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競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編 (矢作厩舎、得意の後半戦で再加速となるか?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 矢作厩舎、得意の後半戦で再加速となるか?

    矢作厩舎、快挙を達成

    先日10月8-10日の3日間開催となった先週の中央競馬だが、そこでなかなかお目にかかることのできないシーンがあった。
     
    栗東・矢作厩舎が、この週に送り出した新馬4頭がすべて勝ち上がるという快挙を達成したのである。
     
    ・10月 8日(土) 東京5R タイセイクラージュ(4番人気) 
    ・10月 8日(土) 阪神6R コンティノアール(1番人気) 
    ・10月 8日(日) 東京5R ミッキーカプチーノ(3番人気) 
    ・10月10日(月) 阪神4R スーパーアグリ(5番人気) 
      
    驚くべきはどの馬も決して「確勝級」の馬ではなかったということ。  



    矢作厩舎のスバ抜けて高い管理能力

    新馬の人気」というのは、主に中間の調教の動き厩舎の評価(報道する新聞や雑誌の情報)によって形成されることが大半で、それだけにこの週の矢作厩舎の新馬たちもそれ相応の評価だったことは間違いない。

    そういった中でしっかりと馬を勝たせる技術は、さすが百戦錬磨の名門厩舎というところだろう。
     
    もちろんここには「」や「展開」という要素も少なからずあるのだが、この厩舎においてはとにかく放牧先(外厩)から綿密に調教メニューを計画し、それに伴ってトレセンで仕上げを施すという、計算された裏付けがある。

    レースに臨むにあたっても相手関係や馬場状態などを確認し、騎乗するジョッキーとの作戦立て、指示などは調教師だけでなくスタッフも皆徹底している。
    出走する馬すべてに「最適解」を持って出走させているということだ。
     
    …と言っても、他の厩舎や調教師がそのようなことを行っていないわけではない。
    調整過程での徹底した管理能力が、矢作厩舎はスバ抜けて高いのだ。
     
    矢作厩舎の連闘は買い」という定説が競馬ファンの中ではお馴染みになっているが、藪から棒に走らせているのではなく、狙いがあってこそのレース選択、出走タイミングがそこにはある。



    後半戦の追い込みが得意なのが矢作厩舎

    そんな敏腕・矢作厩舎も、今年ここまでは決して順風満帆だったわけではない

    3月に国際GⅠ・ドバイターフ(パンサラッサ)を制しているものの、国内のGⅠに限って言えば未だ勝利なし
    2018年から毎年GⅠを複数勝利してきている流れを考えると、この後半戦でひとつふたつ大舞台で結果を出したいところだろう。

    しかし、昨年に厩舎の看板馬が相次いで引退となり、これといった期待馬がいないのも事実。
    前述のパンサラッサが天皇賞・秋を予定しており、そこが当面の勝負どころになりそうだ。

    その先週の4勝でリーディングに踊り出ているだけに、その勢いで今週から始まる連続GⅠ開催での奮起に期待がかかる。

    ある意味、今年は種まきのシーズンなのかもしれない。
    今年着実に実績を積み、来シーズンに飛躍する馬を作り上げている段階だろう。

    もともと後半戦の追い込みが得意な厩舎なので、仮にビッグタイトルは獲れなくとも、平場での活躍は今年も要注意となるので目が離せない。


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2024/04/20(土)
土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

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▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。