競馬の楽しみ方~注目馬編 (2022年春のクラシック戦線展望) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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2022年春のクラシック戦線展望
クラシック戦線がスタート
春のGI一発目・高松宮記念は大波乱決着に終わった。
今週以降は落ち着いた決着を望むところだが、果たしてどうなることか。
今週の大阪杯が終わるといよいよクラシック戦線がスタートする。
今年は4月10日に桜花賞、4月17日に皐月賞と牡馬牝馬ともにクラシック一戦目が行われる。
昨年は桜花賞をソダシ、皐月賞をエフフォーリアが勝利し、ソダシはそれ以降距離や条件等で波乱万丈な1年となってしまったが、エフフォーリアは日本ダービー2着となるのものの、秋は天皇賞⇒有馬記念と連勝して年度代表馬の座に輝いた。
この世代の1年間の活躍を見ると、牡馬は古馬混合でも互角以上に戦えていた印象があるが、逆に牝馬はソダシ以外コレといって強調できる馬が出てこなかったと思う。
よく『世代の牡馬・牝馬レベル』で評価されることが多いが、端的に昨年に関しては牡馬が良く、牝馬は低調だったと言えるだろう。
それでは2022年の3歳世代はどうか?
そんなクラシック戦線を前に、関係者たちの話も含めて一度整理してみよう。牡馬は混戦状態
まずは牡馬だが、実に混戦状態である。
理由は今年の3歳牡馬はここまで能力の抜けた存在がいないのと、加えて皐月賞に参戦を表明している馬の中で今年に入ってからまだ一度も走っていない馬もおり、そういった所も混迷を極める要因になっているのだ。キラーアビリティ
昨年暮れのホープフルSを制したキラーアビリティはそこから直行で皐月賞へ向かう。
ここまで調整自体は順調に進んでいるようだが「春に出てきた馬たちとの能力比較は正直わからない」という声がチラホラ聞こえる。
ホープフルS組のその後、春の戦いぶりを見てみるとレベルの高いレースではなかったと判断する人が多く、そうなるとあとはキラーアビリティ自身がどのレベルの馬にあるか?というところだ。
まぁこればっかりは走ってみないと…だが、残り2週の調整過程も含めて注目したい。イクイノックス
もう1頭、直行組で気になるのが関東馬イクイノックス。
この世代の新種牡馬・キタサンブラック産駒初の重賞ウィナーであり、その勝った東京スポーツ杯2歳Sが好内容で評価急上昇中で一躍クラシック候補に躍り出た。
そんなクラシックを意識してか、そこから2歳GI、さらには前哨戦までも使わずにこちらも皐月賞直行を決断した。
もともと疲れが溜まりやすいタイプで、2歳時は状態が戻らずに休養したことがある。その流れで前哨戦も無理をせず…という流れになったようだ。
先週の中旬に美浦へ帰厩しているが「ちょっとしたことで反動が出やすいみたいなので、結構厩舎は慎重になっている」そうである。
鞍上にはルメール、まず人気の一角になるだろうが素直に飛びつける状況でもなさそうだ。ドウデュース
朝日杯FSを勝ったドウデュースは前哨戦の弥生賞で2着。
初の2000m戦だったこともあり、色々試しながらレースに臨んだ感は強かった。
そういう意味では本番に向けて収穫があったと言えるかもしれないが、同条件とはいえ本番の道中のタフさは比べ物にならない。
その中で敗れてしまったということについては些か疑問が残る。
おそらく人気を集めるであろう馬は上記の3頭だ。
ともに懸念点を抱えての皐月賞出走、波乱ムードである。牝馬クラシック戦線
そして対する牝馬クラシック戦線。
こちらも混戦なのだが、今年に入ってから、それぞれの重賞レースで内容・個性を発揮して勝ち上がってきた馬が多く、牡馬に比べて良い意味で混戦だ。
阪神JFでの凡走を払拭したチューリップ賞のナミュール。
また、そこで敗れた2歳女王サークルオブライフもひと叩きしての巻き返しが期待される。
フェアリーSで強烈な末脚を披露したライラック、こちらも強烈な追い込みが印象的だったクイーンCのプレサージュリフト。
エルフィンSを勝ったアルーリングウェイも好内容。
ハイレベルなメンバーが顔を揃えることになりそうだ。
東西のトレセンで「今年は牝馬の方が良い馬が多い」という意見は大方一致している。
昨年は桜花賞2着のサトノレイナスが日本ダービーに出走(5着)したが、今年も牡馬のレベルを見て、もしかしたら今年も牝馬の日本ダービー参戦があるかもしれない。
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