競馬の楽しみ方~血統編 (不人気種牡馬のバゴ産駒であったが…) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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不人気種牡馬のバゴ産駒であったが…
2歳戦スタートどの産駒が活躍を見せるか
春のGⅠ連続開催の終わりと同時に、2歳戦がスタートした先週の中央競馬開催。
今年デビューする新種牡馬で注目どころと言えば、無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリア、ダートGⅠ(JpnⅠ含む)4勝のルヴァンスレーヴあたり。
ともに「超一流」の期待度…とまでは言えないものの、ともに140頭を超える頭数を産んでおり、生産グループ内でもそれ相応の期待は掛かっている。
その他にも外国から輸入したナダル、フォーウィールドライブ。国産馬でもタワーオブロンドン、ミスターメロディ、フィエールマン、アドマイヤマーズなどが顔を揃えており、どの馬の産駒が活躍を見せるのか非常に楽しみなところ。
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バゴ産駒で驚きの勝利
ただ、そんな開幕週の新馬戦でひとつ、驚きの勝利があった。
6月1日(土)、東京5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ったのはウィンターベル。その父はバゴだ。
▲ ウィンターベル(画像元:netkeiba) バゴ産駒と言って思い浮かぶのが、春秋のグランプリを制したクロノジェネシス。その他では初年度産駒で菊花賞を勝ったビッグウィーク、重賞2勝のステラヴェローチェあたりだが、そこからさらに…と言われるとなかなか続かない。
その記憶、イメージ通り、コンスタントに活躍馬を排出することができず、年々種付け数も少なくなっていき、最初は230万円で設定された種付け料も一時は50万円まで下がる事態に。
バゴ自体は凱旋門賞を制した名馬であり、期待を持って日本に輸入されたものの、完全に期待を裏切る結果になってしまった。
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今後のバゴ産駒の活躍は?
そんな不人気種牡馬ではあったのだが、前出のクロノジェネシスの輩出で改めて見直しの兆しが…。そんな再チャレンジの1年目が、今シーズンなのである。
バゴは日本軽種馬協会にけい養されており、いわゆる「社台・ノーザン」の大手グループとは繋がりがあまりない存在ではあったのだが、クロノジェネシスが産まれたことで社台・ノーザングループの評価も一転。第二のクロノジェネシスを産み出すべく、バゴとの種付けを積極的に行い始めた、という経緯だ。
今年はノーザンファームとして7頭のバゴ産駒が誕生。これまでノーザンファームでは場産駒を来日から6頭しか種付けしなかったことを考えると、その意気込みは言わずもがなだ。前出のウィンターベルは、ノーザンファームの代表・吉田勝己氏。
まさに幸先の良いスタートを切ったと言っていいだろう。残りの6頭も一流の牝馬…というわけではないが、血統背景のしっかりした馬を相手にしており、近年にはないバゴ産駒の活躍が見られる可能性がある。
ディープインパクト系やキングカメハメハ系の血が色濃くなっている日本において、非ディープ、非キンカメ種牡馬の台頭、血統の構築はここ数年の課題だ。
種牡馬としてはさすがにピークを過ぎてしまったバゴではあるが、ここでもうひと花咲かせて、バゴの血を日本で繫栄させて欲しいところである。
もちろんノーザンファーム以外にもバゴ産駒はいるので、その馬たちにも頑張ってもらいたいところ。今年の2歳戦はちょっと違った視点で楽しみたいと思う。
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