最終更新日:2024年04月27日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,559

競馬の楽しみ方~番外編★ (JRAのコラボ企画) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

JRAのコラボ企画、
先週は藤田菜七子騎手の「ピンクジャージ」オークション事件に触れたが、これもコラボイベントの一巻で、今年のダービーではサッカー漫画で有名な「キャプテン翼」とのコラボイベントをサッカーワールドカップの時期にぶつけて集客を上げることに成功した(?)
画像をクリックするとポップアップで表示
↑高橋陽一の絵は「軽い」からか、なんだか合ってない気がしてたが…
WC時期にはCMにも出演してた高橋陽一先生、今年はなんだかよく見るな。


JRA発信の企画は、毎週、大なり小なり何らかのイベントが各地の競馬場で行われているが、今開催の「福島」は節目の100年ということもあり、いろんなところに力を入れているようだ。

藤田菜七子のピンクジャージ」は想定外のことだったんだろうが、おそらくJRAがこの「福島節目の100年開催」で一番力を入れていたのが、先週土曜日に行われた「開成山特別」というレースだろう。
(これはファン感的なイベントではない)

この「開成山特別」というレースは、500万下条件の特別レースで、普通に考えればなんてことのないレースなんだが、JRAはこのレースになんと障害界の帝王オジュウチョウサンを招聘したのだ。
(まず間違いなく陣営の意志で出走したとは思えない)


オジュウチョウサン」は、障害でG1を6勝を含む9連勝中で、ここまで障害で実績を積み上げてしまうと、障害競走においては年間4走がギリギリ出走できる回数になる。
その理由としては、障害競走には2段階しかクラスがなく、未勝利かオープンの2つしかないから、1つ勝てば即オープン入りだ。

そしてオジュウチョウサンのようにG1を6勝もしてしまうと、障害競走では酷量(ハンデ)を背負わされるため、春と年末の中山大障害の前のトライアルを一度と本番の大障害のあわせて4回しか出走できないのだ。

物理的に障害のオープン競走に出走ないわけではないのだが、ルールに定められた斤量をオジュウチョウサンに背負わせるとなると、おそらく70kgを超える(前例がなく計算ができないため推測値)斤量となるため、流石に危険ということで、出走を自重しているという側面もある。


しかし、障害界のスターホースを年4回しか出走させられないのは「勿体ない」とばかりに、今回JRAは障害王のオジュウチョウサンを平地競走に出走させようと画策したのだった!
しかも鞍上は武豊!


かくして結成された「スーパー客寄せパンダコンビ」を、福島競馬場創立100周年記念開催の「目玉」に合わせて出走させることにJRAは成功した。


本来出走してもらえただけでも大成功なのだが、この日は福島の平地競走にオジュウチョウサンが出走するということで、入場人員は前年比138.8%
そして対象競争の開成山特別の売り上げ11億4320万1100円で、前年比195.6%増


たった1つの試みで、約7億円の「売り上げ増」に成功したのだ。


挙げ句の果てに、オジュウチョウサンは圧勝した。
出来過ぎ!?…かと思ったよ、笑いが止まらないとは正にこのことだろ、JRA。


オジュウチョウサンは平地未勝利であったため、今回は500万特別に出走したが、これで晴れて平地1勝馬となったことで、重賞はおろか、有馬記念にさえも出走が可能となった。


因みに、オジュウチョウサン血統だが、ステイゴールドシンボリクリスエスという、平地の長距離なら通用してもおかしくない下地を持つ血統構成(実際今回の開成山特別も芝2600m)なので、今後はさらに平地出走の選択肢が広がったということだ。


面白い話を最後に。
JRAには年度代表馬を記者投票で決めるという制度があり、投票数は300票と定められている。
そして昨年の年度代表馬、キタサンブラック297票を獲得して年度代表馬となったのだが、この時は満票ではなく、3票がキタサンブラック以外の馬に流れた。

…で、「その3票」を獲得したのが、何を隠そうオジュウチョウサンだったのです(笑)
果たして障害界の至宝の未来やいかに?


関連コラム

無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/04/22

【4/20】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/20(土)
土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/20)


【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

アシストという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。