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競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (2006年凱旋門ディープインパクト事件) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 「2006年凱旋門ディープインパクト事件」とは?

  2. 先週、ヒナクイックワンドーピング問題に揺れる岩手県競馬について競馬コラムを書いた。


    先週の競馬コラムの最後に「ドーピング問題」として最も有名で一騒動起きた「あの」ディープインパクトが参戦した凱旋門賞について書いたが、周囲でも知らない人が意外といたので、今週の競馬コラムでは、先週に続きディープインパクトが参戦した2006年の凱旋門賞事件の「続編」について書くことにした。


    …この2006年の凱旋門賞はディープインパクトを含め9頭立て
    今年2018年の凱旋門賞19頭立てだったことを考えればかなり少ない頭数であった年で、それに比例して出走メンバーの質も低い年だった。

    それだけに日本からやってきた11戦10勝のディープインパクト(当時)は、余計に現地では脅威に映ったことだっただろう。…このままだと競馬先進国の「凱旋門賞」が日本馬に取られる…と。

    ただ結果は様々な原因があったとはいえ3着入線となり、その後、レース直後に義務付けられている検体(採取されたディープインパクトの尿を検査し、禁止薬物を摂取していないかを調べる行為)において気管支拡張剤「イプラトロピウム」という禁止薬物陽性反応として検出され「3着入選」という結果は取り消された。


    正式には「失格」という結果となった。



  3. 「2006年凱旋門ディープインパクト事件」の気になるQ&A

  4. 今回はこの「大事件」について今一度掘り下げて検証してみたいと思う。
    2006年凱旋門ディープインパクト事件を競馬コラムで書く
    2006年凱旋門ディープインパクト事件


    フランス人はディープの事件をどれほど知ってて、どう現地では伝えられたのか?
    この件については、フランスの競馬統括機関フランスギャロ」の発表通りに報道され、一般の競馬ファンは「ディープインパクト陣営に過失があり失格」となったと認識しているが、競馬関係者に関しては「その限りではない」という声も聞かれる。
    そしてフランスギャロ以外の現地フランス関係者の声を報道するニュースは、当時も今も日本には入って来ていない。


    現地の競馬ファンには、ドーピング「された」と報道されたのか?(日本人は汚い)という認識で終わったのではないか?それとも日本の馬に迷惑をかけたと伝わったのか?
    現地での報道に関しては、この件にはほとんど触れられていない
    一応の正式なアナウンスとしては、フランスギャロの専務理事から

    投薬はフランス人獣医師によって処方されたが、処方せんには明確に投薬停止期日が記載されている。獣医師が投薬作業を逐一管理するわけではなく、それは厩舎スタッフに任される。彼らが投薬期日の指示を誤ったようだ

    というもので、このアナウンスではレース直前まで投薬が続けられたことを示唆している。(イプラトロピウムは欧州競馬では禁止薬物に指定されているが、出走時に体内から排出されていれば問題はないという)
    ただ、長い「凱旋門賞」の歴史の中で「ヨーロッパ生産馬以外の馬が歴史に名を刻むこと」を回避できたという機運が現地では高かったため、敢えてこの件に関して触れることをしなかった。…とも見える。


    日本にいる競馬ファンにはどう伝わったのか?
    これに対しての日本人の受け止め方はディープがドーピングって「そんなバカな」という感情はあったようだが、それ以上に1着でなければ2着でも3着でも同じという感情の方が上回ったため「失格」という結果に対してはあまり頓着されていないようだ。
    JRAの「詮索するな感」もハンパなく、そんな「黒歴史」より「結果3着、凱旋門の壁は高かった」という情報しか報道されなかった。あえて触れないようにしているようだった。
    なので、周囲の熱狂的な競馬ファンでさえ「ディープでさえ勝てなかった」という記憶しか無く、ドーピングについては「失格」になったことも知らない人が多いようだ。


    JRAはどのような対応をしてどう集結したのか?
    歴史の上では競馬後進国である日本は、フランスギャロの公式アナウンスに抗議できる立場になく、フランスギャロの発表をそのまま日本国内で正式なものとして発表した。

    「真相」がどうだか「不明なところが多すぎる」のだが、この事件の最大の疑問は、いまだディープインパクトの管理責任者であり一番事情を知りうる立場の池江調教師から全く説明が無いことだ。
    本当にドーピングしたのか?」「ドーピングされたのか?」2つに1つしか「真相」は無いのに、不自然なくらいに口を閉ざしており、どうも「業界のタブー」のようだ。
    2006年凱旋門賞のディープインパクトについて語らない池江調教師の情報 


    犯人は見つかったのか?そもそもセキュリティはどうなってたのか?
    事の詳細としては、
    ディープインパクトが咳き込むことがあった為、フランス人獣医師の処方によりイプラトロピウムによる吸入治療を行った。その吸入中に2度、ディープが暴れ、外れたマスクから薬剤が飛散し馬房内の敷料(寝ワラなど)、干し草に付着した。それをレース前日から当日の間に同馬が食べ、レース後まで残留した

