競馬コラム~騎手編 (2021年、話題をさらった横山武史騎手、2022年も「タケシ」の年になるか。) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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2021年、話題をさらった横山武史騎手、2022年も「タケシ」の年になるか。
2021年、話題をさらった横山武史騎手
月並み?に昨年を簡単に振り返ってみようと思うのだが、とかく年末のインパクトが強かった横山武史の話題を取り上げない訳にはいかないだろう。
皐月賞馬エフフォーリア。天皇賞・秋で古馬を撃破し、1番人気に支持されて臨んだ有馬記念も完璧という立ち回りで優勝した。
エフフォーリアと横山武史、2021年の日本競馬界を盛り上げたのは間違いなくこのコンビだろう。
その横山武史騎手だが、有馬記念前日の新馬戦(エフフォーリアの半弟でもあるヴァンガーズハート)において、1着を確信したのか、ゴール手前で追うのを緩めたところ、内から追い込んできた馬に差されて2着という、いわゆる「油断騎乗」の制裁を受ける事件があった。(この制裁により、1月15日と16日の2日間騎乗停止になった)
この一件で「これではメンタルがヤバい」「明日はまともに乗れない。有馬は…」などと、その夜にはSNSでも多く挙がっていたのだが、そんな世間の不安を一蹴となり、圧倒的な1番人気に応えて勝利した。(むしろ拍車がかかった)
表彰式では冒頭に前日の謝罪を行ったうえでのインタビューとなり、「新人らしからぬ」と言うと些か失礼かもしれないが、その対応に「プロ」として姿勢を多くの人が感じたはずだ。横山武史騎手について書いたコラム
・息子覚醒、横山武史騎手が初重賞制覇
・勝利同然のダービー2着、横山武史騎手に注目横山武史騎手の父、横山典弘の存在
横山武史騎手と言えば、ここでも書いたように、言うまでもない競馬一族。
父・横山典弘、兄・横山和生はともに現役の騎手で、叔父(横山賀一)、祖父(横山富雄)、その他にも奥平、菊沢といった親戚も多数という、サラブレッドだ。
親の七光りで一歩間違えば天狗にもなってしまいそうなものだが、そんな様子は微塵も感じさせない。
ここは名ジョッキーである父・典弘騎手の指導・育成の影響が大きい、と関係者たちは言う。
競馬界の先輩としてしっかりとした指導、甘やかさない方針はもちろんだが、父・典弘騎手が息子たちに関わる関係者にも自ら挨拶へ回る姿は度々目にされており、良い意味でのバックアップをしっかりしているのが大きい。
そんな父、横山典弘の背中を見て、その気持ちに応え、武史騎手はもちろん、和生騎手は2人で切磋琢磨し着実にステップアップしているのだ。
そういうこともあって騎乗馬の質が他の若手騎手よりも良い、というのは少なからずあるのかもしれないが、そのあとは本人が結果を出すかどうか。これは「才能」という言葉だけで片付けられるものではないだろう。飛ぶ鳥を落とす勢いの横山武史騎手
そんな競馬界のビッグタイトルを手にした武史騎手だが、その2日後にまたしても大仕事をやってのけた。12月28日(火)、中山競馬場で行われたホープフルS(GI)をキラーアビリティで優勝。なんと中1日でGI連勝を決めたのである。
これで2021年は皐月賞、天皇賞秋、有馬記念(エフフォーリア)、菊花賞(タイトルホルダー)とあわせて、
2021年は、年間5つのGIを勝ったのだ。
皐月賞が初GI勝利だったとは思えないくらいで、さらに年間104勝は関東リーディングだ。
記録もそうだが、競馬ファンの記憶に残る中身の濃い1年になったのではないかと思う。
2021年、昨年の1年だけで横山武史に魅了された競馬ファン、横山武史がキッカケで競馬に興味を持ち始めた人は多くいるだろう。
業界的にもまだ「ユタカ」の存在、影響力には及ばないが、このままいけば確実に「タケシ」の時代がやってくることは間違いないだろう。
冒頭のキラーアビリティは今年のクラシック有力候補になるだろうし、エフフォーリアも4歳になってさらなる活躍が期待される。
そんな中で2022年はどういった結果を残してくれるのか、私ならずとも競馬ファンの皆が楽しみにしている。
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