競馬の楽しみ方~注目馬編 (藤田菜七子、レッジャードロとの新コンビなるか?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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藤田菜七子、レッジャードロとの新コンビなるか?
中山5Rでのレッジャードロのゴボウ抜き
9日に中山競馬場で行われた新馬戦で藤田菜七子騎手騎乗のレッジャードロ(牝・美浦戸田博文厩舎・父ドゥラメンテ)が、強烈なインパクトを見せつけて新馬勝ちをした。
藤田菜七子も、戸田厩舎も、これが2021年の初勝利だったのだが、レース内容が見るとわかるように、ただの新馬勝ちとはいえない桁違いのものだった。
レースでレッジャードロはスタートで顔を上げて出遅れてしまい、最後方からの競馬となり、その後レースは新馬戦にありがちなスローペースで淡々と進み、レッジャードロと藤田菜七子は3~4コーナーで外目を徐々に進出する。
そしてここからが凄い。
4コーナーでスイッチが入ったレッジャードロ、一気に大外へ出て直線に入っても勢いは衰えず最後方から全馬をごぼう抜きで1着となったのだ。レッジャードロのゴボウ抜き
勝ち時計は1分35秒6でレッジャードロの繰り出した上がりは33.9秒。
次位の上がりが35.3秒であったことを考えれば半端ではない弾けっぷりだった。レース後の藤田菜七子のコメント
レース後、藤田菜七子は「ゲートで出遅れた時に『終わった』と思ったが4コーナーの手応えが他馬とは違った」と言っており、「抜け出した後、物見をしていたくらいでまだ余裕があった」と言っていた。
1月5日に行われたリステッド競争のジュニアCの勝ち時計が1分36秒0であったことを考えれば、馬場の差を考慮しても既にオープン級の力を持った末恐ろしい馬が現れたとも言えるのではないだろうか。藤田菜七子の1番のセールスポイントとは?
藤田菜七子騎手と戸田厩舎だが、特に強力なタッグというわけではないが、昨年も戸田厩舎は、コンフィアンスという馬の新馬戦に藤田菜七子を起用していた。
なぜ藤田菜七子を新馬戦で起用するのか。
それは、藤田菜七子の1番のセールスポイントである女性騎手優待の減量が魅力なのだ。
既に100勝以上を挙げているにもかかわらず、未だ減量がきくというのは厩舎サイドにとっても頼みやすい条件で、現在エージェント契約している久光匡治も、当然その点をアピールして営業しているだろう。そして今回、結果大当たりしたのだ。レッジャードロにはもっといい騎手を?
…ここまでインパクトのある勝ち方をしてしまうとレッジャードロに「もっといい騎手を」…となりそうだが、幸いなことにレッジャードロは非ノーザンファーム産でオリオンファームの生産馬だ。
もし仮にノーザンファーム産だと、牧場の発言力が強いので、弱小厩舎は大物馬主でない限り牧場の言いなりにならざるを得ないのだが、今回のオリオンファームの生産馬だと、力関係的に馬主の発言力が高そうなかんじがする。
ならば牧場側の強引な介入はないのではないかな。
馬主である大谷正嗣氏も、比較的若手にチャンスを与えるタイプの馬主さんだとしたら「次も藤田菜七子で」となる可能性もあるかも。
次走が自己条件の平場戦であれば減量がきくため、継続騎乗が濃厚ではないだろうか。
もしかするとこのまま上手くいけば重賞まで藤田菜七子で継続騎乗となる雰囲気はある。
ただ桜花賞から逆算しても、本番までに使えるレースは多くて3回。
ならば騎乗し続けるには常に結果が求められることになるだろう。
「藤田菜七子、不調の原因は?」でも書いたように、Dr.コパに見切られコパノキッキングとのコンビ解消後、昨年2020年は今一つ馬質に恵まれていなかった藤田菜七子騎手。
「絶対にこの馬を手放したくない」という意気込みは当然湧いてくるはずなので、今後のこのコンビに大注目だ。
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