競馬の楽しみ方~注目馬編 (日本馬初の偉業達成と、気になる今後のローテーション) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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25年経っての偉業達成と、気になる今後のローテーション
ブリーダーズカップにて日本馬が2頭も優勝
先週、日本時間にして早朝。アメリカ・デルマー競馬場で行われたブリーダーズカップにて、フィリー&メアターフ(GI)をラヴズオンリーユーが勝ち、ディスタフ(GI)をマルシュロレーヌの日本馬2頭が見事に優勝した。
この優勝した2頭を管理するのが栗東・矢作厩舎だ。
ブリーダーズカップは、香港やドバイなどと同じで、あらゆる条件のGIが1日に複数行われるアメリカ競馬の祭典である。
これまで日本馬が今まで何度も挑戦して届かなかったブリーダーズカップでの勝利を、1日で2つも獲ってしまったのだから、正に盆と正月が一緒にやってきたというわけだ。
日本馬、日本のトラックマンが目指すところとして凱旋門賞が有名だが、それを双璧をなすくらいにブリーダーズカップも難攻不落だった。
1996年にタイキブリザードがブリーダーズクラシックに挑戦して以来、25年が経っての偉業達成となった。
これまで17頭の日本馬が挑戦してきたが、どの馬も結果を出すことができなかった。
※これまでの最高着順は、ターフに出走した2012年のトレイルブレイザー、フィリー&メアターフに出走した2010年のレッドディザイアの4着。一気に歴史を塗り替えることになった。偉業を達成したのに。もっと評価されてもいいのでは…
そんなブリーダーズカップだが、様々行われるレースの中でも一番盛り上がるのは「クラシック」で、世界中のダート馬が集まり、世界最強を決める一戦となる。
毎年3月に行われる『ドバイワールドカップ』と同等、もしくは格式で言えばブリーダーズカップの方が上というくらいの重要な一戦だ。芝レースで例えるなら、前項でも挙げた「凱旋門賞」と同等のもの。勝てば競走馬、ジョッキー、トレーナーとして最高の名誉が与えられる。
そんな花形が中心となって開催されるブリーダーズカップではあるのだが、牝馬限定戦ではあるものの、「ダート界の女王世界一決定戦」ともいえるマルシュロレーヌの勝ったブリーダーズカップ・ディスタフはもっと評価されてもいいと私は思う。
もっと日本のメディアは盛大に取り上げてもいいのではないかと思っている。
マルシュロレーヌは11頭中で9番人気だった。
たしかに「伏兵」という言葉がしっくりくるのだが、それでも勝ったという事実に変わりはない。
国内では交流重賞を4勝するものの、JRAの重賞は3着が精一杯という成績だが、ダートに転向してから着外となったのは今年6月の帝王賞(8着)のみだった。
アメリカの砂質が合っていた、鞍上の好騎乗…と、様々な要因が噛み合ったこともあるが、やはり力がないとここで勝つことは簡単な話ではない。
メディアもまさか日本馬勝てるとも思わなかっただけに事前に全く盛り上げてないし、観戦してた人も少ないから仕方ないのかもしれないが、それでもなんとなくメディアを見ていると、ラヴズオンリーユーの報道の方が多い気がする。
気持ちは分からなくもないが、ちょっと納得いかないところである(笑)気になるのは今後のローテーション
世界的な名誉を手にした2頭だが、気になるのは次走の話。ラヴズオンリーユー
ラヴズオンリーユーはこのままアメリカに滞在し、暮れの香港カップを目指す(12月12日)とのことだ。
ジョッキー等の都合もあるだろうが、ジャパンカップはローテーション的に厳しいだろうし、有馬記念はこの馬の適性からは少し外れているので、この選択肢は妥当なところだろう。
今年5歳、年明けに6歳となって繁殖入りも見えているだけに、次の香港カップはラストランとなる可能性も高いから、とにかく順調に進んでもらいたい。マルシュロレーヌ
マルシュロレーヌの方は一旦日本に帰国する。
状態次第で次のレースを決めていくとのことで、大きくダメージがなければ年末の東京大賞典あたりで凱旋出走も期待できるかもしれない。
こちらも5歳、社台グループの牝馬なので使える期間は限られている。
海外に目を向けると、世界最高賞金が設定されている2月のサウジカップ、3月のドバイワールドカップあたりは当然、矢作調教師も視野に入っていることだろう。
個人的にはサウジ、ドバイへ挑戦してもらって、この一戦が決してフロックではなかったことをキッチリ証明して欲しい(笑)
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