競馬コラム~騎手編 (岩田康誠騎手、勝負師だからこその、発言。) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
-
岩田康誠騎手、勝負師だからこその、発言。
岩田康誠騎手、勝負師だからこその、発言
先日の阪神競馬で検量室が一瞬凍りつくシーンがあった。
それは土曜日のメインレース・若葉Sの終了後の勝利ジョッキーインタビューでの出来事だったのだが、デシエルトに騎乗して勝利した岩田康誠騎手(最近何度かコラムにも登場する岩田望来の父)のインタビュアーへの回答だ。
「(皐月賞の)権利を獲りましたね!」という最初の問いかけに対し、急にガラッと表情を変えて「権利を獲りに来たんじゃない。勝ちに来たんだ」と語気を強めてバッサリ。
その後、2人の呼吸はかみ合うことなく、居たたまれない空気の中インタビューが終わった。
一般的なスポーツ選手のインタビューを考えると「あんなに大人げない態度はないだろう」と感じる人が大半なのだが、これを見た競馬ファンたちの反応は様々だったようで、前述のような岩田騎手に対しての批判的なコメントをする声の傍ら、「岩田に対してああいう質問をする方が悪い」「これが岩田」的な意見も多かったのである。笑岩田康誠騎手と言えば…
岩田康誠騎手と言えば地方・園田競馬出身の叩き上げで、ブエナビスタやアドマイヤムーン、ジェンティルドンナ、ロードカナロアなど、JRAに移籍してからはその腕っぷしの強で多くのGIタイトルを獲得してきた名手である。
50歳目前となった今、そのひと頃ほど勝ち鞍に恵まれなくなったものの、レースに対する情熱は今も変わっていない。
ただ、その情熱の高さから、少し前にとある若手ジョッキーの騎乗に対して「おんどりゃ!」と暴言を吐き、業界内で大きく問題視された経緯もある。
擁護するわけではないが、いわゆる不器用なタイプなのだ。
気の許した人であれば冗談も言うし、カメラが回っていてもおちゃらける、とても難しいが(笑)、悪い人間ではない。
フォローしておくと、あのインタビューが終わった後、インタビュアーに対して「突っかかって悪かった」と謝っていたそうだ。
今回もそんな情熱が少し違った形でアウトプットされてしまった、という感じだろうか。
岩田騎手を贔屓しているわけではないが、これまでにも何度も「不器用」な場面があっただけに、今回のもまぁ大目に見て欲しいと思う(笑)今年は年始から好調の岩田康誠騎手
そんな岩田康誠騎手だが、成績の方は今年は年始から好調で、ここまですでに重賞3勝をマーク。
「検量室が一瞬凍りつく事件」が起こった若葉Sの翌日、中山でのスプリングSではビーアストニッシドで勝利した。2日連続でお手馬を皐月賞へと導いてみせた。
2017年を境に騎乗数、勝ち鞍ともに減少傾向となり、2018年以降は毎年の重賞勝ち鞍が2〜3つという状況だった。
その中にあって今年は3ヶ月で3勝(阪急杯・ダイアトニック、根岸S・テイエムサウスダン)だから、本人としてもこの良い流れを続けたい気持ちは強い。
息子・岩田望来騎手の活躍も刺激になっていることだろうし、今年は久々のGI勝ちというシーンも見てみたい。
ちなみに今年は岩田騎手だけでなく、年始から横山典騎手も重賞を3勝(シンザン記念・マテンロウオリオン、AJCC・キングオブコージ、きさらぎ賞・マテンロウレオ)するなど、ベテランの活躍がここまで目立っている。
クラシック戦線でも騎乗機会があるだろうし、外国人騎手や勢いのある若手騎手に混じってどのようなレースをしてくれるのかは興味深いところだ。
どの業界も望まれるは、若手、新星なのだが、そんな中でも頑張るベテランはベテランらしく味があるし、逆に彼らの存在が若手や新星を盛り立てている。
関連コラム
- 相次ぐジョッキーの不祥事と、問われるモラル (2024/08/15)
- 武豊騎手、函館リーディング獲得ならずも見事なパフォーマンスを披露 (2024/07/17)
- 戸崎圭太騎手、悲願のダービージョッキーへ10度目の挑戦 (2024/05/23)
- 落馬は死と隣り合わせ。ジョッキーという職業の過酷さを改めて知る (2024/04/18)
- 藤岡佑介ジョッキーが今年はひと味違う? (2024/03/28)
- 出稼ぎ外人ジョッキー達の続報 (2024/02/22)
- 情けない来日ジョッキーたちの戦績? (2024/01/11)
- 川田VSルメール、リーディングジョッキー争いに終止符か? (2023/12/07)
- 失速の2人(佐々木大輔騎手・藤岡佑介騎手) (2023/08/24)
- 川田騎手とルメール騎手のリーディング争いの動向 (2023/08/09)
- デビュー2年の佐々木大輔騎手が開催リーディング獲得 (2023/07/21)
- 6名が騎乗停止になった今、チャンスを掴めそうな2人に注目? (2023/05/18)
- スランプなジョッキー達 (2023/02/08)
