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競馬予想サイトの検証サイトによる競馬情報満載の競馬コラム | 競馬の楽しみ方~注目馬編 (長かったディアドラの旅が終わる。)

  1. 長かったディアドラの旅が終わる。

    ディアドラが選んだ引退の地はなんとバーレーン。

    ここ2シーズンにわたって世界の競馬場を渡り歩いたディアドラ(牝6歳)が、いよいよ引退レースを迎える

    ディアドラ2017年の秋華賞G1勝ち馬で、その際昨年の有馬記念を勝った同世代のリスグラシューを下している。

    2018年はドバイに遠征しドバイターフ3着。
    その後帰国し休養を経てクイーンS・G3、府中牝馬S・G2と重賞を連勝した後、香港に遠征しクイーンエリザベス2世C・G1を2着となった実力馬。

    翌年の2019年は中山記念G2を5着した後ドバイターフに再挑戦し4着。


    そんなディアドラが最後の地と選んだレースは、ペルシャ湾バーレーンに昨年新設されたばかりのバーレーン・インターナショナルトロフィーだ。

    バーレーンの競馬場はサヒール競馬場
     


    バーレーンと、バーレーンの競馬場

    バーレーン」は西アジア・中東に位置する立憲君主制国家で、2002年より王制となったので正確には「バーレーン王国」という。

    国民はアラブ人が多く公用語はアラビア語で、経済は日本やアメリカとも良好な関係を築いており、外国資本が多数進出している豊かな国だ。
    バーレーン王国とは
     

    2019年にはダイビングのダイバースポットとしてバーレーン沖にボーイングのジャンボジェットを沈め、魚礁にする海底テーマパークをオープンした(?)ようで、ダイバー達にも人気の海らしい。

    バーレーンの競馬場は、競馬場までの交通手段はタクシーのみで、バーレーン国際空港から30分ほどのところに位置し、右回りの芝コースが2つ。

    バーレーンの「競馬」は賭け事の対象ではなく、あくまでも純粋なスポーツとされており、イスラム教国では賭け事が禁じられているためバーレーンでの馬券の販売はない



    なぜディアドラは海外で走る?

    …そんなバーレーンに、既にディアドラ現地入りしており11月20日の競馬に備えて調整されている。

    冒頭にも書いたようにディアドラは海外を飛び回り、今回の引退レースまで10戦しているのだが、
    日本国内のレースへの出走が一度もない


    なんで国内で走らせないのか?」と疑問に思う人もいるだろうが、その理由は私も正確には知らないが、どうも1つはディアドラは血統的に父ハービンジャーの影響で海外の芝を走るのに適しているという説。

    もう一つは国内のレースを使うとなると獲得賞金の関係で定量戦でもハンデ戦並みの酷量を背負わされてしまうという説があるようだ。

    個人的にはディアドラが海外競馬の方が向いてて賞金の為じゃないだろうかと思う。


    …というのも、2019年に日本でも既にお馴染みとなったO.マーフィー騎手とのコンビで60kgという酷量を背負いながら英G1ナッソーSを勝ったのだが、その後6戦は全てマーフィー騎手が手綱を取り、勝利こそないものの今年のナッソーSまでは掲示板を外すことなく確実に賞金を加算しているのだ。

    英G1ナッソーSは国際レーティングポイントが非常に高く設定されているため、これでディアドラの国際レーティングは115まで跳ね上がった。

    そうなると、ディアドラは自身の適性にあった世界各国のレースを自由に選択して使える状況となり、結果的に戦いの場を海外に移したのではないだろうか。


    あと海外の競馬は「頭数が少ない」というのもポイントだ。
    2019年のナッソーSを勝って以来、ディアドラが出走したレースで最も頭数が多かったのが2019年香港の10頭だ。

    つまり海外競馬高額賞金レースなのに頭数が少ないため、容易に賞金を加算できるのである。


    また、好意的に連続騎乗してくれたマーフィー騎手の存在も大きいだろう。

    今回、マーフィー騎手はディアドラに騎乗しないが、代わりに騎乗するのは「女性騎手短期免許新設でホリー・ドイル騎手も来日か?」の競馬コラムでも書いた、現在英国で、いや世界で最も乗れていると評判の女性騎手ホリー・ドイルだ。

    長かったディアドラの旅が終わる。



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