最終更新日:2024年04月28日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,565

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2018年、凱旋門賞ではエネイブルが凱旋門賞2連覇した。

今年の凱旋門賞は、日本馬は社台系生産馬ではないクリンチャー(生産・新冠平山牧場)が果敢に海外遠征を敢行したが、17着と惨敗だった。

クリンチャー」のオーナーノースヒルズグループ前田幸治氏で、グループとしては2013年のダービーを勝ってそのまま海外遠征したキズナ以来の挑戦(4着)だった。
意外な挑戦者だった、今回の「クリンチャー」には賛否両論、様々な意見が飛び交っていた。


そもそも日本のG1を勝っていない馬が凱旋門賞に出走するのは、サトノダイヤモンドの帯同馬として出走したサトノノブレス以来で、実績を考えても、誰が見てもクリンチャーはサトノノブレスよりも更に下位の評価しかできない馬だ。

それでも凱旋門賞に挑戦を決断した舞台裏には、この馬の馬場適性があったからだと思う。
クリンチャーの父はダービー馬ディープスカイだが、ディープスカイの産駒はそもそも日本では芝の重賞勝ち馬が今回のクリンチャーただ一頭
種牡馬デビューしてから6年が経過してるが、芝レースでの勝利数が32勝に対して、ダートレースでの勝利数が97勝と約3倍なら、種牡馬としては完全にダート種牡馬と見做されている馬。


ただ今回の挑戦はおそらく、この傾向を「逆転の発想」から「もしかしたらもしかする」という、我々馬券購入者と同じくらいのレベルの希望的観測に端を発してのものだったような気がする。
そして、この「逆転の発想」を後押ししたのは昨年の菊花賞2着があったからだろ。
泥田と化した芝コースを味方につけた昨年の菊花賞でのパワーと持久力は、確かに欧州向きの走りに見えた


ご存知のように欧州の芝は日本の芝に比べて草丈も長く、コースもアップダウンが激しいため、ディープインパクト産駒のようなスピードと切れを武器にする種牡馬でなく、持久力とタフさを武器にするディープスカイ産駒のほうが合う。…との判断からのものだったんじゃないかと推測される。


私もこのクリンチャーの出場を聞いた時、「いやいや、無謀にも程があるだろ?」と思う反面、血統とクリンチャーの走りの特性から「無きにしも非ず」とも考えてしまっていたw
前哨戦を叩き調子も上がっていたようなので「無きにしも非ず」の期待は若干上がっていたのだが、残念ながら意外性からの好走という希望的観測は、結果的には無残なものだった。
コレが現実。


それでも、「大社台」を向こうに回してダービーを2勝しているノースヒルズグループにしてみれば、今後も社台グループとの戦いは続くのであれば、社台グループよりも先に日本馬初の凱旋門賞を勝ちたい!…凱旋門賞を勝てれば、これ以上の栄誉はないとばかりにトチ狂ってしまい欧州遠征を敢行したが、夢はもろくも崩れ去った。
社台グループも「無謀な挑戦」を鼻で笑いながらも気が気じゃなかったかもな。


さらに今回、「誤算」であったのは、その年によりレベルのバラツキがある凱旋門賞で、今年のメンバーは近年稀に見るかなりハイレベルのメンバーだったのだ。…というのはいつもレースの後に誰もが言う「言い訳」なのだが(笑)

そして年によっては少頭数になることもあるレースが、今年は18頭という多頭数であったというのも目論見通りにかなかった要素の一つだったと言えるかもしれない。
まぁ運も全てだがから「負け」は「負け」だ。


今回クリンチャーがフランス遠征をするにあたりかかった費用は正確にはわからないが、気になったので調べてみると2014年にハープスターが遠征した際の費用の概算は下記のようだったので、レートの関係もあるが、1500万円前後かかったんじゃないだろうか。

・登録料… 7,200ユーロ(約100万円)
・出走料… 10,560ユーロ(約148万円)
・輸送費概算… 約1000万円
・輸送保険料… 14万円
・現地諸費用… 約340万円
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合計… 約1600万円


一応、遠征費用を調べてみたが、そもそも凱旋門賞を本気で取りにいこうと考える馬主にとって、欲しいものはタイトルではなく名誉。
なので、尋常じゃない金持ちオーナーからすれば、遠征費用のことなんておそらくあまり真剣に考えていないだろうけど。



1999年に凱旋門賞で2着したエルコンドルパサーは完全なる個人馬主の所有馬だったが、前年にジャパンCを勝ち、次は凱旋門賞ということで、なんと当該年の春から調整のために半年間フランスに滞在してた

この時にかかったコストが、当時のレートで約1億円前後と言われていたが、エルコンドルパサーの場合は現地で凱旋門賞を含み4戦して2勝2着したので、黒字にはならなかったと思うが、大きな赤字にはならなかったようだ。

ただ、凱旋門賞2着という勲章は種牡馬シンジケートを組むのに相当に有利に働いたので、結果的にはお金のことだけを考えればコストに見合う遠征であったと言える。
そこまで見越しての「半年間のフランス滞在」ってのはもぅオーナーではあるが我々同様に完全ギャンブラー。