- 川田将雅騎手とマイネル軍団のコンビ結成? (2023/01/25)
- 2023年注目すべきジョッキーは誰か? (2023/01/12)
- 福永祐一、JRA調教師試験で合格 (2022/12/14)
- 川田将雅騎手、陽性診断でよもやの試練 (2022/12/08)
- 非情なジョッキー事情 (2022/11/10)
- 新人ヤングジョッキーズシリーズの戦いが面白い。 (2022/09/08)
- ルメール、休み明けの代償? (2022/08/25)
- 「ワールドオールスタージョッキーズ」と外国人騎手 (2022/08/11)
- ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会 (2022/07/07)
- C・ルメール騎手も実はスランプ? (2022/04/21)
- 春GI、波乱の立役者〜横山武史騎手 (2022/04/14)
- 岩田康誠騎手、勝負師だからこその、発言。 (2022/03/23)
- 次世代ジョッキーの活躍 (2022/03/17)
- 強烈なデビューを果たした、角田大河騎手 (2022/03/10)
- 3桁目前の岩田望来騎手。名門厩舎の宿命 (2022/02/03)
- 冬競馬の楽しみ方?(ルメールが目覚めるまでに…) (2022/01/13)
- 2021年、話題をさらった横山武史騎手、2022年も「タケシ」の年になるか。 (2022/01/06)
- 松岡正海騎手、落馬からの待望の復帰 (2021/11/04)
- 木村調教師vs大塚海渡騎手のパワハラ裁判の行方 (2021/10/28)
- 2021年秋競馬に向け、夏競馬のおさらい (2021/09/09)
- 三浦皇成騎手、JRA史上最速記録達成。 (2021/08/26)
- 中央・地方のベテラン騎手〜若手騎手を見てみよう (2021/08/12)
- 武豊騎手の今後の動向は? (2021/07/07)
- 勝利同然のダービー2着、横山武史騎手に注目 (2021/06/02)
- 新人3人の妙味期間は、あと少し。 (2021/05/19)
- M.デムーロ、男児出産?復活の兆し (2021/05/12)
- 吉田隼人騎手の完全ブレイクの大きな予感? (2021/04/21)
- 新人騎手の勢いに、影が薄くなってく藤田菜七子 (2021/03/17)
- 新人騎手大攻勢に藤田菜七子危うし。 (2021/03/10)
- 今度こそデムーロ救済となるか? (2020/11/12)
- 今だからこそ未来に備え、するべき若手の育成 (2020/09/16)
- 夏競馬が終わり、社台勢はどう狙う? (2020/09/11)
- 武豊、スポーツ功労者賞受賞と、親子3代ダービー制覇の夢 (2020/07/29)
- 逆輸入ジョッキー、藤井勘一郎が本領発揮? (2020/07/23)
- 息子覚醒、横山武史騎手が初重賞制覇 (2020/04/29)
- M.デムーロいよいよ本格的にピンチ (2019/08/23)
- デムーロ、負のスパイラルにハマる (2019/06/19)
- D.レーン騎手、25歳の台風の目 (2019/05/15)
- 岩田「令和」初の天皇賞制覇なるか? (2019/04/23)
- 今年の新人騎手はチョット… (2019/03/05)
- ビュイック騎手の判断力 (2018/11/27)
- 何処まで続く?ルメール・ファースト (2018/10/30)
- 祝・武豊4000勝! (2018/10/03)
- モレイラ騎手JRA騎手試験 (2018/07/31)
- 騎手の体重ネタ (2018/05/02)
- 日本人ジョッキーに足りないもの (2018/02/13)
- ジャパンカップ展望と、外人騎手との違い (2017/11/21)
- 藤田伸二の「不合格」 (2017/09/26)
- 船橋に現れた、天才(?)中野省吾 (2017/08/28)
- 乱れ飛んだ、ご祝儀馬 (2017/08/15)
- 初重賞制覇 木幡巧也の知られざる性格 (2017/08/08)
- 三浦皇成騎手が復帰 (2017/07/18)
- 2017、岩田の馬券買えます。 (2017/05/09)
- 2017 3月の事件山盛り〜③ (2017/03/27)
- 悩める岩田の運命を変える超新星、ファンディーナ。 (2017/03/16)
- 藤田七菜子の最近は? (2016/08/12)
- どうした岩田康誠騎手!? 元NMB48の島田玲奈カフェ? (2016/04/23)
11/10に提供された「ブリーダーズ(180pt)というコースで馬単のダブル的中。1鞍目の東京4Rでは99.8倍の配当で、1点1700円推奨で払戻額は16万 9660円。 2鞍目は京都12Rにて177.7倍の馬単的中で21万 3240円となった。
リフレインは、地方競馬予想においても精度の高さを証明しており、信頼性の高い予想サイトだと言えるだろう。