競馬予想サイトの検証サイトによる競馬情報満載の競馬コラム | 競馬の楽しみ方~注目馬編 (香港の怪物、ゴールデンシックスティーが参戦)
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香港の怪物、ゴールデンシックスティーが参戦
国際競走の意義を問われるJRA
いわゆる「一線級の海外馬」が日本競馬を走ることがめっきり少なくなり、国際競走の意義を問われている近年の日本競馬だが、ここ数年はコロナウイルス感染症を言い訳(?)にできているかもしれないが、それ以前からも海外馬の参戦に対して実に消極的だ。
日本馬の海外参戦は活性化されてきたものの、その逆が行われず循環が悪くなっているJRA。
日程の再考か、賞金増額か、待遇改善か…
次の打ち手を考えなければいけない状況ではあるが、そんな中で先日嬉しいニュースが飛び込んできた。久々に香港の超大物が参戦?
香港の現役最強であるマイラー・ゴールデンシックスティー(K.ルイ厩舎・騙6歳)が安田記念への参戦を表明した。
ゴールデンシックスティーのここまでの戦績は、
24戦して(21-1-1-1)という圧倒的な数字で、連対を外した2回は1400mと2000m戦だけ。
マイル戦だけに限っていえば連対率100%という、まさに「マイラー」という呼び方が相応しい存在である。
香港以外でのレース経験がない、海外遠征が今回初というのが懸念材料ではあるが、単純に持っている能力だけを見ると、欧州の実績馬と何らヒケは取っていない。
昨年暮れの香港マイルでは、ダノンキングリー、インディチャンプ、サリオスといった日本の実力馬たちを完封しての勝利となり、ゴールデンシックスティー陣営としても、その一戦である程度日本でのレースの勝算、算段をつかむことができたようだ。
先週、香港のシャティン競馬場で行われた国際GI・チャンピオンズマイルを勝利し、通常なら海外馬を招待して行われるレースだが、今年はコロナウイルス感染症を鑑みて国内馬だけでのレースとなった。
そのぶんここは取りこぼせない一戦でもあったが、しっかりと期待に応えてみせた。
この後の馬の状態次第ではあるが、大きな問題がなければ日本へ向かうことを陣営は明言している。
順調なら余力十分で臨めるであろう安田記念、日本でどういった走りをしてくれるのか。
ゴールデンシックスティーは、父Medaglia d'Oro、母父Distorted Humorという血統のオーストラリア産馬で、父および母父ともに日本でも活躍している産駒、血統だ。…なので日本の芝へも十分に対応できるだろう。
個人的にも非常に楽しみにしている。香港馬参戦に戦々恐々としている日本馬
そして、その香港馬参戦に戦々恐々としているのが日本馬たちだ。
昨年まで日本のマイル界を席巻していた女傑・グランアレグリアが引退し、傑出馬不在となっている状況。
そんな中で今年に入ってからスター候補となる馬が現れてはきているが…
東京新聞杯を勝った4歳馬イルーシヴパンサー、さらに先週のマイラーズCでは同じく4歳馬のソウルラッシュが4連勝で重賞初制覇した。
高松宮記念を勝ったナランフレグも早々に安田記念参戦を表明しているし、その安田記念前に行われるヴィクトリアマイルから参戦してくる馬も多数いるだろう。(ソダシ、ロータスランド、ソングライン、デアリングタクトなど)
ざっと名前を挙げてみただけでもそれなりのタレントが揃ってきそうな感じではあるが、あとはこの馬たちが香港の怪物=世界レベルの馬に通用するだけの力を持っているかどうか、というところだ。
地の利はあれど、今回の一方に落胆する陣営は決して少なくないようだ。
「今年のメンバーならチャンスはあると思ったんだけど」という声が多数あるのだが、ここ数年は短距離〜マイル路線はなかなかスターホースと呼べる馬が不在となることが多く、やや低いレベルで一長一短なメンバー構成が目立つ。今年もその例に漏れず…といった状況だ。
スプリント路線では過去にテイクオーバーターゲットや、サイレントウィットネスといった香港の怪物になす術なく「馬場貸し」のようなレースとなったこともあるが、この安田記念では過去に外国馬の優勝はあれど、これほどまでの強豪参戦はかなり珍しい。
「香港の馬は戦車のようだ」という表現を聞くことがあるが、私もまさにそんな印象を持っている。
そんなに馬体重は変わらないのだが、ガタイの良さはひと際香港馬にあり、どうしてもこうも違うのだろうといつも不思議に思っている。
ただの参加賞で終わらないよう日本馬には頑張ってもらいたい気持ちもあるが、日本で世界レベルの走りを堪能させて欲しいという気持ちも半分だ。笑
そんな海外の馬を生で観られる絶好の機会。
競馬場への入場数も徐々に戻ってきたし、ぜひ本場に行ける方はその姿を目に焼き付けて欲しい。
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