最終更新日:2023年09月26日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:112,583

競馬の楽しみ方~騎手編 (ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. ルメール不在で、今年の夏はジョッキーにとって名を売る絶好の機会

    ルーキー・今村聖奈騎手重賞初騎乗初勝利(CBC賞・テイエムスパーダ)に沸いたのが先週。
    梅雨明けと時を同じくして、徐々に盛り上がってきた夏競馬ではあるが、そんな中でひとつ寂しい知らせもある。


    ルメール騎手が母国に帰省

    それはルメール騎手7月から8月中旬まで母国に帰省するため、日本での騎乗を行わないことがJRAから発表された。

    その先週から「夏休み」がスタートしたわけだが、もともとこのシーズンは毎年北海道シリーズに参戦し、勝ち星を量産する、いわゆる『ドル箱開催』として得意にしている時期でもあった。

    そんな得意にしている舞台を離れても母国に一時帰省する理由は、長く続いていた(いる)コロナウイルス感染症の影響で、しばらく家族に会えていなかったためだ。

    海外遠征などは限定的に認められていたものの、私用として日本国外へ行けることはできず、ようやく緩和されてきたのがこのタイミングということで、フランスに帰る決断をしたそう。

    日本がそうでない訳ではないが、とくに欧米諸国は家族と過ごす時間を大切にする人が多く、その優先順位は仕事よりも明らかに高い。
    本人としても苦渋の決断ではあっただろうが、秋からはGⅠシリーズに向けてより重要な騎乗機会も増えてくるだけに、この夏がそのタイミングとなったようだ。

    ややグレードレースで苦戦が続いた春競馬だったが、オークス(スターズオンアース)を勝ってその不安を払拭。
    しっかりと充電し、秋はいつも以上に暴れ回って欲しいところだ。



     

    ルメール不在でリーディング争いの影響は?

    そんなルメールが1ヶ月半ほどの不在で、気になるのが毎年熾烈な闘いを繰り広げているリーディング争いだ。

    先週終了時点で、川田騎手が他から頭ひとつ抜ける形で81勝をマークして首位に立っており、次点で横山武史騎手65勝ルメール騎手63勝と並ぶ。

    夏で確変するルメール騎手がひと休み。ということになれば、現時点でのこの差はセーフティーリードと言っていいのかもしれない。
    もちろん最後まで何があるか分からないので、この時期に断定的なことは言えないのだが、川田騎手の直近の騎乗馬の集まり等を見ると、このまま順調にいけば以下のジョッキーたちがその差を詰めるのは非常に至難の業である。
     
    結果、不戦勝のような形にはなってしまうのかもしれないが、それでもリーディングジョッキーというのは1年通してしっかりと騎乗し、それに応じた結果・成果を出した騎手がなるべきもの。
    残り半年、このまま順調に騎乗を続け、2016年の戸崎圭太騎手以来となる日本人騎手のリーディング獲得を期待したい。 



    若手ジョッキーも、今年は名を売る絶好の機会

    …とはいえ、このまま川田騎手が独走を続けるのも面白くない。

    このルメール騎手不在で、本来ルメール騎手が騎乗するであろう有力馬が他のジョッキーに流れることになるだけに、そのチャンスをどの騎手が一番モノにするかはこの夏の見どころでもある。

    ルメール騎手といえばやはり社台系からの信頼が非常に強く、社台やサンデーサラブレッドクラブ、シルクホースクラブやキャロットクラブなどの有名クラブの良血馬に騎乗することは多々ある。
    この時期は2歳馬デビューの時期でもあり、クラシック戦線も期待される馬たちへの騎乗も非常に多い。

    北海道シリーズを拠点している横山武史騎手は、ルメール不在の恩恵を預かれる一番チャンスのある存在と言えそう。
    現状でも関東圏では前述の大手クラブあたりは、ルメール騎手の次点としての評価なのが横山武史騎手だ。

    先ほど「もう川田騎手は安泰…」なんて書いてしまったものの、この夏の頑張り次第では川田騎手に肉薄、あるいは逆転することがあっても不思議ではない。

    その他では特段拠点はないものの、以前「競馬の騎手〜記憶に残った騎手」で書いた坂井瑠星騎手の評価がここにきて上昇中だ。

    矢作厩舎所属で元々チャンスの多い環境下ではあったが、海外修行等を経て騎乗技術に磨きがかかり、大手生産者やオーナーなどからの評価が上がっている。
    岩田望来騎手には相変わらず有力馬が集まってきているが、その立場を脅かさんとするくらいの勢いはあるとみていい。

    若手ジョッキーらにとっては自身の名前を売る絶好の機会でもあるのが夏競馬だ。
    今年はそこにトップジョッキー不在というチャンスも重なっているだけに、各地で若手騎手が躍動するシーンが期待できそうだ。

