競馬コラム~騎手編 (冬競馬の楽しみ方?(ルメールが目覚めるまでに…)) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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冬競馬の楽しみ方?(ルメールが目覚めるまでに…)
ルメール恒例の冬休み
2022年は5日(水)に金杯が行われ、その中2日で3日間開催となった。
わずか6日の間に4日間の競馬開催を消化した2022年の中央競馬。
年末からここまでレースと調教を並行して行ってきた関係者の大変さはもちろんだが、新年早々から予想と馬券購入に勤しんだファンや、競馬予想サイトを運営する運営者達もさぞかし大変だったことだろう。…因みに今年はこの後、3日間開催は9月までない。
今後はしばらくいつも通りのルーティンで、落ち着いて週末の競馬予想に臨みたいところだ。
…「ルーティン」といえば、
例年通り、今年もしっかりと正月休みを取ったのが昨年リーディングジョッキーの、ルメール騎手だ。
正月休みをしっかり取ることは、もはや競馬ファンにはお馴染みの出来事になっている。
コロナウイルスが流行する前は家族と一緒に海外へバカンスに行ったりしていたが、最近はこのような状況なので国内で余暇を過ごしていたようだ。
そんな「冬休み」を満喫したルメール>は、他のジョッキーから2日間遅れて、9日(土)から2022年の騎乗をスタートさせた。年中通しての競馬開催は日本ならではの文化
これは色々なところでも触れられているが、日本のように1年中通して競馬開催が行われているのは世界中でもほとんどない。
競走馬は他国の大きいレースを目指したりするので、完全休養となることは少ないが、ヨーロッパやアメリカなどのいわゆる「競馬先進国」は年に数ヶ月の休催期間が設けられている。
これまでそういった文化でやってきたルメールにとっては、JRAジョッキーになったとはいえ、リフレッシュ期間、家族と過ごす時間を大事にしての選択なのである。
一部の厩舎関係者やオーナーなどからは不満の声が聞かれないわけではないが、村社会の競馬界とて「働き方改革」が主張される昨今、ルメールの冬休み取得に賛成の声、自身も取得を望む声が徐々に多くなってきているのではないだろうか。ルメールのいつものルーティン
そんなルメールだが開幕週、2日間で13鞍に騎乗して2勝をマークの成績。…普通のジョッキーならば上々の成績と言えるのだが、1番人気を飛ばすこと2回。その他も上位人気馬に騎乗しての結果(2着はわずか1回)だから、乗せた厩舎やオーナーサイドとしてはひと言遺憾だろう。
本人は一生懸命に騎乗していると思うのだが、勝負の世界かつギャンブルゆえに、何となくしっくりこないところがあるのも正直なところで、これに対し良し悪しは何とも言えないが、この辺はやはり独特な日本の考え方が根付いているのだろう。
しかしこんな感じなのは今年に限ったわけではない。
こういうスタートがあるからこそ、1年間充実してレースに臨めるわけで、ここから徐々にペースを上げていき、夏競馬が始まる頃には勝ち星量産となるのが常。
気が付けばリーディングを独走して年末を迎える…といういつもの「ルーティン」に今年もなるのだろうから、多めに見てあげて良いのではないだろうか。今年は代役がいる?
そんなルメールのスロースタートを尻目に、今年は年始からデムーロ兄弟が荒稼ぎだ。
昨年末から短期免許を取得して日本に滞在している、弟のCデムーロはこの4日間で8勝をマーク。
今がまさにヨーロッパ競馬の休催期間になるわけで、帰国するまでに一つでも多く勝って稼ぐべく日々勤しんでいる。
また、昨年からグッと調子を上げてきた兄のMデムーロは月曜の重賞・フェアリーS(ライラック)で早速今年の初重賞勝ちをゲット。年末にも少し触れたが、近年ルメールにお株を奪われてしまっているだけに「今年こそは」の気持ちでいることだろう。
デムーロ兄弟もそうだが、日本人ジョッキーとて立場は同じだ。
ルメールがいない時、まだ調子が上がらないうち?に、少しでも結果を残し、自身のアピールをして1年間良い騎乗馬を確保していけるかは大事なところ。
とりわけ毎年リーディング争いで涙を呑んでいる川田将雅騎手にとっては、少しでもその牙城を崩し、悲願となるリーディングジョッキーの座を狙っていきたいはず。
ルメールが本調子に入るまでのこの期間にどのジョッキーがアピールできるのか。
これが冬競馬の別の視点での楽しみ方である。
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