競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (ディープインパクト、死す) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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ディープインパクト、死す
種牡馬界の巨人ディープインパクトが、2019年 7月30日、けい用先の社台SSで安楽死処分となったことが速報ニュースで届いた。 -
ディープインパクトの葬儀
馬の平均年齢は、概ね20年(30歳まで生きれば大往生)だが、ディープインパクトは17歳(人間でいうと53歳)で亡くなったので、それよりも早く死を迎えた。 -
ディープインパクトの後継馬
年間約200頭の種付けに貢献したディープインパクトだったのだが、父の後を継ぐにふさわしい「ディープインパクト2世」と言えるような後継馬は、今だにこれといった大物が出てきていない。
この春の種付けシーズンを迎えた際に、約20頭の種付けを終了した時点で、背腰を気にする素ぶりをディープが見せたため、牧場は大事をとって今年の種付けを中止し、体を休ませていた。
検査の結果頸部の骨折(首)で、これまで自然治癒を目指してケアしていたのだが、悪化したため7月28日に手術をすることになった。
術後は安定していたそうだが、30日になって自力で立つことも出来なくなったことを受け、回復の見込みがないと判断され、牧場側の判断で安楽死の処置が取られた。
種牡馬となってから年間平均200頭前後の種付けをしていたのであれば、その勤続疲労たるや想像を絶するもので、「種牡馬」といってもディープインパクトの立場ともなると、長生きすること自体多くを望みすぎだったのかもしれない。
同馬のオーナーである金子真人氏は、ディープの産駒であるマカヒキ、ワグネリアンと、父を含めて三頭のダービー馬のオーナーになったわけだが、この訃報を受けて「涙が止まらない」とコメントしている。
馬の死後の扱いだが、各都道府県の条例によって定められているそうで、北海道では火葬が認められているため、ディープインパクトの葬儀は火葬されたのちに荼毘に付されることとなる見込みだ。
ちなみに栗東トレーニングセンターは条例により、馬の火葬が認められていないため、死亡した馬は一旦冷凍保存されれ県外に出してから火葬が行われるのだとか。
この損失を埋めるのは並大抵の馬では務まらないが、まずは全兄であるブラックタイド(キタサンブラックの父)が物理的には条件を満たしていると言えるかもしれない。
その他の二世たちに目を向けると、前記の二頭のダービー馬、ワグネリアン、マカヒキに期待がかかるところだが、個人的には雰囲気から大物感を感じさせるのはダノンプレミアムを推したいところだ。
ただダノンプレミアムは社台生産馬でないため、そのあたりの調整が必要になるだろう。
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