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凱旋門賞直前の舞台裏
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厩舎関係者はほぼ「蚊帳の外」??
今回の図式は一応は日本馬3頭なんだが、キセキ陣営は早々とフランス入りして「キセキ。フォア賞惨敗にみる2019凱旋門賞」でも書いたように一戦消化済み(負け)、フィエールマンとブラストワンピースは、まずイギリスに渡ってからニューマーケットで調教師フランス入りするという全くの別路線となったようだ。 -
実際に凱旋門賞で通用するか?
さて、それではこれらの馬が実際に凱旋門賞で通用するか?…というと、どうなんだろう?
「スプリンターズSを勝てたので、気持ちよくフランスに行けそうだ。飛行機でもよく眠れると思う」と、タワーオブロンドンでスプリンターズSを勝ったルメール騎手のコメントは、リラックスしたものだった。
今年は一体何頭の日本馬が挑戦するのか?…と、色々と憶測が流れたが、、実際蓋を開けてみると、日本馬が3頭挑戦する「2019年凱旋門賞」となった。
そして、今年の凱旋門賞の舞台裏では様々な動きがあるようだ。
実際には「キセキ陣営」と「ノーザンファーム陣営」という図式なのだ。
生産牧場が違いうので、これはこれで仕方のないことなんだろう。
ただ、ノーザンファーム陣営の2頭はフィエールマンがキャロットファーム所属で、ブラストワンピースがシルクレースホース所属で、両方ともに、ノーザンファーム天栄仕上げの馬だ。
実際に現地の調教でもノーザンファーム関係者が陣頭指揮を取ってて、厩舎関係者はほぼ「蚊帳の外」のようだ?
国内でもノーザンファーム天栄で仕上げて、入厩10日で使うことがあるらしいから、こう言うのも日常茶飯事なのかもしれないが、一応は馬を任されているのは厩舎なので、もう少し一丸となって取り組む姿勢があってもよいのかな?と思った。(まぁ実際現場での空気感とかはわからないので断言はできないし、これがベターなのかもしれないが)と、同時にノーザンファームの発言力の強力さを改めて感じ入った。
キセキについては前哨戦のフォア賞でよもやの敗退。
前哨戦と割り切っての敗退ならまだ救いはあるが、ひと叩きして前走以上を期待できないとなると、かなり厳しいと思われる。
ノーザン勢2騎についてだが、フィエールマンはディープインパクト産駒で、切れ味を売り物にここまで菊花賞、天皇賞(春)を制してきたが、この2つのGⅠはともに3000m超のレースだったからスタミナに関しては申し分ないと言えるだろう。
血統的にも母系にかなりのステイヤー血統であるグリーンダンサーが入っているし、この血は欧州競馬にフィットしてると思う。
日本での好調時の状態を維持できてれば、いい勝負になる可能性も大いにあるので、期待が持てると思う。
ブラストワンピースについても、530kgを超す巨漢馬なので、力を要する欧州の芝は歓迎だろうw
タフな中山の2500mで有馬記念を勝っているというのも推し材料となる。
さらには血統。
同じハービンジャー産駒であるディアドラがイギリスのGⅠナッソーSを牝馬の身で60kgのハンデを背負いながらも勝ったというのは強調材料となるし、サドラーズウェルズ系の血統でもるから、血統的にはフィエールマンよりも優位という見方もできる。
あとは、外国勢との力関係がどうか?ってトコだが、かつてオルフェーブルを2度凱旋門賞に送り込んで、2回の2着に敗戦するという、本当に惜しい経験をした池江泰寿調教師は、2017年にサトノダイヤモンドで凱旋門賞に挑戦した際に言った「あのオルフェーブルでも勝てなかったのだから…」という、名台詞がある。
つまりはオルフェーブルクラスの馬でないと勝ち負けは難しいということを示唆したのだろう。
今回挑戦する3頭の力がそこまでのものかどうかは、世代も違うし、直接対決もないことから計り知れないところがある。
まして、相手も違うわけだからな。
ただ、個人的な見解で言わせてもらうのであれば、一矢報いる可能性を感じるのはブラストワンピースなのではないか?と。
実績十分の日本馬3頭なので、下馬評を覆しての検討を祈りたいと思います!!
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