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競馬予想ブログ (若手ジョッキーが世界を舞台にする意義と海外経験が育む視座)

若手ジョッキーが世界を舞台にする意義と海外経験が育む視座

夏のローカル開催は若手ジョッキーのアピールの場、というイメージが昔からあるが、ここ最近はその傾向も少しずつ変わりつつある

夏競馬、ローカル競馬場で勝ち星を重ねるよりも、海外遠征によって経験を積むという選択を取る騎手が明らかに増えてきた



岩田望来騎手の英国修行―勝利より優先する自己成長

全国リーディング8位につける岩田望来騎手が今年イギリスへと渡った
昨年もフランスへ修行には行っているが、もともとイギリスへ行く予定だったのをビザの都合でフランスに変更した経緯があり、今年は念願叶っての渡英。


デビューした頃から尊敬する騎手にライアン・ムーアの名前を挙げており、海外でそのライアン・ムーアと一緒のレースで騎乗することを夢としていた岩田望来騎手。

もちろん、一緒ののレースに騎乗するだけで終わりではなく、イギリスの名門ウィリアム・ハガス厩舎を拠点とし、レース以外の時間も無駄にしない取り組みを続けている。

岩田望来騎手
出典:中日スポーツ・東京中日スポーツ(岩田望来騎手)


夏のローカル開催に参加していれば、一定数の騎乗機会を確保し、リーディング上位を維持することも可能だったはずだ。

しかし、これからの日本競馬界を背負っていくであろう有望株。満足いくレース数は望めない2カ月間になるだろうが、自身のスキルアップを目指した意欲のチャレンジだ。




世界を舞台にする意義

岩田望来騎手は8月9日、アスコット競馬場で行われるシャーガーカップに選出されており、それまでに少しでも腕を上げて、世界の競馬ファンにその名を知らしめたいところだろう。

この大会には同じく日本から坂井瑠星騎手も参戦予定
現状、知名度でいえばサウジカップ(フォーエバーヤング)の勝利で坂井瑠星騎手の方だが、実力やポテンシャルはそれほど差がないはず。


日本には武豊だけではないことを、これからもっとアピールしていかなければならない日本競馬。1人でも多く海外でチャンスを掴める騎手が増えるのは嬉しい限りだ。




 

海外経験が育む視座

日本で調教・レースをし続けることは決して悪いことではないが、異文化の競馬に触れることでしか得られない視点や技術がある。ましてや世界のトップクラスの厩舎や環境に身を置くことは、目の前の勝利(賞金)には代えられない価値、延いてはそれ以上の価値を生む可能性がある。

武豊騎手はもちろん、川田将雅騎手や、坂井瑠星騎手がトップクラスに君臨できるのも海外の経験が多いからこそだろう。

 

現在、岩田望来騎手はフランスに加え、今年は念願だったイギリスへの渡航を実現させたが、富田暁騎手アメリカ大久保友雅騎手ニュージーランドへそれぞれ長期的な修行のために渡航している。

彼らの成長だけでなく、彼らが日本に広める海外の競馬文化によって全体のレベルアップにも繋がるだけに、若手ジョッキーの積極的な姿勢はみんなで応援していきたいところだ。



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