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競馬の楽しみ方~番外編★ (モレイラJRA騎手試験にどう影響?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

先週の札幌開催、キーンランドCにおいてナックビーナスに騎乗したモレイラ騎手は、JRAで初重賞勝利を飾ったが、今までの巡り合わせが悪く日本国内の重賞を勝ててなかっただけで、世界のG1を勝ちまくっているモレイラ騎手にしてみれば瑣末なことだっただろう。
それよりも考えなければならないことは、来年にも実現する可能性を秘めている「JRA騎手モレイラ」の誕生についてだ。


今年モレイラは札幌開催開幕と同時に騎乗を開始し、わずか5週間が経過した時点で、なんと「31勝」もしてしまった。
今週で夏開催は一区切りとなるが、秋にも短期免許で再来日すことが決まっているため、少なくとも年間で、概算としても50勝は楽に勝ってしまうことが予想されるだう。
この事が、今後モレイラが受験するJRA騎手試験にどう影響するのか?

受かる」「受からない」「受からせる」「受からせない

メディアでは侃々諤々の議論が飛び交っており、私の現時点での考察としては「モレイラ一発合格」かな。って思ってる。…ここまで来たら、もぅどうしょうもないでしょ、JRAも。



以下、前に書いたコラムとかぶる内容だが、今回の「モレイラ」に関係してくるので再度まとめる。
そもそも、過去を紐解いてみると安藤勝己に始まり、デムーロ、ルメールに至るJRA以外の外部からの騎手の流入を止められない理由は、2003年に安藤勝己騎手がJRAの騎手になった時点で「騎手免許制度は瓦解していた」といっても過言ではないだろう。

その理由としては、前にもコラムで書いたように、2002年にJRAの騎手試験を受けて不合格となった安藤勝己(アンカツ)に対して、ファンやマスコミから「これだけの成績を残しているジョッキーを学科で落とすのはナンセンス」という声が上がり、その結果「年間20勝以上を2回挙げれば一次試験免除」という「特例ルール」を当時おJRAが作ってしまったことに端を発していると考える。
この「アンカツルール」については前に書いたとおりだ。


最初の「アンカツルール」は「受験年の前年以前の5年間において、中央で年間20勝以上の成績を2回以上収めている騎手に対しては基礎的事項は問わない(一次試験免除)」というものだったが、これ以上の地方騎手の流入はJRA生え抜きの騎手の騎乗機会獲得に対して大きな影響を及ぼすと言う騎手会からの意見により「受験年の前年以内の5年間」という規定は「3年間」に短縮された

そしてさらに、地方の騎手が年間20勝以上出来る環境を狭める(地方招待競争、国際招待競走の数を減らす)ことにより、地方騎手がJRAで騎乗する機会が極端に減ったため、戸崎騎手を最後に地方騎手がにアンカツルールをクリアできる環境がなくなった。(セコイ)

このようにして、国内においての「鎖国(地方と中央)」は一応の成果を果たしたのですが、それも束の間、今度はデムーロ、ルメールという「黒船」の来襲という脅威が生まれた。

「アンカツルール」での地方騎手の流入は、1995年に始まった地方競馬と中央競馬の活性化を目指した交流元年」というスローガンが引き金となったが、外国人騎手のJRA通年免許交付の引き金になったのは、1994年にJRA騎手の技術向上や国際親善を目的として導入された「外国人騎手の短期免許制度」だ。



「アンカツルールからの交流元年」と「外国人騎手の短期免許制度」という、この2つの事象に共通していることは、ともに「競馬の活性化」、平たく言えば「どうすれば競馬が盛り上がり、売り上げ増加につながるか」という目標に対して主催者であるJRAがアイデアを具体化したというものだ。

結果」として売り上げには貢献し、施策としては成功のうちに終わったかに見えるが、JRA以外の騎手を前面に押し出したこの施策の皺寄せがJRAの騎手に大きく及んだため、騎手会からの突き上げがJRAにかかってしまったのだ。
そして、ようやくJRAが騎手会の要望に折れる形で、「規制」を設けると言う形で「一応の収束」を見せているという点に共通した部分を感じさせられる。


結論から言えば、売り上げ向上のためにJRAが打ち出す施策ってのは、今も昔も「スター騎手ありき」のものだ。
武豊全盛の時代においても主催者JRAは「競馬の更なる活性化」「売り上げ向上」を求めて「地方」や「海外のスター騎手」の招聘に力を入れてきたことは過去の歴史が証明している。


…先週の札幌開催でモレイラ騎手は土日で9勝を上げている。

…新潟開催では藤田菜七子騎手が、勝つたびに女性騎手の最多勝を更新し続けている。


これらの事象こそが、ファンの足を競馬場に競馬場に向かわせる超有料コンテンツであるのであれば、世界最強のコンテンツである「JRA騎手モレイラ誕生」は既に既定路線といっても過言ではないのではないだろーか?


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競馬キャンプ無料予想(無料情報)だが、12月3日(日)のチャンピオンズCは正直、2着の⑦ウィルソンテソーロのピックアップは苦しかったと思うが、実績を掘り下げてみるとダートに限って言えば9戦7勝

その7勝は全てある程度先行して勝ちに行ってのもの。
前走のJBCクラシックも勝ちに行ったが最後はバテてしまったのであれば、戦法を変えてくる可能性は考える余地はあった。
実際、差しに回ることを示唆しているコメントも出ていた。

あわせて、今回馬券対象としてピックアップされている②メイショウハリオと前走で0.4秒差であったのであれば、同等の扱いができてよかったのではないか?

中央のG1のメンバーに入って重賞実績が交流重賞しかなかったのであれば、これだけのメンバーに入れば評価を下げざるを得なかったかもしれないが、勝ったレモンポップの評価を下げているように、捻りを加えているのであれば、ここも捻ってもよかったのでは。…と、思う。

競馬キャンプが提供したレース

ただ、勝ったレモンポップと同じ列、つまりはレモンポップを1頭目から外していたのであれば馬券としては成り立たない。

レモンポップが3着以下になれば、馬連の配当は上がるという希望的観測が垣間見える組み合わせであるが、レモンポップを嫌う要素は「距離」と「外枠」だけであったはず。

今年のフェブラリーS・G1を勝った際にも距離不安は囁かれたが、陣営としてもその点は百も承知で、1600mに対応できるように調整し勝ち切った。

今回も、始動戦を1600mの南部杯に選んで2着を持ったままで2秒千切っているなら、既に1800m仕様に馬は造られていたのだ。

臨戦過程は余裕残しの状態で、ノーダメージで勝ち上がったように上々で状態もピークだった。

大型馬でありながら機動力に長けており、絶好のポジションを見つければ、すぐに其処を取れる馬。
今回は走り終わった後で杞憂に終わったが、鞍上の坂井瑠星も距離と枠の不利を考慮しスタート後、直ぐに先手を主張。これは最短距離を通ることによりスタミナの消耗を避けるという騎乗であったが終わってみればゴール後もまだ余裕があった。

誰が1800mは保たないと決めたのか?