競馬の楽しみ方~注目馬編 (年度代表馬、エフフォーリアが崖っぷち) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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年度代表馬、エフフォーリアが崖っぷち
年度代表馬、エフフォーリアが崖っぷち
宝塚記念が終わり、上半期のGⅠシリーズもこれにて完走。
勝ったのはタイトルホルダー、前走の天皇賞に続くGⅠ連勝で、ファン投票1位の期待に応えての快勝だった。
そして、そんなタイトルホルダーを抑えて1番人気に推されたのが、昨年の年度代表馬エフフォーリアだった。
しかし、結果は見どころなく6着敗退となった。
つまりこれでGⅠの1番人気馬の連敗は、昨年のホープフルSから続いて13連敗。
2007年の12連敗(桜花賞⇒ウオッカ~菊花賞ロックドゥカンブ ※天皇賞秋でメイショウサムソン1番人気の連敗をストップ)の記録を更新した。
1番人気の連敗記録は相手関係あってのものだから仕方ないところではあるが、とにかく心配なのはエフフォーリアの走りだ。▲ エフフォーリア
「ついて行くだけでいっぱいいっぱいだった」とレース後の横山武史騎手のコメントといい、レコード決着となるペースをパンサラッサが刻み、道中から激しいレースとなったのは確かだ。
ただ、その中で昨年GⅠを3つも勝ち世代のトップに立った馬が、追走に苦しむ姿というのは見ていて実に悲しいものがある。
前走の大阪杯が不可解な敗戦(ゲートで鼻をぶつけて戦意喪失したという話があるが、笑えない)で、そこから挽回すべく攻め強化、さらにはブリンカーを着用して万全を期したように思われたが、この結果では陣営としてもただただ首を捻るばかりだろう。
また、自身の手で菊花賞を勝った横山武史騎手としては、その後お手馬の重複でエフフォーリアを選び、兄・和生騎手にバトンを渡す形になり、ここにきてクッキリと明暗分かれたのはきっと心中複雑だろうな。
古馬になってからの成長力に関して、ここ最近話題に挙がっているエピファネイア産駒。
長期休養から復活した同産駒デアリングタクトが宝塚記念で3着に入り、多少なりとも面目は保ったようだが、前述のエフフォーリアをはじめ、4歳の年明けのAJCCを勝って以降不振に喘ぐアリストテレスや、まだ3歳だがサークルオブライフは3歳になってからサッパリの成績であるように、尻すぼみの馬が多い。
もちろん産駒の全てがそうではないが、ここまでの傾向を見ると早熟の気(=古馬になって成長していくタイプではない)が関係者たちの間でも認識が強まっているようだ。
今年の2歳のエピファネイア産駒は価格高騰で人気が集まっていると同時に、その成績(結果)も非常に注目される世代で、これで鳴かず飛ばず…という状況だけは何としても避けたいところだろう。
肝心のエフフォーリアは秋に向けて仕切り直しとなるが、どこまで状態を戻してこれるだろうか。
『一発屋』で終わってしまうのは、エフフォーリア陣営はもちろんのこと、生産グループ的にも非常に痛い話になる。
巻き返しに燃える夏になることだろう。
種牡馬の方に話を向けてみると、タイトルホルダーや牝馬2冠のスターズオンアースなど、ここにきてブレイク気配のドゥラメンテ産駒が人気急上昇。昨年の夏に急逝し、残された産駒は5代。
今年の2歳馬を含むとあと3代のみであり、残された産駒にかかる期待はより高まってきている状況だ。
ポスト・ディープインパクトを担う種牡馬はまだ現れず…の状況で、今年の夏から秋にかけての種牡馬戦線というのもまた夏競馬で楽しみにしたいポイントである。
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