競馬の楽しみ方~番外編★ (牝馬三冠に向けて) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
ここまで抜けて強い馬であれば言いたくもなるセリフだろー。
三冠馬が出現する年というのは、その馬が抜けて強いのはもちろんだけど、逆に他が弱い年ということも言える。
おそらくディープインパクトが三冠を勝った年は武豊を筆頭に、最初から「無事なら三つ取れる」と関係者も思っていたと思う。
プロの目から見れば世代レベルの強弱というのは最初からわかっているものだからな。
一昨年にダービー、皐月賞をともに2着したサトノダイヤモンドの池江寿泰調教師は「皐月賞を叩き台にしてダービーを狙う」と公言してたからな。
言い換えれば、皐月賞を目一杯で使ったらダービーではマカヒキに勝てないかもしれない。と、言っているようなものだった。
この年、皐月賞を勝ったのはディーマジェスティだった。
ディーマジェスティは、マカヒキやサトノダイヤモンドとは対照的に、この年、馬主の大号令の元、皐月賞で120%の仕上げを施していた。
おそらく能力的には三頭にそこまでの開きはなかったと思う。
結果的に「差」が出たのは仕上げの匙加減だったと思う。
今年三冠馬になる権利を有しているのは皐月賞を勝ったエポカドーロのみだが、エポカドーロを管理する藤原英昭調教師は「エポカは最初から皐月賞を目指していた」とあるメディアのインタビューに答えてたのを読んだ。
ならばもう「お釣りがないか?」と考えるのは早計だろうが、お釣りを残した仕上げをした陣営の馬や、敢えて皐月賞を使わなかった陣営の馬と比較すれば若干は見劣るだろう。
お釣りを残した仕上げをした馬とはなにか?
まずはキタノコマンドールを挙げなければならない。
この馬は皐月賞5着で権利を取ったが、実際のところは賞金面だけを考えれば2着以内に入らなければダービーには出られない馬だった。
そうなると、ある程度以上の仕上げが必要になる。
「ならば」ということで、勝ち負けは度外視して5着以内は外さない競馬をして欲しいと、ジョッキーに頼んだとしても不思議はなく、デムーロならその程度のことはいとも簡単にやってのけるだろうし、実際ダメージを最小限に抑えて権利取りに成功した。
次に
敢えて皐月賞を使わなかった陣営の馬とは?
筆頭格はブラストワンピースだろうな。
毎日杯を圧勝、レースぶりも余裕をもってのものだったし、誰が見てもダメージは最小限に抑えられた競馬だった。
しかし、皐月賞は毎日杯から中三週で、決してきついローテーションではなかったのだが、あっさり放牧に出してダービーに備えてた。
まだ全く底を見せていないという点でも最も他陣営が脅威と感じている存在だろう。
そして最後に・・・・
前述した三冠馬の権利を持つエポカドーロを管理する藤原英昭調教師は、ダービーに向けて特に気になる馬はという質問に対して
「そりゃダノンプレミアムに決まっている。開業して5年目の中内田調教師は今やトップトレーナーになった。見ている方は楽しいかもしれんが、こっちは脅威しかない」と言っている。
おそらく挫石は皐月賞を使いたくないための、体のいい言い訳だと個人的には考えている。
ダノンプレミアムは競馬に行ったら放っておいても自分から全力を出してしまうタイプの馬。
そうなると当然ダメージが懸念される。
ならばそれを防ぐ一番シンプルな方法とは・・・出走しなければいい。シンプル。
二兎を追うものは一兎をも得ず?
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9/15にはなんと、わずか20pt予想(2000円)で参加できるコースで、中京12Rにて457.9倍と106.1倍の2券種的中。…仮に500円で全券種を買ってたら、今回は2000円予想で、合計28万 2000円の配当だ。
数年前には1000円予想の3237.5倍他全2券種的中といい、すごい。…因みに過去最強は、1000円予想で当てた6479.2倍だ(コレ)。