競馬コラム~騎手編 (ルメール、休み明けの代償?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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ルメール、休み明けの代償?
休み明けの代償?騎乗週連続勝利記録が止まる。
「ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会」の競馬コラムでも書いたことがあるが、6月末の開催を終えてからしばらく『夏休み』に入っていたルメール騎手。
途中にイギリスのジョッキー招待レース・シャーガーカップへの騎乗もあったのだが、中央競馬開催としては8月13日に約1ヶ月半ぶりの復帰となった。
そんなルメールだが、復帰初週は2勝を挙げて上々の滑り出しとなったのだが、続く先週がまさかの未勝利に。
騎乗馬の質はいつも通り良かっただけに、人気馬(ルメール人気は幾分ある)での取りこぼしが多く、そのような結果になってしまった。
弘法も筆の誤り。とは言うし、トップジョッキーだって上手くいかない時だってある…とは分かっているのだが、その先週で未勝利でとある記録が途切れたのだ。
騎乗週連続勝利(自身が1鞍でも騎乗した週に勝ち星を挙げる)記録が、2020年9月から続けていた「86週」でストップとなった。
約2年近く「ボウズ」になったことがない…と考えるとシンプルに凄いことだし、そんな凄い記録が途絶えてしまったのは非常に残念なことでもある。
ルメール、24連敗に迫る
…この騎乗週連続勝利記録だが、先週までのルメールが続けていた「86」がJRAでの最長記録ではない。
もともとルメール自身はその前に、117週(=約2年3ヶ月)という記録を持っているし、さらにその上をいく169週(=約3年3ヶ月)という、とてつもない数字が立ちはだかっているのだ。
ちなみにその記録を持っているのは…もちろん?武豊騎手である。笑
毎週、勝ち星を計算できる騎乗馬を集める政治力と、そこでしっかりと結果を出す技術力。さすがは日本が誇る伝説のジョッキーといったところだ。
競走馬でいう、長期休養明けを走った反動での2走ボケのような感じか…。ルメールならそんな偉大な記録をも超えることができるのでは?と期待されていた矢先の出来事だけに、改めて残念な結果になってしまった。
今週からは心機一転、仕切り直しで再び秋のGⅠ戦線に向けてアクセルを踏んでいくことを期待したいが、ここでもうひとつ不名誉? な記録が伸びている。
先週が未勝利に終わったことで、先々週から続いているルメールの連敗が23となり、ルメール自身の日本でのワースト記録である24連敗に迫っているのである。
つまり、今週の開催の一発目の騎乗からその記録と闘うことになるわけで、果たして結果やいかに、である。後半戦、秋競馬以降の見どころ
とは言え、ルメール本人はそういった数字はあまり気にしていないようで、良い時も悪い時もマイペースなのがこのルメールの強みでもある。
周りの不安をよそに、1レース目からアッサリと勝ち星を挙げてしまう、なんてシーンがあっても驚けない。
「ルメール不在で、今年の夏は名を売る絶好の機会」でも書いたように、1ヶ月半近く騎乗がないと、そのぶん他のジョッキーに勝てる馬が回り、その馬が回ってきた騎手が勝ち星を積み重ねる年始からリーディングをひた走るのが川田騎手。先週で早々に年間100勝を達成し独走状態である。
他にも各場で固め打ちを決めたジョッキーたちが数字を伸ばし、現状ルメール騎手は全国リーディング7位まで転落している。
この時点でトップ川田騎手との差は38勝ある。
リーディング奪回…となるとなかなか厳しい状況ではあるが、ここから4ヶ月弱、どこまでこの差を詰められるのかは後半戦、秋競馬以降の見どころだ。
一方、今年こそは…とリーディング獲得に向けて全力疾走の川田騎手なので、何としても取りこぼせないシーズンではあるだけに、それぞれの陣営(エージェント=仲介人)の動き(騎乗馬集め)というのも非常に興味深い。
秋のグレードレース戦線での騎乗馬争いも今の段階から加熱しているという噂も聞こえているだけに、最後までレース内外でのヒートアップが見られそうだ。
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