競馬予想ブログ (JRAのコラボ企画)
先週は藤田菜七子騎手の「ピンクジャージ」オークション事件に触れたが、これもコラボイベントの一巻で、今年のダービーではサッカー漫画で有名な「キャプテン翼」とのコラボイベントをサッカーワールドカップの時期にぶつけて集客を上げることに成功した(?)

↑高橋陽一の絵は「軽い」からか、なんだか合ってない気がしてたが…
WC時期にはCMにも出演してた高橋陽一先生、今年はなんだかよく見るな。
JRA発信の企画は、毎週、大なり小なり何らかのイベントが各地の競馬場で行われているが、今開催の「福島」は節目の100年ということもあり、いろんなところに力を入れているようだ。
「藤田菜七子のピンクジャージ」は想定外のことだったんだろうが、おそらくJRAがこの「福島節目の100年開催」で一番力を入れていたのが、先週土曜日に行われた「開成山特別」というレースだろう。
(これはファン感的なイベントではない)
この「開成山特別」というレースは、500万下条件の特別レースで、普通に考えればなんてことのないレースなんだが、JRAはこのレースになんと障害界の帝王オジュウチョウサンを招聘したのだ。
(まず間違いなく陣営の意志で出走したとは思えない)
「オジュウチョウサン」は、障害でG1を6勝を含む9連勝中で、ここまで障害で実績を積み上げてしまうと、障害競走においては年間4走がギリギリ出走できる回数になる。
その理由としては、障害競走には2段階しかクラスがなく、未勝利かオープンの2つしかないから、1つ勝てば即オープン入りだ。
そしてオジュウチョウサンのようにG1を6勝もしてしまうと、障害競走では酷量(ハンデ)を背負わされるため、春と年末の中山大障害の前のトライアルを一度と本番の大障害のあわせて4回しか出走できないのだ。
物理的に障害のオープン競走に出走ないわけではないのだが、ルールに定められた斤量をオジュウチョウサンに背負わせるとなると、おそらく70kgを超える(前例がなく計算ができないため推測値)斤量となるため、流石に危険ということで、出走を自重しているという側面もある。
しかし、障害界のスターホースを年4回しか出走させられないのは「勿体ない」とばかりに、今回JRAは障害王のオジュウチョウサンを平地競走に出走させようと画策したのだった!
しかも鞍上は武豊!
かくして結成された「スーパー客寄せパンダコンビ」を、福島競馬場創立100周年記念開催の「目玉」に合わせて出走させることにJRAは成功した。
本来出走してもらえただけでも大成功なのだが、この日は福島の平地競走にオジュウチョウサンが出走するということで、入場人員は前年比138.8%。
そして対象競争の開成山特別の売り上げは11億4320万1100円で、前年比195.6%増。
たった1つの試みで、約7億円の「売り上げ増」に成功したのだ。
挙げ句の果てに、オジュウチョウサンは圧勝した。
出来過ぎ!?…かと思ったよ、笑いが止まらないとは正にこのことだろ、JRA。
オジュウチョウサンは平地未勝利であったため、今回は500万特別に出走したが、これで晴れて平地1勝馬となったことで、重賞はおろか、有馬記念にさえも出走が可能となった。
因みに、オジュウチョウサンの血統だが、父にステイゴールド、母にシンボリクリスエスという、平地の長距離なら通用してもおかしくない下地を持つ血統構成(実際今回の開成山特別も芝2600m)なので、今後はさらに平地出走の選択肢が広がったということだ。
面白い話を最後に。
JRAには年度代表馬を記者投票で決めるという制度があり、投票数は300票と定められている。
そして昨年の年度代表馬、キタサンブラックは297票を獲得して年度代表馬となったのだが、この時は満票ではなく、3票がキタサンブラック以外の馬に流れた。
…で、「その3票」を獲得したのが、何を隠そうオジュウチョウサンだったのです(笑)
果たして障害界の至宝の未来やいかに?
