競馬予想ブログ (海外ダートを制したフォーエバーヤングとこれからの歩み)
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海外ダートを制したフォーエバーヤングとこれからの歩み
フォーエバーヤングが示した“世界基準”の強さ
フォーエバーヤングがアメリカ競馬の最高峰・ブリーダーズカップクラシックを制した。
日本競馬において芝の凱旋門賞が悲願とされてきた一方、ダートの至高と呼べるのがこのブリーダーズクラシックである。
これまで凱旋門賞に比べるとブリーダーズクラシックへの挑戦はほとんどなかったものの、日本が世界に誇るダートホースが、昨年に続く2回目のチャレンジで見事戴冠を果たしたのだ。

昨年は3着。勝ったのはシエラレオーネ、2着はフィアースネス。奇しくもその3頭が同じ舞台で再戦となった今年、同じ舞台での再戦で序列を覆し、フォーエバーヤングが頂点に立った。
この一戦だけで全てを語れるわけではないが、今年のダート界で最も強い存在であると言っても過言ではないだろう。
競馬予想の観点から見ても、この勝利は“能力の再証明”にあたる。
前哨戦の評価、米国ダートの適性、展開面の整合性など、これまで予想家の間で議論されてきたポイントを一つずつクリアにしながら勝ち切った点は、今後の海外ダート戦線を読み解く上でも重要な示唆を与えている。
現役続行と“種牡馬としての未来”
フォーエバーヤングは来シーズンも現役続行を予定しており、サウジダービーやドバイワールドカップへの参戦も視野に入れている。
一方で、関係者の間ではすでに引退後の進路が大きな話題となっている。
種牡馬入りはほぼ確実だが、焦点は「どこで種牡馬となるのか」ということだ。
日本ではダート実績馬の種牡馬価値が芝ほど評価されず、価格面でも顕著だ。
今年の種付け価格を見ても、国内で最も高額なダート種牡馬はナダルの1000万円であり、芝のトップ層(キズナ、キタサンブラック、イクイノックスの2000万円)との差は大きい。
これが過去最高値帯であることを踏まえても、日本のダート市場のスケールは限定的だと言える。
一方で、ダート大国のアメリカ(北米)では、ガンランナー(Gun Runner)、イントゥミスチーフ(Into Mischief)、ノットディスタイム(Not This Time)の3頭の種付け料が25万ドルという最高額を記録しており、日本でも馴染みのあるアメリカ種牡馬だが、円換算で約3750万円。ナダルの4倍という差は、ドルの価値が上がっていることもあるが、芝系種牡馬よりも高い価格で市場が展開されていることを象徴している。
アメリカ種牡馬入りの現実味
アメリカ市場は種牡馬価値の変動が激しいが、それだけ需要と可能性が大きい市場でもある。
現時点でもフォーエバーヤングがアメリカで種牡馬入りする可能性は十分にあると考えられる。
血統ビジネスとしての側面もある競走馬ゆえに、オーナーや生産グループサイドとしてもアメリカでの種牡馬入りは大きな選択肢となっているはずだ。
メジャーリーグに挑戦するプロ野球選手と同様、競走馬にもアメリカンドリームがある。
アメリカ血統の波及効果は非常に大きく、フォーエバーヤングが米国で種牡馬となれば、日本のダート路線にも長期的な変革をもたらす可能性がある。単なるニュースとしてではなく、今後の馬場傾向や血統評価、ダート重賞の予想ロジックにも影響していく点は注視すべきだ。
来季以降も価値を高め続ける存在
フォーエバーヤングは現在、獲得賞金が29億円を超え、日本馬として歴代1位に位置する。
その価値が“競走馬としての強さ”だけにとどまらず、“未来の種牡馬としての市場価値”へとどこまで拡大するのかは、今後の競馬界にとって非常に大きなテーマとなる。
来シーズンの走りはもちろん、引退後にどのような実績や話題を残していくのか。競馬界における影響力は国内外を問わず拡大し続けるだろう。
引退後もどのような話題や実績を残してくれるのか非常に楽しみな存在だ。
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11/16は「ファイナルジャッジ」というコース(今回は230ptが割引で180ptだった)で東京12Rにて289.4倍の的中となり、推奨金額で馬券購入した場合、600円が26万 460円の獲得となった。
また同日、無料予想の方で、5.7倍(馬連)・21.5倍(3複)・75.6倍(3単)と、3券種がすべて的中していた。さすが。
「HRIセンチュリオン」でも、1ヶ月以上にわたる継続検証を実施した。その結果、無料予想の回収率が高水準で、推奨どおりに馬券を購入していた場合、16レースの累計で+88万2,500円の、プラス収支となっていた。