    ルメール&川田の2大巨頭に勝負を挑む若者が出てくるか。
    後半戦の中央競馬の楽しみのひとつである。


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2023/09/24

ウマッシュという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

このサイトはかなり特殊で、ウマッシュ無料予想(無料情報)「前日にしか」申し込みができない

公開されるのはレース当日なのだが、レース前日(土曜の買い目なら金曜の夜)にしか申し込みを受け付けておらず、前日申し込みをせずにレース当日の10:00に確認すると、すでに「完売」となっていて当日だと朝でも申し込みは受け付けていないのだ。

その為、1ヶ月経った今もなかなか慣れずにいて、未だに土曜の参加ができていない。
ちなみにここ1ヶ月の「日曜だけ」の予想精度で見ると、9/29/109/179/24と、全滅だ
(この4日だけでもマイナスー78,900円だ)

これまで土曜で当たった日があるのか分からないが、こんなレベルだからこの奇妙な前日申し込みシステムにして、極力無料予想の参加者を減らしたいのではないだろうか。

…とりあえず1回目の無料予想の「抜き打ち検証」は9/24の買い目だが、全体の表示が全くもって雑
これは内容はともかく、サイトに掲載するに値しないと断言できよう。

ウマッシュという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ ウマッシュの無料予想(2023/09/24)

そもそも中山11Rオールカマーはメインレースなのだから
(17:50発走予定)
という表記はあり得ない。

メインレースであれば、「15:45発走予定と書くのが正解だ

馬連の下に番号が3つ表記されているが、合計点数が3点とあるのでBOXであることと推察されるが、わからない人が見るとわからないだろう

もしこれがお金を取っての提供なのであれば噴飯ものである。

買い目の出来、不出来を論ずる以前の問題
最低評価とする。

ウマッシュが提供したレース



2023/09/24

メザマシケイバという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

メザマシケイバ無料予想(無料情報)だが、メザマシケイバに集客している解体新書による検証だと、6戦6勝とのことだが、競馬検証.comが検証を開始すると不思議と6戦6敗となった(笑)

メザマシケイバという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ メザマシケイバの無料予想(2023/09/24)

さて今回検証する無料予想買い目は、メザマシケイバの重賞プレゼントの神戸新聞杯であるが、ダービー3着馬のハーツコンチェルト、現在3連勝中のナイトインロンドンを3連単フォーメーションの1着2頭に入れるのは悪くないアプローチであったが、結果的に勝ち馬サトノグランツは重賞勝ち馬。

勝ち馬の実績と比較すると、前出2頭の実績はといえばハーツコンチェルトはダービー3着だが、とは言え1勝馬。
つまりは詰めが甘い。さらには大外枠。割引材料は多かった。

そこを考えると勝ち馬候補に据えるのは、可能性に賭ける気持ちはわからないではないが、若干希望的観測という要素が強かったのではないか?

ナイトインロンドンは3連勝の内容が秀逸で、勢いを考えればこちらの抜擢も悪くはないとは思うが、その3連勝の相手は全て条件馬。
今回は相手が一気に強化しているなら、こちらもハーツコンチェルトと同様に希望的観測に頼ったものに見える。

勝ったサトノグランツはダービーこそ大きく負けているが、フルゲートの大外枠で隣の馬が落馬しリズムを崩し位置取りを悪くし良さを出せなかったのであれば、敗因がはっきりしており度外視できる一戦。
実際ダービーでは7番人気に推されていたなら、評価を上げてもよかっただろう。

実際に、その前の3連勝は着差こそ少ないものの、最後は必ず抜け出しているなら気持ちの強さを表していた。
それでいてイレ込む馬ではないなら、勝負根性とセンスを認めてよかったはず。

中締めとして、ここまでの組み立ては決して悪くはなかったと評価はする。
前出3頭は仕上がりも良かっただけに「引き」が悪かったともいえよう。

ただサヴォーナ抜けは残念。
春には勝ち馬のサトノグランツとゆきやなぎ賞で対戦し0.1秒差の競馬。その後勝ち馬のサトノグランツは重賞勝ち。サヴォーナも次走であっさり自己条件を突破しているなら、春の時点で同等といっても過言でない力を示していたのだ。

さらには、その後、自己条件とはいえ1勝を積み上げているなら評価できてもよかった。

3着候補にマイネルラウレアが入っているが、この馬も京都新聞杯でサトノグランツの0.1秒差5着の実績があれば馬券候補に入れる資格はある馬で、横の比較ではサヴォーナと同じくらいの評価ができておかしくない馬だ。

メザマシケイバが提供したレース

ここまで検証してみたが、以前の予想と比べると全体のアプローチは決して悪くはないというのが率直な感想

どこかが決定的に足りていないという事もないが、結果的に的中に至らなかったのであれば足りないところはやはりあったのだ。

その「足りない部分」を補う要素は、レースの立ち位置を俯瞰できる経験か?もう少し言えば、今回のメンバーは現世代のOP馬でどの辺りのレベルの馬が集まっているかを前提とできなかったことが今回の敗因と言えるであろう。