競馬の楽しみ方~番外編★ (一時代を築いた名オーナー『ダイワ』が終わった) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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一時代を築いた名オーナー『ダイワ』が終わった
「ダイワ」がいなくなった
2020年のエプソムカップを制すなど、約6年のキャリアで8勝(37戦)を挙げたダイワキャグニー(下画像)が引退した。▲ ダイワキャグニーが引退
一般的には1頭の競走馬のトピックスとだけ見られてしまうのだが、このダイワキャグニーの引退はそれだけは片づけられない。
『ダイワ』の冠でお馴染みの故・大城敬三オーナーが所有する競走馬がすべていなくなったことを意味するのだ。
皐月賞などGⅠ5勝、種牡馬としても活躍しているダイワメジャー。
ウオッカとのライバル対決に火花を散らしたGⅠ3勝ダイワスカーレット。
オークスを制したダイワエルシエーロなどのGⅠを勝ち、その他にも多くの活躍馬を所有した『ダイワ』。
2020年に大城敬三氏が逝去し、息子である正一氏に名義が引き継がれたが、その後大城家で馬主を続けることはなく、生前時点で所有していた馬を預かるだけとなり、今回のダイワキャグニーがその最後の1頭となっていたわけである。
ちなみに地方競馬にまだダイワと名の付く競走馬が走っているが、中央からの転厩に伴いオーナーが変わっており、本当の意味での『ダイワ』の馬はキャグニーが最後となる。
昨年、ダイワメジャー産駒のセリフォスがマイルCSを制覇し、2015年には母ダイワパッションのエポカドーロが皐月賞を制するなど、長年に渡って中央競馬の一時代を築いてきたダイワの血脈が今もなお引き継がれており、残されていくダイワの子孫たちにはこれからも頑張って欲しいと思うばかりだ。
中央競馬の馬主たち
当然、長い競馬の歴史の中でこういった出来事はいつの時代もあった。
直近で言えば『アドマイヤ』の近藤利一オーナーも同じだろう。
アドマイヤ馬については、妻の近藤旬子氏が引継ぎ、現在も馬主として競走馬を購入し走らせてはいるが、利一氏が所有していた頃と比べるとその勢いは比較にならないものである。
馬主という職業?遊び?はあくまでもその個人が愉しみとして続けるものであり、家族が同じその情熱に共感し、その気持ちを引き継げるケースはそうあるものではないと思っている。
昨今は一口馬主グループを中心に席巻している状態だが、そんな中でも個人馬主らが夢を見て競走馬を買い、ビッグレースで勝利を手にするシーンは第三者から見ても感動や面白さを味わうことができる。
ダビスタ―オーナーこと金子真人氏は近年でナンバーワン個人馬主と言えよう。
その他にも、メイショウ(松本好雄氏)、シゲル(森中蕃氏)、サトノ(里見治氏)、タガノ(八木良司氏)などの方々も長年中央競馬界でポジションを確立している。
近年ではサイバーエージェントの代表・藤田晋も馬主になり世間を賑わせたことが記憶に新しいが、そんな時代の流れに沿って、新しい馬主が誕生してくるのもまた楽しみのひとつでもある。
中央競馬の馬主=成り金の遊び…というイメージで、なかなか一般人の我々には想像もできない世界線なのだが、そういうところも踏まえて競馬には夢があるのだと思う。
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