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競馬の楽しみ方~番外編★ (競走馬の繁殖・育成ビジネスとは。) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 競走馬の繁殖・育成ビジネスとは。

    ビッグネームが続々と引退する

    今年もあっという間に1年が過ぎ、あっという間に有馬記念(12/26)を迎える。
    コロナウイルスは新種株の出現で予断を許さない状況ではあるものの、ひと頃に比べると人の行動制限も緩和傾向にある。

    完全封鎖だった競馬場にも訪れることができるようになり、このまま徐々に日常を取り戻すことができれば…と願うばかりだ。

    そんな2021年の締め括り、有馬記念ムード一色の競馬界ではあるが、それと同時に毎年この時期にトピックスとなるのが今シーズンを持って引退となる競走馬のことだ。

    すでに無敗の3冠馬コントレイルがジャパンカップを勝利して、GI6勝グランアレグリアもマイルCSを勝利して引退を表明。

    その他では高松宮記念を勝ったモズスーパーフレア長距離GI2勝ワールドプレミアダートGI4勝クリソベリルダノンプレミアムといったGI馬が続々引退する。

    そして、この有馬記念がラストランとなる馬もいる。春秋グランプリ3連覇中、ラストで4連覇の偉業が懸かるクロノジェネシス
    そして、菊花賞馬キセキもこのレースが最後となる。

    毎年競馬界を賑わせた馬たちが引退しているが、今年は一気に人気馬たちがターフを去ることになる。



    GI馬、第二の生活の方が儲かる?

    クロノジェネシスキセキに関してはもう1走頑張って、そして無事に走ってもらう形になるが、引退してからは次の仕事・役目がある。

    種牡馬繁殖馬としての生活がスタートだ。

    ヨーロッパやアメリカでは以前から主流となっていたが「能力のある馬の血筋を広める」という観点から、競走馬として走ることよりも、より多くの子孫を残すことが大事と捉え、まだもう1年くらいバリバリ走れるという馬でも早めに繁殖入りされる傾向が、日本でも浸透している。

    要は競走馬として賞金を稼ぐよりも、種牡馬として種付け料を徴収した方が儲かる…という考えだ。


    コントレイルを例に挙げてみる

    4歳にして早々に引退を決めたコントレイルがまさに良い例だろう。

    名馬であり名種牡馬となった父ディープインパクトがこの世を去り、日本の競馬界として「ポスト・ディープインパクト」が待たれる状況で、そんな偉大な父に代わるべく、オーナーサイドは早期の引退を決断した。

    すでに種付け料が発表されており、価格は1,200万円

    なんと、驚くことにその父ディープインパクト初年度と同じ価格設定なのである。
    結果的にディープインパクトとて種牡馬としての価値は子供たちが走ってみないと分からなかったものの、それを同じ価格にしてくるあたり強い想いが見てとれる。



    繁殖ビジネスが過熱してる競馬業界

    ちなみに来年度の主な種牡馬の価格は以下の通り。

    《2022年の種牡馬の価格》

    1,800万円 エピファネイア
    1,500万円 ロードカナロア
    1,200万円 キズナ
    1,200万円 コントレイル
    700万円 サートゥルナーリア
    700万円 モーリス
    700万円 レイデオロ
    700万円 ドレフォン
    500万円 キタサンブラック

    という状況。

    エピファネイアが、1,800万円!??
    というのが率直な感想である。笑

    牝馬3冠デアリングタクト、今年GI2勝し有馬記念でも優勝候補のエフフォーリアと、2年連続でGI馬を輩出した実績を考えると納得できなくもないし、ディープインパクト最後に4,000万円まで上がったことを考えると、まぁ考えられなくもないが、それにしてもちょっと強気設定ではないかと思う。

    ただ、一方でこういう価格設定にしても応募が殺到する現状というのも事実で、それだけ競走馬の繁殖・育成ビジネスにはビッグマネーを獲得する夢?チャンス?があるとも言えるし、そこから既にギャンブルは始まっているのだ(笑)



    海老で鯛を釣る?競走馬の繁殖ビジネス

    夏に行われているセレクトセールがあるが、いとも簡単に「億」の金が次々に飛び交うセリが行われていることを考えると、このタイミングで支払う1,000〜2,000万円という金は、ビジネス的に決して高くない金額になる。

    最近は外国のオーナーも参加が目立つようになったし、国内でもIT関係の資産家たちが馬主になるということがメジャーになっている。

    ・生産・育成牧場としても売れる可能性があれば少しでも質の良い競走馬を産ませたい。

    ・そういったニーズがあると、種牡馬の価値を多少上げても需要がある。

    ・諸々コストの掛かった馬は、それ相応の価格設定にせざるを得ない。

    ・それでも買いたいという人がいる。生産者は利益を獲得できる。

    という状況だ。
    イチ市場としては望ましいサイクルになっているのかもしれないが、一方でいわゆる「適正価格」が完全に崩壊してしまっているのは懸念されるところで、零細馬主たちからしてみると迷惑な話だろう…

    正解・不正解はないのだが、すべての馬が価格に見合った走り、結果を残してくれる訳ではないので、こういったリスクとともに繁殖ビジネスがどう変化していくのかは気になるところである。


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競馬キャンプ無料予想(無料情報)だが、12月3日(日)のチャンピオンズCは正直、2着の⑦ウィルソンテソーロのピックアップは苦しかったと思うが、実績を掘り下げてみるとダートに限って言えば9戦7勝

その7勝は全てある程度先行して勝ちに行ってのもの。
前走のJBCクラシックも勝ちに行ったが最後はバテてしまったのであれば、戦法を変えてくる可能性は考える余地はあった。
実際、差しに回ることを示唆しているコメントも出ていた。

あわせて、今回馬券対象としてピックアップされている②メイショウハリオと前走で0.4秒差であったのであれば、同等の扱いができてよかったのではないか?

中央のG1のメンバーに入って重賞実績が交流重賞しかなかったのであれば、これだけのメンバーに入れば評価を下げざるを得なかったかもしれないが、勝ったレモンポップの評価を下げているように、捻りを加えているのであれば、ここも捻ってもよかったのでは。…と、思う。

競馬キャンプが提供したレース

ただ、勝ったレモンポップと同じ列、つまりはレモンポップを1頭目から外していたのであれば馬券としては成り立たない。

レモンポップが3着以下になれば、馬連の配当は上がるという希望的観測が垣間見える組み合わせであるが、レモンポップを嫌う要素は「距離」と「外枠」だけであったはず。

今年のフェブラリーS・G1を勝った際にも距離不安は囁かれたが、陣営としてもその点は百も承知で、1600mに対応できるように調整し勝ち切った。

今回も、始動戦を1600mの南部杯に選んで2着を持ったままで2秒千切っているなら、既に1800m仕様に馬は造られていたのだ。

臨戦過程は余裕残しの状態で、ノーダメージで勝ち上がったように上々で状態もピークだった。

大型馬でありながら機動力に長けており、絶好のポジションを見つければ、すぐに其処を取れる馬。
今回は走り終わった後で杞憂に終わったが、鞍上の坂井瑠星も距離と枠の不利を考慮しスタート後、直ぐに先手を主張。これは最短距離を通ることによりスタミナの消耗を避けるという騎乗であったが終わってみればゴール後もまだ余裕があった。

誰が1800mは保たないと決めたのか?