    …という、小学生でもこんな「言い訳」を思いつかないだろう、陳腐な説明が池江調教師がフランスギャロに提出した弁明書には記載されていたそうだが、6日も前に投与をやめていたし、実際問題として寝藁は毎日天日干ししたうえ、少なくとも3日に一度は全部交換するもので、陣営としてみれば「到底ありえないこと」という自覚はあったはずだ。

    フランス人獣医師の処方」の「やり方」に明らかに問題があったのに、表立って抗議をしなかったのは、やはり「1着でないのなら抗議しても仕方がない」という思いと「ディープインパクトの種牡馬としても未来」を守るという考えが根底にあった為と推測される。

    また、実際に検体から禁止薬物が検出されていたのは紛れのない事実だが、これは万が一にディープインパクトが勝利してしまった場合に備えての措置であったと考える方が筋が通るだろう。
    いかがだろうか?


    有力候補の外国馬がきたら、日本馬以外でも同じことされる可能性あるのか。
    現代の趨勢からは、まずアメリカ勢やUAE、ドバイ勢、オセアニア勢が凱旋門賞を獲りに来るという傾向がないためこの可能性は考えられ、将来的にこれらの勢力と日本勢とで複数の国からの参戦があれば何らかの対抗手段に出ることがある可能性は否定できないだろう。…というのは、個人的な見解で、正直分からない。

    香港勢に関しては「クラシックディスタンス」においては格下感が如実にあるので、当時のディープインパクトのような「余程の馬」が参戦してこない限りは意に介さない存在であり続けるだろう。

    ただ、既に時代はオルフェーブルの2年連続2着や、日本から複数の陣営からの出走があるのが現実なので、現地では「いつかはそんな年が訪れるかもしれない」と考えていることだろう。同時に「まだ大丈夫」という感情もおそらく同居しているんじゃないだろうか。
    だが、既に過去の歴史の中で2006年のような事件が起きているのもやはり歴史として残っしまったので、巡り合わせの中でヨーロッパ勢が不作の年に日本からディープインパクトクラスの馬が挑んでくれば当然脅威となるだろうね。
    まぁ、でも再度なんらかの対抗措置を講じてきたら、それこそ「2006年のディープは混入されたんじゃないか?」とブリ返すことにもなるので、同じことは無いだろう。



  5. 今後の凱旋門に対し、

  6. 昨年凱旋門賞にサトノダイヤモンドを送り込んだ池江調教師は「オルフェーブルでも勝てないのにサトノダイヤモンドで勝てるわけがない。馬主さんがどうしてもというので出走させただけ」と語ってるよーだが、マジで池江調教師は日和過ぎ

    当時、JRAからの「圧」でもあったのだろうか。
    JRAに対してはフランスの得体の知れない「圧」でもあったのだろうか。
    明らかに日本陣営は「凱旋門賞」に対し日和ってしまった
    今後、日本馬が凱旋門賞を勝利する条件としては、

    ・オルフェーブル、ディープインパクト級の馬が「複数で出走」すること
     (複数馬であれば薬物対策も難しくなる)
    ・この両頭を超える馬が「本気で」凱旋門賞を獲りに来ること
     (日本の関係者が萎えている現状)

    この要素が満たされた時に初めて「凱旋門賞の歴史」が変わる可能性が生まれると思われます。


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競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/11/16

トルネードという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

1ヶ月かけて検証したトルネードの無料予想精度した結果は、的中率20%(10戦2勝 8敗)の、回収率47%(-5万 480円)となった。


その後も定期的に抜き打ち検証を行っているが、4ヶ月間も検証をしたし、今回で最後にしようと思う。

今回検証するトルネードの無料予想(無料情報)は、11/16と、11/17は連日不的中だったが、11/16土曜の東京11R 東スポ杯2歳Sで提供された買い目である。


トルネードという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ トルネードの無料予想(2024/11/16)

結果:4-9-7

トルネードの買い目は、あからさまに「穴狙い」と言っているような買い目である。


東京スポーツ杯2歳S(GII)は、結果的には1-3-2番人気の決着により3連単2,300円と堅く収まったのであるが、出走頭数が9頭となった時点でこうなることはある程度予測可能であった。

要するに、「穴狙い」であればこのレースは避けるべきであり、ハナから対象にしては行けないレースである。
このレースを獲りに行くのであれば6点以内が妥当であり、仮に今回の12点提供であった場合でも的中すれば僅かなプラスに収まる程度だった。


