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2020凱旋門賞回顧。極悪馬場に泣いたエネイブル。
2020凱旋門賞がまさかの大波乱
先日の「更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたが、2020年の凱旋門賞は15頭立てが予想されていた凱旋門賞だったが、週中に「明らかに不良馬場になる」という理由でエネイブルと人気を分け合うはずであったラブ(A.オブライエン厩舎)が、まさかの回避を表明した。
A,オブライエン厩舎は4頭出しとなったのだが、今度は出走予定の4頭が全て禁止薬物(ジルパテロール)の陽性反応が認められたため、出走取り消しとなった。
武豊騎乗予定だったジャパンもその対象で出走取り消しだ。…ったく、2週間にわたって書いた「2020凱旋門賞」の競馬コラムは一体なんだったのか・・「ジルパテロール」とは?
因みに、この「ジルパテロール」という薬物だが、調べてみると一般的には牛や豚といった家畜類の健康促進、体重維持などを目的に使われるものだそう。
人間においても筋肉量の増加が見込める薬物で、2017年当時、プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介に挑戦したメキシコのルイス・ネリがこの「ジルパテロール」を服用して山中慎介に初黒星をつけたことで有名になった薬物だ。
このボクシングでの「ジルパテロール」使用は、結果ドーピングが故意であったのか偶然であっったのか判明せず、明確な処分が下されないままに終わった。
半年後に再戦が決定したのだが、今度は王者ネリが体重超過で戦前に王座剥奪となり、山中が勝てば王座返り咲き、ネリが勝てば王座は空位という形で試合は行われたが、試合結果は山中の敗北、引退となった。
「ジルパテロール」とは、そんな知名度の高い薬物である。2020凱旋門賞の、回顧
…と、まぁそんなワケで「ジルパテロール」に引っかかったA,オブライエン厩舎は全4頭出走取り消しとなり、結果、レース前に5頭の出走取り消しとなった。
「更に詳しく、2020凱旋門賞の展望」でも書いたように、凱旋門賞3勝目を目指すエネイブルに「風が吹いた」かと思われたが、週末のロンシャン競馬場は悪天候に見舞われ超不良馬場となった。
前述のラブは、これを見越して早々と出走取り消しを表明したくらい(取り消してなくても、ジルパテロールで引っかかったと思うが)だから相当なものだったのだろう。
実際には今年の凱旋門賞の決着時計は2分39秒3。
2018年に凱旋門賞2連覇を決めたエネイブルの走破時計は2分29秒2。
昨年2着の際は2分31秒9で、
今年は実に1秒前後時計がかかったので相当に重い馬場だったのが分かる。
エネイブルは、重い馬場が不得手の馬。
しかし、馬場悪化は必至であることが予想されていたのだが、6歳牝馬のエネイブルにとっては、昨年で引退しようとしていただけに、これが事実上最後の引退レースに決めていた。ならば、そうそう簡単に「取り消し」というわけにはいかなかったのだろう。
対して、勝ったのはソットサス。
騎乗したのは、M.デムーロの実弟であるC.デムーロ。
既に世界におけるキャリア的にはデムーロの弟というよりは、兄にデムーロがいるという表現が妥当になるくらいの快挙だった。
(因みにソットサスはこのレースを最後に引退し種牡馬入りが決定した)
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