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競馬の楽しみ方~番外編★ (「凍結防止剤」の影響〜どう予想する?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

冬競馬まっただ中の競馬が続いてるが、今回の競馬コラムは個人的に前から書こうと思ってた、
この時期ダートコースに撒かれる凍結防止剤」について解説しよーと思う。

凍結防止剤」とは、書いて字のごとくダートコースの砂の凍結を防止する薬剤なんだが、多分知らない人も多いと思うけど、コレがなかなか厄介な代物なんですわ(-。-;
…で、この「凍結防止剤」が撒かれたかどうかで馬場のコンディションが変わり、ソレを知っているか否かで「ダート」の予想の勝率が大幅に変わってくるのだ。


基本的にはダートコースの砂が、雨や雪、霜で凍ってしまいそうな場合に撒くんだけど、のべつまくなしに撒くというものではなく、撒く場合は、ダートコースが凍るとされる、ある一定の砂内の含水率が予想される場合にのみ撒くのだ。
実際、先週の「東京競馬場」は撒いたけど「京都競馬場」は撒かなかった。


ある程度の水分を含んだ砂と結合すると、凍結を防ぐと同時に砂に粘り気が出る状態となる。
いわゆるパサパサのダートとは違う意味で、パワーが必要な特殊なダート状態となるのだ。
例えていうのであれば、アメリカの粘土質のダートに近い状態になることが、よく言われている。

ただ、先週の「東京競馬場」は雪の残る影響で水を含むことがほぼ確実されていたから撒いが、実際は雪が想像以上に一気に溶け出したため、砂の中にある水が凍結防止剤と結合する前に雪解け水と一緒に流されたらしい。

芝コースもそうなんだけど、各コースは水はけを意識して基本的にコースの内側に排水されるように設計されてるから、一気に水が排水された先週は結合されずに、普通の水の浮いたダートコースとなり、脚抜きのいいダートコースとなっていた。

つまりは先週の「東京競馬場」は予想された以上の水がコース上に浮き出してきてしまったという状態になってしまったのだ。


金曜の時点で水をある程度含んだダートに対しては凍結防止剤を撒くことは有効なのだが、水が浮くまでの状態になると撒いても流れてしまうので撒かないと考えるのが妥当で、凍結防止剤を撒いたか否かはJRAの「馬場情報」で必ず公表される。
ただ、実際に水分と結合して「粘土状」になっているかのどうかってのはココが厄介なところの本質で、
「目視や勘」でしかはかり得ないというところなのだ。



JRAのホームページで凍結防止剤を撒いたと発表され、馬場状態が重、ないしは稍重、稍重に近い不良と確認できれば、ダートコースの砂内の水分と結合して粘土状のダートとなっていると判断して良いだろうね。

そして、凍結防止剤とダートの砂内の水分とが結合した状態でのダートは、粘土状なので脚抜きが悪くなり、馬が走るのにパワーを要する状態となるから、そんな場合は巨漢馬や、いかにもパワー型という血統、例えばアメリカ寄りの血統の馬が活躍する馬場となると考えて良いだろう。


結論としては概ね三段階の状態をイメージしておくといい。
凍結防止剤が撒かれたと発表があった場合・・・

1.重程度の馬場状態は結合して粘土状のダートとなり力が必要な状態か?
2.撒いたはいいが、思いほか乾くのが早く良馬場になってしまった場合は普通の良馬場と同じか?
3.馬場が想定以上の水分がコース上に発生している場合、凍結防止剤は結合する前に流れて効果がなくなっているか?


どうだろ? こーゆう馬場情報もダートで予想するには重要な「情報」です。
少々難解なものとなってしまっているかもしれないが、冬競馬はダートが主体だから、馬場状態を把握しているのとそうでないのとでは、馬券の買い方のアプローチも当然変わってくるもの。このあたりを意識して競馬に取り組むのもなかなか面白いものだって、伝えたかったのでしたw


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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



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【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。