関連コラム
- 阪神競馬場がリニューアルオープン、変わる観戦スタイル (2025/03/06)
- フェアプレー賞が映す競馬界の規範と騎手の技術力 (2025/01/17)
- 武豊・ルメールのリーディング獲得に見る秋競馬の展望 (2024/09/11)
- モレイラ騎手の戦略と勝利:ワールドオールスタージョッキーズ2024を制した鍵 (2024/08/28)
- 猛暑が競馬に与える影響と対策 (2024/08/01)
- 夏競馬がスタート!福島競馬場で新たな開催時間拡大の試み (2024/07/11)
- 4歳馬不調で競馬界全体の盛り上がりに欠ける (2024/05/09)
- C・ルメール騎手、落馬負傷で無念の戦線離脱 (2024/04/04)
- レジェンド武豊、完治優先でしばらく休業 (2023/11/23)
- 11歳の超高齢馬、マイネルプロンプトが19歳ジョッキーと勝利 (2023/10/04)
- やっぱり盛り上がらない、サマーシリーズ (2023/08/31)
- アーモンドアイの初仔の募集総額がなんと、2億4000万円 (2023/07/05)
- ジョッキー人生がかかった「寝坊」 (2023/06/21)
- JRAの制裁は30日の騎乗停止処分だけか? (2023/05/10)
- 横山ブラザーズの災難 (2023/05/04)
- リニューアルオープンしたセンテニアル・パーク 京都競馬場 (2023/04/20)
- 混戦の牡馬クラシックとなるか (2023/03/23)
- パンサラッサの賞金13億。さて一口馬主の配当は? (2023/03/02)
- 一時代を築いた名オーナー『ダイワ』が終わった (2023/02/02)
- ジャパンカップと有馬記念の立場が逆転する!? (2022/11/17)
- 平地GⅠすべて1番人気が敗れ続けている現象 (2022/10/27)
- 「伝説の新馬戦」になるか? (2022/09/28)
- 競馬界に大改革? (2022/06/23)
- 1番人気馬の連敗。粗●の呪い?は続くのか? (2022/06/02)
- 競走馬・ジョッキーが怪我をした後の長期休養の代償 (2022/05/19)
- 2022年は1番人気が勝てない?珍記録・新記録 (2022/02/16)
- 競走馬の繁殖・育成ビジネスとは。 (2021/12/23)
- 復活のデムーロと、JRAGI完全制覇を狙う武豊。 (2021/12/16)
- 競馬界での「レコード」と競馬の魅力 (2021/08/05)
- 15回目を迎えるサマーシリーズについて (2021/07/14)
- さらば蛯名正義。2022年蛯名厩舎開業に向けて。 (2021/03/04)
- 2020年の新ルールで、確信犯もOKなグレイゾーン? (2021/02/25)
- 競馬における「斤量」たかが1kg、されど1kg。 (2020/09/03)
- 馬主・俳優の陣内孝則とナルハヤ (2020/06/18)
- 過去最強の布陣・外国人騎手来日! (2019/09/05)
- 「サイン馬券」について (2019/05/29)
- 前代未聞の大珍事 (2018/10/17)
- こだわりのステッキ (2018/09/26)
- アドレナリンが分泌 (2018/09/19)
- モレイラJRA騎手試験にどう影響? (2018/08/28)
- よしずとミスト (2018/08/22)
- ポスト武豊 (2018/08/08)
- JRAのコラボ企画 (2018/07/10)
- 牝馬三冠に向けて (2018/05/23)
- ムーアの進言〜日本の種牡馬 (2018/05/09)
- 時計とスポンサー事情 (2018/04/24)
- いたたまれない、当て馬 (2018/04/18)
- 中山注意報 (2018/02/27)
- 「凍結防止剤」の影響〜どう予想する? (2018/02/07)
- 雪にまつわる競馬の歴史 (2018/01/30)
- 外国人勢の秘策 (2018/01/24)
- キタサンブラァ〜ック〜♪ あ〜り、がぁ〜とぉお〜♪ (2017/12/25)
- 今年の阪神JFは楽しみな一戦 (2017/12/06)
- 京都競馬場の芝コースが、ヤバイ (2017/11/14)
- 武豊 世紀の乗りミスか??? (2017/07/05)
- 2017春競馬〜芝コースって一体どうなってるの? (2017/05/03)
- 先週の回顧〜まさに競馬祭り (2017/05/02)
- 2017 3月の事件山盛り〜② (2017/03/27)
- ホープフルSの呪い? その原因は? (2017/02/15)
- 砂と凍結防止剤の化学反応?? (2017/01/17)
- 2017年挨拶と、今日だけ個人競馬 (2017/01/10)
- 昨年の2歳チャンピオンが揃って故障。 (2016/09/24)
- パリの競馬旅行記① (2016/04/19)
4/6には、またしても低額コースのいきなり万馬券(180pt)で中山6Rにて509.9倍の配当を得た。
推奨金額最大600円が、30万 5940円という払い戻しの結果となった。ココは常に論理的で今回の買い目にも説得力がある。
無料予想も絶好調で、4/5(土)は、30.7倍(3連複)、3.8倍、4.3倍(ワイド)の2券種とも的中。
翌日の4/6(日)も、45.4倍(3連複)、4.0倍(ワイド)の2券種的中。2日続けて全券種W的中だ!
「俺の競馬予想」は本物の馬主に、現役の記者による唯一無二のサイト!である。 サイト内のブログは、新聞や雑誌では知れないネタが満載なので必見だ。