競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (ルメール・ファーストでM.デムーロの心情いかに?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
-
ルメール騎乗停止でもルメール・ファーストは継続
先週は東京競馬場でNHKマイルCが行われ、M.デムーロ騎乗のアドマイヤマーズが勝利した。 -
ルメールから、D.レーン騎手への乗り替わり
ルメールが外れることで「このラインナップ」の中で私が最も気になるのは、二冠のかかる皐月賞馬「サートゥルナーリア」に誰が騎乗するのか?…という点だったのだが、所属するキャロットクラブからは早々と「ダービーはD.レーン騎手を予定(オークスのコントラチェックも同様にD.レーン騎手)と発表された。 -
M.デムーロの心情はいかに?
…と言うのも、サートゥルナーリアは新馬からホープフルSまで3連勝し、その全レースに騎乗していたのがM.デムーロで、サートゥルナーリアの強さについては十二分に理解しているのはM.デムーロなのだが、乗り替わりの可能性は十分あったハズのM.デムーロではなく、あっさりとD.レーン騎手に決まったのであればM.デムーロにしてみれば忸怩たるものがあるだろう。
その陰で、C.ルメール騎乗のグランアレグリは、気性のモロさが露呈して他馬と接触し降着となり、そのおかげでルメール騎手は6日間の騎乗停止となった。
これでルメールは、ヴィクトリアマイルのノームコア、オークスのコントラチェック、そしてダービーで騎乗予定だったサートゥルナーリアにも騎乗できずのスリー・アウトとなった。(ダービー・デイの目黒記念でブラストワンピースにも騎乗予定だったのだが、コレも騎乗できずでフォー・アウトか?…ちなみにブラストワンピースは、先日書いた「凱旋門賞」の出走プランがあるということを発表しており、もしそうなれば日本馬が5頭になるかもしれない。また、有馬記念馬がハンデ戦である目黒記念に出走となると、58kgのハンデを覚悟しないとならないのだが、凱旋門賞出走となると斤量は59.5kgとなるので、それにどこまで対応できるかを試すという説もある)
↑サートゥルナーリアに騎乗することになったD.レーン騎手
D.レーン騎手は、来日初日に4勝をあげ、日本競馬への適応力の速さを見せつけたかと思えば、翌日の新潟でメールドグラースに騎乗し新潟大賞典を勝たせるなどの大活躍をしており、このD.レーン騎手の大活躍っぷりは、身元引き受け人となった社台グループとしても想像をはるかに超えるものだっただろう。
結果的に今週からの3週、ルメール騎手が騎乗予定だった、全ての馬(全てノーザンファーム産馬)は D.レーン騎手へと乗り替わりになった。
だがこの「ルメール騎手」から「D.レーン騎手」への乗り替わり、ノームコアとコントラチェックは特に問題なさそうなのだが、ダービーのサートゥルナーリアだけはなんだか物議をかもしそうだ。
そこまで社台に嫌われているのか?…と。
…ただおそらくだが、デムーロを乗せない理由はデムーロ本人にあるのではなく(多少ありそうだが)ダービーの結果にかかわらず「すぐにルメールに戻せる」という「ルメール・ファースト」の言い訳が成り立つためのD.レーン騎手の起用となったのではないだろうか。
ノーザンファームの考え方としては、誰が乗ったとしてもというと極論になるが、D.レーン騎手くらいの騎乗技術があれば普通にダービーも勝てると踏んでのもの。もちろんデムーロを乗せても勝てるとは思うが、仮にデムーロを乗せてダービーを勝つと、今度は降ろすに降ろせないという状況が生まれかねないので、ここは敢えてレーン騎手を選択したのではないだろうか。深読みしすぎか?
また、どうやらD.レーン騎手の短期免許がダービーの週で切れるのも、結果的に「願ったり」のタイミングだったのでは??
ただ、理由がどうあれ、やっぱ腹の虫が収まらないのはやはりデムーロだろーな。
アドマイヤマーズがダービーに出走するか否かは未定だが、もし出走するのであればデムーロは「史上最大の下克上」を狙うのは間違いのないところだろう。
だが、
アドマイヤマーズの関係者に忖度出来る立場にあるのもまたノーザンファームだろ。
この「忖度」を実行に移せばアドマイヤ陣営に「借り」を作ることにはなり、オーナーサイドも「借し」を作ったと考えて矛を収めれば万事が丸く収まる。…だが逆に「馬にとって一生に一度のダービーの舞台」と考え、ダービー出走を強行するようなら、ただでさえノーザンファームからの風向きが良くないアドマイヤ陣営なので、これまで以上に厳しくされることも覚悟しなければならなくなる。
…むーん、難しい問題だw
波風を立てずに丸く収めたい日本人の思惑に対して、騎乗するのは外国人w
全くブレない「ルメール・ファースト」という姿勢。
さて、この騒動の行方やいかに。
関連コラム
- 進化する競馬場 (2023/10/18)
- ダートグレード競走体系の見直しで、ダートの評価と今後に注目 (2022/12/01)
- ニュージーランドトロフィーが、GIIからGIIIに降格? (2022/04/07)
- 日本ダート界のスターが不在 (2022/01/27)
- JRAの賞金増額…その狙いは? (2021/12/01)
- 競馬界の現状を他の公営競技と比べて (2021/09/16)
- 馬の骨折にクリーニング手術? (2021/04/28)
- 2歳G1には父ロードカナロア産駒の登録無し? (2020/12/09)
- 競馬評論家「棟広良隆」とは? (2020/12/03)
- 武豊、VIP席招かれて嬉しいのは分かるが… (2020/11/05)
- コロナの影響下でJRAの思惑を考えてみた (2020/09/17)
- 競馬の、制限付き開催を想像してみた。 (2020/07/14)
- 武豊、50歳のダービージョッキーが誕生となるか? (2020/04/23)
- JRAも東京オリンピックの延期決定で大混乱 (2020/03/26)
- コロナウィルスの襲来。競馬界への影響は? (2020/02/26)
- 武豊騎手とメガネ (2020/01/07)
- 小規模な競馬場で、新記録のオンパレード (2019/11/07)
- 記憶する遺伝子〜ディープ、キンカメ (2019/08/16)
- ディープインパクト、死す (2019/07/31)
- ルメール・ファーストでM.デムーロの心情いかに? (2019/05/08)
- 2006年凱旋門ディープインパクト事件 (2018/11/20)
- 地方馬でドーピング…黒い噂 (2018/11/14)
- 飲酒運転が大影響 (2018/10/23)
11/17には、またしても「いきなり万馬券」で東京9Rにて391.8倍の配当を得た。推奨金額最大600円が、23万 5080円という払い戻しの結果となった。ココは常に論理的で今回も説得力がスゴかった! 同日、無料予想でも86.8倍的中。
…現役の記者による唯一無二のサイト!
「俺の競馬予想」のサイト内ブログは、新聞や雑誌では知れないネタが満載。