競馬の楽しみ方~注目馬編 (2023年も短距離路線は混沌か?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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2023年も短距離路線は混沌か?
今年も短距離路線は混沌か?
3月に入り、春競馬GⅠシリーズ1本目・高松宮記念が近づいてきた。
昨年はGⅠでの1番人気連敗が続き、馬券を買うファンにとっては非常に辛いレースが多かったが、果たして今年はどうか?
年明けのフェブラリーSこそ人気サイド(1番人気レモンポップが勝利)で決着したが、この高松宮記念については昨年同様波乱前提と考えてよさそうだ。
…というのも、今年に入ってもまだ短距離路線において傑出した馬がいないのがその主たる理由。人気馬は一長一短
昨年のJRA賞・最優秀短距離馬がマイルCS勝ちのセリフォスだったことが、まさにそれ。
一昨年のスプリンターズSを3歳の身で勝ち、スプリント界のニュースターと期待されたピクシーナイトだったが、その後の香港スプリントで骨折し、これが昨年も混戦に拍車をかける要因になったことは間違いない。▲ 今年の注目馬
そんなピクシーナイトが骨折からの休養を経て今年ようやくの再始動…と思ったのが、予定した阪急杯を状態不良(左トモのリンパ管炎)で出走回避となった。
この高松宮記念にブッツケ参戦となることが決まっている。
その実力は間違いないが、さすがに1年3か月のブランクでは強く推せないところ。陣営としてもここをまず無事に走って、秋以降に繋がれば…という気持ちも強いだろう。
昨年の勝ち馬・ナランフレグも連覇を狙って参戦予定だが、前哨戦のオーシャンSが文字通りの凡走。
明らかに昨年ほどのデキ、気配がないのは明らかで、これまた中心に据えるには心もとない存在だ。
自己条件から4連勝で阪急杯を制したアグリが1番人気になるかもしれない状況だが、過去に1200m戦を走ったのは1回だけ。
そこが凡走だったことを考えると、ちょっと焦げ臭さもある。
…という感じで、人気馬は一長一短。
穴狙いに徹する以外ほかない、だろう(笑)
短距離界にスターホース不在
数年かけて短距離界を席巻した馬といえば、ひと昔前で言うとロードカナロア、キンシャサノキセキ、デュランダルあたりが有名どころだが、ここ最近はピークが短い、いわゆる『一発屋』的な馬が多い。
これには、国内における種牡馬の価値も大きく影響しているのだろう。
ディープインパクトが日本競馬界の中心となり、やはりクラシック戦線を目指した血統づくりがベースになったため、なかなか短距離に特化した産駒が生まれづらい、そういう馬を作っても需要が少ない、という流れが今の短距離界を作っている印象がある。
ロードカナロアには短距離馬の輩出も期待されたが、ロードカナロア自身の本質適性がマイル~中距離だったこともあり、産駒がスプリントに特化させることはなかなか難しい状況だ。(スプリントGⅠ勝ちはダノンスマッシュの高松宮記念のみ)
ひとこと、今の短距離界にはサクラバクシンオーのような「THE スプリンター」の血が求められている。
海外から種牡馬を連れてくるのか、はたまた国内でその資質のある馬を育てるか…。
いずれにしても短期間で解決できる課題ではないし、計算通りに上手くいく話でもない。
ブラッドスポーツの難しさであり面白さでもあるが、中距離路線のように短距離界にもスターホース的な活躍を見せる馬を久々に見たい気持ちは強い。
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