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競馬予想ブログ (猛暑が直撃する夏競馬と環境整備の課題)

猛暑が直撃する夏競馬と環境整備の課題

今年の夏競馬は、記録的な猛暑に直面している。

JRAは昨年から北海道を除く中央競馬で「競走時間帯の拡大」を導入し、昼間の高温帯を避けた『薄暮レース』を実施してきた。


初年度は売上の増加やトラブルの少なさから「まずまず」な滑り出しを見せた。
その勢いのまま2年目の今年も順調に…といきたかったところだが、ここにきて様々な課題が見え始めてきた。
年々夏の暑さが厳しくなっていることがその原因ではあるが、とくに今年は様々な観点での指摘が挙がっている。

 


競走馬の暑熱対策と出走頭数の減少

言わずもがな…だが、競走馬はとにかく暑さに弱い

暑さに弱い競走馬
▲ 暑さに弱い競走馬


昨年は出走馬の中で熱中症と診断された馬が1頭のみと幸いだったが、今後も不安のない状態で競走馬を出走させるためには発走時刻の調整だけでは十分とはいえず、その前後の対応をより強化していかなければならない。


競馬場での冷却対策と設備がまだしっかり対応できておらず、厩舎スタッフはレース前後も付きっきりで対応にあたるケースも少なくない。
競馬場、競馬場の馬房での冷却ミストやシャワー、エアコン等の設置・整備は進んでおらず、厩舎や騎手サイドからの要望が強く挙がってきている状況だ(秋以降、順次設置の予定が決まっているものもある)


夏に競走馬を出走させることにリスクやデメリットを感じてか、今年は未勝利と上位クラス以外の出走馬が極端に減っており、10頭立て以下の競走は珍しくなくなった。
頭数が少なくなれば、面白みがなくなり売り上げは伸び悩むこととなる。競走馬も厩舎サイドも気兼ねなく出走できる環境の見直しが急ぎ求められるところだろう。




来場者環境と観戦体験の課題

また、観客側の環境問題視されている

コロナ禍を経て、スタンドの指定席が中心となった競馬場では、自由に座れる席は朝一から並ぶ人に占拠され、空調の効いた室内も混雑して快適に過ごせない
いつでも腰を掛けて休めるような気楽に行ける場所ではなくなったのだ。


このままでは「指定席が取れないのであれば本場には行かない」、という意識は今後さらに強まっていくだろう。
競馬場本場で観戦してこそ魅力あるコンテンツなのだが、夏休みという絶好のタイミングで客離れを加速させてしまうのは何ともいえない。




今後の改善策と展望

ナイター開催はあまり現実的ではない。
ひと昔前のように北海道シリーズの開催日数を増やし、夏場に出走する馬を盛んにするという手もあるだろう。

どの業界やコンテンツも近年の猛暑&酷暑対策に頭を悩ましているが、JRAも様々な課題をクリアして関係者もお客さんも前向きになれる方針を打ち出してもらいたいものだ。

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