ゴールを駆け抜けた後、通常のレースが終わったのと同様に手綱を緩め次のコーナーを緩やかに入り馬を止めにかかった

…次の瞬間、
後方を追走していた馬に騎乗していた騎手(ファイトアローンに騎乗していた柴山騎手)から「まだ終わってないぞ!」と声をかけられて、気づいた。

山田敬士騎手はこのレースを、ダートの1,200mと勝手に勘違いしたのである。


その後、如何にも「やっちまったぁー!」という感じで改めて馬を隊列に戻したが、既にペイシャエリートは全力を出し尽くしていた後だったため、結果的に前の馬から5馬身離された最下位でゴールした


不運というのは重なるもので、ペイシャエリート号は逃げてレースの主導権を握った際には1勝3着1回という好成績だったため、山田騎手はこのレースで「逃げの手」に出てたのだ。
この時もし他にハナを主張する馬がいれば山田敬士騎手も流れに乗る競馬ができていたはずだったのだが、如何せんダートの長距離戦でペースはお決まりのスローだ。

つまり山田敬士騎手の前には一頭も馬がいなかったため、距離誤認に気付かなかったってコトだ。
これがもし差し馬や追込み馬であったら、もっと早く勘違いに気付いたであろうに。
結果は後の祭り


しかしこの「後の祭り」が余計にタチの悪いものとなったのだ。

このレースでペイシャエリートは2番人気。
金額の多寡はおいておいたとしても、相当数の単勝馬券がペイシャエリートに投票されていたことを人気が証明しており、馬券を買っていたファンにとってみれば、少しも笑えない。
ブチ切れ、噴飯ものの騎乗だ。


JRAはこの結果を見て、山田敬士騎手の騎乗停止処分を決定。
それも、通常の制裁なら次週からとなるところをレースの翌日から騎乗停止とする異例の措置となり、日曜の山田敬士騎手の騎乗馬は全馬乗り替わりとなった。
まぁ、JRAとしては客が荒れ、トラブルを回避するためだろう。


これにより山田敬士騎手は裁定委員会の議定があるまで、無期限の騎乗停止となった。


かつて安藤勝己騎手JRAで活躍していた頃はレースの施行距離を忘れて、本馬場入場の際に武豊騎手に「ユタカちゃん、何メートルだっけ?」と尋ねたのは有名な逸話であるが、距離を誤認したままレースを行ってしまったのは初めてだろう。
いや、誤認だから走り終えるまで本人が気づかなかったのだから、もぅどうしようもない。


過去の同じような珍事件を振り返ると…
1993年にジャパンCで来日したK.デザーモ騎手は、単勝1番人気のコタシャーンに騎乗した際に、ゴール板を誤認しラスト100m標識をゴールと勘違いしてゴールインしたと思い込み腰を浮かせて追うのをやめてしまった(結果2着)という事件もあった。
この時はデザーモのおかげで日本馬であるレガシーワールドが勝ったためか、ほぼお咎めナシだった。

この当時は馬連全盛の時代だったため、1着2着の違いが馬券に影響がなかったのもあって、大きな問題にはならなかった。


いずれにせよ一瞬にして翌日の秋華賞を制したアーモンドアイ以上の話題をかっさらった山田敬士騎手

この事件で全国に名前が轟くほど有名になったが、当分は行く先々で馬券購入者や関係者から針のムシロとなることだろうなー。


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【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。



2024/04/22

【4/20】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/20(土)
土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。