1着固定の並列に置かれた3ファイアンクランツは、夏の札幌2歳Sを1番人気で3着とこのメンバーの中では実績上位に置かれるが、元々は晩成型であり、本格化するのは3歳以降と見られていた。決め手に欠けることから時計勝負への対応がカギと見られていた。
レース前からゲート裏でテンションが高く少し暴れる場面があったように、メンタル面にまだ甘いところがありもう少し落ち着いてくれば、本来の力を発揮するのではと考えられる。


同じく、1着固定の並列に置かれた4クロワデュノールであるが、いくらか余裕がある程度で、24キロ増はほぼ成長分でありレース中の折り合いも問題なく、直線は後続を待たずに追い出して2着馬と先頭争いを見せると、渋太く食い下がる相手を最後は力で捩じ伏せての完勝を収めた。


ここまでは良かったが、2・3着固定に並べられた2ジーティーマンはテンションが高過ぎた為にアオッてのスタートとなり、序盤から少し行きたがる面を見せてなだめつつ運ぶ形となったことから掲示板を確保出来ず6着という結果。

同じく2・3着固定に並べられた8ニシノイストワールは、東京コースでの速い上がりに対応出来ずに1着から1秒6差離されてのシンガリ9着という厳しい結果。

トルネードが提供したレース

3ファイアンクランツも2ジーティーマン、8ニシノイストワールも、ほぼ人気と着順が相応の結果であり、小細工の通用しない少頭数の2歳戦にありがちな結果が全てを物語っているようである。


騎手の名前を見るだけでも、このレースで高配当を狙ってはならない理由がわかるというものだ。




2024/11/17

シンケイバという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

シンケイバの集客サイト(解体新書と競馬戦線)は、Googleでシンケイバの情報検索をすると、「3時間前」にインデックスされたばかりのサイトであった。しかし、これらのサイトは検証結果として、どちらも「3ヶ月も前からの検証を主張している。


検証期間もさることながら、その検証内容も信ぴょう性に欠けており18戦18勝の的中率100%と驚くべき結果を謳っていた。


しかし、競馬検証.comが1ヶ月(11鞍)連続で独自に検証したところ、戦績は11戦中、わずか1勝の10敗となった。


的中率9%の、回収率34%という、全く実績に見合わないお粗末な内容であった。
18戦18勝が、11戦10敗に急になるだろうか?


シンケイバの1ヶ月検証の後も検証を続け、抜き打ち検証も3度目となるので、そろそろ終わりにしようと思う。
最後の抜き打ち検証となる11/16と、11/17は、連日不的中

検証するのは、2024/11/17の京都4R2歳新馬ダ1200mで提供された買い目である。


シンケイバという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ シンケイバの無料予想(2024/11/17)

結果:3-10-5

データが揃っていない新馬戦とは言え、あまりにもお粗末すぎる結果に言葉がない。
結果的には、1番人気3番人気5番人気の順での決着であるが、買い目に指定した3頭の内1頭も馬券に絡んでいないというのは如何なものだろうか!?

シンケイバが提供したレース

対する馬券に指定された3頭だが、6番人気→4番人気→8番人気という「ワイドなので穴狙いで」とでも言いたげな内容だが、「新馬戦でルメール騎手を買い目から切る」というのは、ほとんど自滅行為に近いと言える。
実際に、京都04R2歳新馬→05R2歳新馬とルメール騎手が連勝した


シンケイバが推奨した9メイショウヨンクは太め残りであり、道中前半は中位のやや後ろ。直線でパッタリ止まったが、道中で押し上げる脚は見せたように使いつつよくなっていきそうな気配を見せた。

同じくシンケイバが推奨した1メイショウアオコチも同馬主であり、スイスイと逃げて4角でも余力はあるように見えたものの、あと1ハロンを切ってから失速とスタミナに問題あり。だった。


2歳新馬戦で、「メイショウ」さんの馬を中心に持ってくるのは無理がある
基本的には、マイナー牧場で自家生産種牡馬を種付けさせマイナー厩舎に預けた地味な血統であり、この時期からガンガン走るという若駒でもない。


やはり、この時期の2歳新馬戦で中心視するのであれば、吉田一族所有の早熟系海外生産馬に見られるような、早期から能力を発揮できる血統だ。今回の3キアニーナはその好例である。
レースは余裕残しも好馬体。パドックでは少しうるさい面があったものの、スッと行き脚がついて2番手でスムーズな競馬。手応え良く直線に向くと、あと1ハロンで先頭に立って押し切った。

必ずしも「海外生産馬」が全て良いというわけではないが、社台が海外から若駒を購入する場合は、下調べも入念に新たな血を入れるべく早熟な血統を買い付けて来るのが本流。
目利きもプロ中のプロが担当していることから、そこまでの駄馬を買わされるリスクも少ない。


それらを頭に入れておけば、必然と買い目の中心に入れる馬は決まるというもの。
ただ単に「配当を気にする」のであれば、このレースを選択すること自体が間違っているということである。