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競馬予想ブログ (非情なジョッキー事情)

  1. 非情なジョッキー事情

    久々に恒例な非情な乗り替わり

    長きに渡って我々の生活を苦しめてきたコロナウイルスも少しずつ収束の兆しが見えている。
    競馬場にもほぼフルと言っていいレベルで客が入れるようになり、競馬界も徐々に本来の日常を取り戻しつつある。
     
    そんなこの秋、コロナウイルスの影響でしばらく行われていなかった、あの恒例のイベント?が久々に始まろうとしている。それは短期来日の外国人ジョッキーによる有力馬の乗り替わりだ。
    これまで日本人ジョッキーが主戦を務めていた馬が、外国人ジョッキーが来日するとなると突如として乗り替わりになる、実に可哀そうな出来事なのだ。

    今週と来週のGⅠでも非情な乗り替わりが既に決定している。
    例えばこんな感じ。
     
    《エリザベス女王杯》
     アンドヴァラナウト⇒11戦中10鞍の手綱を取ってきた福永騎手からムーア騎手へ
     
    《マイルCS》
     サリオス⇒前哨戦の毎日王冠で騎乗し勝利した松山騎手からムーア騎手へ
     セリフォス⇒前哨戦の富士Sで騎乗し勝利した藤岡佑騎手からレーン騎手へ
     
     
     

    オーナーの気持ちはわかるが、見たくないものだ

    先月末の天皇賞秋でも、ジオグリフも元々はスミヨン騎手に乗り替わる予定だったが、直前の騎乗停止処分で福永騎手に戻った(戻さざるを得なくなった?)という経緯があっただけで、とにかくいわゆる「ノーザン・社台系」の有力馬は容赦なく外国人ジョッキーをあてがっていく始末なのだ。

    名馬の背中には主戦となるジョッキーがいてこそ名馬として語り継がれる、というロマンを捨て切れない…というのも多分にあるのだが、どうにもこういうものは見たくないものだ

    ただ、その一方でオーナーとしては、勝つための最善策ということで判断していると考えると、ごくごく当たり前のこととも捉えられる。

    日本人ジョッキーの大半は、これから年末まで騎乗数、騎乗馬の質ともに今までから落ちることになると思うが、そんな厳しい状況の中でも何とか結果を出して、大舞台で結果を出すシーンがひとつでも多く出ることを祈るばかりだ。



    初来日のトム・マーカンド騎手

    良いのか悪いのかはさておき、コロナ前の状況に戻ってきたジョッキー事情だが、そんな中、今年が初来日となるトム・マーカンド騎手は競馬サークル内でも評価の高いジョッキーだ。

    トム・マーカンド騎手は、イギリス出身の24歳で、2014年に騎手としてデビューし、今ではイギリスのリーディング上位の常連になっている。
    ちなみに同じタイミングで来日しているドイル騎手は妻、夫婦での短期免許取得という異例の来日でもある。

    ホリー・ドイル騎手と夫のトム・マーカンド騎手
    ▲ ホリー・ドイル騎手と夫のトム・マーカンド騎手


    先週までの騎乗を見る限り、もう少し日本のコースや競馬の流れへ対応する必要はある印象だが、それでもひとつひとつの技術はさすが欧州トップジョッキーだ。
    今後の伸びしろを考えれば、ムーアやスミヨン、Cデムーロと同じか、それ以上のものを期待する関係者も多い。

    今回の騎乗期間は有馬記念ウィークの25日まで。
    これからどんどん質の良い騎乗馬が回ってくることが予想されるし、上手くいけば大きいレースでもチャンスはあるはずで、これからの騎乗ぶりはとくに注目していきたいところである。
     
    まだ過剰人気とはなっていない評価な状況だけに、とくに人気薄の馬に乗っている時などは狙ってみると好配当にありつけるかもしれない。


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