最終更新日:2024年05月14日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:115,901

競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (ダートグレード競走体系の見直しで、ダートの評価と今後に注目) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. ダートグレード競走体系の見直しで、ダートの評価と今後に注目

    楽しみ倍増のダート路線

    以前にも当競馬コラムで取り上げた、地方競馬を巻き込んだダートグレード競走体系の見直しについて、先日、JRAからもオフィシャルリリースとして、再来年の2024年から始まる具体的な内容についての発表された。
     
    改めて…になるが、大枠として『ダートのクラシック3冠競走の制定』と『ビッグレースに向けた各競馬場でのステップレースの制定』の2つが目玉となる。 
      
    ①羽田盃(4月下旬)  
    ②東京ダービー(6月下旬)  
    →従前までは南関東馬限定のクラシック競走だったが、これをJRAも含めた交流JpnⅠに格上げ。  
       
    ③ジャパンダートクラシック(10月上旬)  
    →今年まで7月に大井競馬で行われていた『ジャパンダートダービー』(交流JpnⅠ)と、10月に盛岡競馬で行われている『ダービーグランプリ』(地方交流)を一緒にした形での施行。  

    中央馬・地方馬ともに、ダート馬は上記①~③を目指す戦いが来年から始まることになる。



    今後ますますダートが評価・注目されていくだろう

    そして、それに伴って2歳~3歳年明けには全国的に開放された交流レース、各地方でのトライアルレースなども設定されており、これまでクラシック戦線は芝馬にしか目を向けられなかったものの、これでダートも同じように評価・注目されていくことになりそうだ。
     
    また、こういったレース体系の刷新に伴い、古馬ダートグレードレース一部変更の発表があった。
    主なところで言うと、川崎競馬の歴史あるグレード競走・川崎記念がこれまでの1月から4月に変更となった。 
     
    少し話は逸れるが、これまでは暮れの帝王賞とフェブラリーSの間に挟まれている日程だっただけに、最近は強豪馬が集まりづらい状況でもあり、この日程変更は興業的にもレースを使う陣営としても願ったり叶ったりだと思う。 

    などなど、他にも色々と変更事項がたくさんあり、馬券を買う我々も些か混乱してしまいそう気もするが、改革にはこういった時期も一定は必要だ。
    昨年は日本馬が海外のダートGⅠで快挙を達成したことで、改めて日本国内におけるダート馬の地位確立レベルアップが本格的に考えられている証拠でもある。
     
    一方で、賞金を中央馬にゴッソリ持って行かれる可能性のある地方馬・地方厩舎・地方オーナーとしては、すんなり喜べないところもあるかもしれないが、中朝的な観点で考えれば決して悪い結果にはならないと思っている。

    国内の競馬全体が活性化され、ひいては売上向上からレース賞金の増額…となれば、多くの人がハッピーになれるはず。
    色々なタイプの競走馬・種牡馬に価値が出て、昨今のように生産グループや良質な馬の買い手など、特定のものに偏ってしまう事象もいずれは解消されてくるのではないかと期待もしたいところである。

    実施して様々な課題は出てくると思うが、トライ&エラーの精神で日本の競馬界全体が良くなるように進んでいって欲しい。


無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう



2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。