競馬の楽しみ方~血統編 (クロノジェネシス〜バゴ産駒でついに生まれた黄金配合?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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クロノジェネシス〜バゴ産駒でついに生まれた黄金配合?
有馬記念、人気1位はクロノジェネシス。
いよいよ今週末に迫った有馬記念だが、牝馬のクロノジェネシスがファン投票1位となっている。
2位のラッキーライラックと大差はないが、なぜクロノジェネシスのほうが票を集めたのか?なぜクロノジェネシスが人気1位?
クロノジェネシスが人気1位の大きな原因としては、宝塚記念G1で牡馬相手に1秒も千切って勝っている点だろう。
やはりこのインパクトは相当だったのであろう。2020宝塚記念のクロノジェネシス
ただ、有馬記念のファン投票は勝ち馬投票とは違い「あの馬の走りが有馬記念で見たい」というものであるなら、これまでのクロノジェネシスの走りに感銘を受けたファンが多かったということなのだろう。
またずっとコンビを組み続けている北村友一騎手との絆も人気の要因かもしれない。2020年は牝馬の「超」当たり年
今年2020年は牝馬の「超」当たり年だ。
今年行われた古馬の芝G1で牡馬が勝ったのは天皇賞(春)のフィエールマンのただ1頭だけだった。
モズスーパーフレア、アーモンドアイ、グランアレグリア、ラッキーライラック、そしてクロノジェネシス。
この流れでいけばファン投票1位、2位の2騎に自ずと牝馬に流れるというものかもしれない。
それにこの2頭に加え、伏兵だが侮れないカレンブーケドールもまた牝馬だからな。
2020年、牝馬の流れは無視できるものでは無い。牧場的にはクロノジェネシス?
今年、ファン目線では数々の記録を塗り替えたアーモンドアイがほぼ確実に「年度代表馬」となり、「最もインパクトを残した馬」であることは間違いないだろう。
だが牧場目線で言えば実はアーモンドアイと同等か、それ以上に実はクロノジェネシスが牧場に貢献しているのではないかと個人的には思っている。
その理由としては、この馬が凱旋門賞馬バゴの産駒であるということだ。
凱旋門賞馬を種牡馬として日本に連れてくるということは、イコール失敗が許されないという、確実な結果が求められるもの。
例えて言うのであれば「ディープインパクトの優良後継種牡馬を金目当てで海外に売るようなもの」だ。バゴ産駒でついに生まれた黄金配合?
社台グループは1991年にサンデーサイレンスをアメリカから種牡馬として輸入し、一年目から大爆発と言って良いほど産駒は勝ちまくり、サンデーが没するまでその勢いは止まるところを知らなかった。
しかしその反動で、社台グループの繁殖牝馬はサンデー系の馬で飽和状態となってしまう。
なかなか相性のいい種牡馬も見つからなかったのだが、ここで突如現れたのがクロノジェネシスだ。
当初、クロノジェネシスの父であるバゴは、種牡馬としての優劣順位はかなり低かったが、サンデー系繁殖牝馬がかなりの数いたため、試しに?付けてみたところ、クロノジェネシスという名馬が誕生したのである。
クロノジェネシスの母はサンデーサイレンス直子のG1馬「フサイチパンドラ」と言う馬なのだが、もしかするととうとう黄金配合が見つかったのかもしれないのだ。
クロノジェネシス一頭だけではただの偶然と見られる可能性が高いのだが、先週の朝日杯FSで2着したステラヴェローチェ も、バゴの産駒で母の父がディープインパクト。
つまりはクロノジェネシスとの同系配合で、またもやG1戦線を賑わしておかしくない馬が出現したのである。バゴ産駒の時代到来?
ディープインパクトの繁殖牝馬はサンデーサイレンス同様、現在かなり飽和しており、そうなるとバゴの出番はこれから一層増えるであろう。
いずれにせよG1戦線に成功馬を複数頭送り出せたことは、牧場に大いに貢献したと言えて、今後もしかすると「バゴの時代」が来るのかもしれない。
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