結論としては、凱旋門賞挑戦というのは遠征コストやレースの賞金は馬主にとっては二の次の問題で、結果的に勝つことは快挙とも言える栄誉となるが、ZOZOタウンの、前澤社長の月旅行に総額750億円以上かけるのと同じで、ある程度インパクトを残せればお金は後からついてくるというのが世界のホースマン(ビジネス)が共通の認識なのだろう。


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土曜の競馬からは2つのレースを検証した。

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【京都3R】で提供された買い目の検証

結果:1-3-7

勝った1番グローブアマランサスは、デビューから2戦連続して芝1400mを使い2,3着。
今回と同じ京都の芝1400mも経験済み。

前走の負けで嫌ったのかもしれないが、その前走は現状ではベストとはいえない芝1600mであり、多頭数の外枠という条件も響いたなら度外視できる一戦。

一息入れてリフレッシュされ、今回は開幕週の1枠1番。
社台生産馬のため、短期放牧は最高の外厩施設で立て直された後に十分に乗り込まれ、臨戦態勢は整っていた。

間隔が空いていても、走る気性はデビュー戦で証明済み。
前走から条件は一気に好転していた。

3着ヤブサメも、デビューから掲示板を外していない馬。
この距離がいい方に出るという見立ても出来なくもない馬。
枠も内寄りの7番。

開幕週の芝コース、良馬場で内有利なのは明らか。
実際に本命指名のダノンアルムも3番枠。
この傾向に倣って組み立てていれば、なんということもない馬券ではなかったか?

逆に指名された9番ラントリサントは、前走で小倉の芝1800mを使われていた馬。
陣営の思惑は短距離馬ではないというのが、デビューから3戦の使い方からも判断できたはず。
今回一気の距離短縮なら、ペースに戸惑うとは考えなかったのか?

開幕週という芝のトラックバイアスをもう少し重視すればという内容であった。


【京都5R】で提供された買い目の検証

結果:3-4-9

軸馬指名オーシンハーフは一貫してダートの1800mを使われてきていた馬で、未勝利の勝ち上がりが3戦目、ここまでは良いとしても昇級してからはいいところが無かった馬。

「昇級して2着があるじゃないか?」
という考え方も出来るが、このレースは6頭立て
この2着で目処がったったというのは、いかにも早計であろう。

さらにはこの馬は、キックバック(前の馬の蹴り上げた砂が当たること)を嫌がる馬であることから逃げ先行が好走条件だが、今回は同型がかなり揃っていたため強引な競馬を強いられるのは見えていた。

ダメ押しとしては、この馬がこれまで馬券になった3回であったが、内2回は稍重・不良という脚抜きのいい馬場であった。
対して今回は良馬場。
馬場も合っていなかった
言わずもがなだが、この馬を軸にした時点でこの組み合わせは破綻していた。



2024/04/22

【4/21】アシストという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

2024/04/21(日)
日曜の競馬からは1つのレースを検証する。

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▲ アシストの無料予想(2024/04/21)


【東京11R】で提供された買い目の検証

結果:3-8-13

まず、どの競馬場の何レースかという表記が抜けていた
フローラSと書けば東京11Rであるとわかるという発想ではなく、他のレースはしっかり表記されているなら恐らくケアレスミスかと思ったが、前に検証した時の買い目でも抜けていたから、意図的なのだろうか?

情報提供をする側であるならこういう意味不明なことはやめた方がいい

さて、買い目の検証に話を移すが、結果としては勝ち馬アドマイヤベル、2着ラヴァンダを一列上げられなかった分の不的中となった。

開幕週の芝なら内枠から狙うのは定石だ。
実際1番バロネッサを2頭目に入れているならその意図は垣間見えるが、何故14番クリスマスパレードをそこまで強く推したのか?

僅差の4着であったので一見悪くない選択にも見えるが、府中コースの芝2000mは内枠有利が絶対的なセオリーだろ
ましてや開幕週である。

クリスマスパレードの先行力を買ったのは理解できるが、今回は大外枠。
当然、他馬よりも長い距離を走ることを強いられる。
結果、上位陣を捉えきれなかった。

対して勝ち馬は、行く馬を行かせて内寄りの好位をがっちりキープし直線弾けた。

全くコースロスが無かった競馬なら、勝たれて然り。
2着のラヴァンダも、使いつつ距離を伸ばしこの距離にも対応できそうな雰囲気であった。
しかも先行力のある馬で3番。
鞍上岩田望と相性がいいのも、馬柱を見れば明らか
ここまでの短距離戦で培ったスピードと先行力でインべたを狙えば、いい競馬になりそうな馬だったのだ。

この役目を1番バロネッサに担って欲しかったのかもしれないが、この馬は前走こそスタートが決まっているが、その前の2戦は連続して出遅れ。
この枠で出遅れれば、間違いなく詰まる。

実際出遅れはしなかったものの中途半端な競馬になり、なし崩しに脚を使い不発。
ゲートに不安が無ければ絶好枠の1番枠だが、そうでなければ双刃の剣。
結果的に今回、この好枠を活かしきれなかったのであれば、「機動力」という部分で「まだまだ」だったのであろう。
前走の走りを鵜呑みにしたのが裏目に出た。

総括としてはセオリーに倣った組み立てをもう少し意識していれば、なんとかなってよかった。
特に2着ラヴァンダを推奨していただけに悔やまれる。