競馬の楽しみ方~セレクトセール (2022セレクトセールについて) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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2022セレクトセールについて
セレクトセールで売上レコードをまた更新
今年も初夏の恒例行事でもある、日本最大の競走馬セリ市場・セレクトセールが北海道で開催された。
近年は非常に活発な動きを見せている競走馬のセリ市場で、年々、その年のセレクトセールの売上レコードを更新していくほどだ。
今年もそのレコードを更新することとなったのだが、 初日の1歳馬セールでは、モシーンの2021(父モーリス)の4億5000万円(落札したのはダノックス)を筆頭に、22頭が1億円以上の値をつけた。
まさにこの2日間だけは金銭感覚が狂っている(笑)。
100万円単位ならまだしも、平気で1000万円単位で価格が詰み上がっていく様は実に異様。
この日は233頭が上場し、そのうち222頭が落札された。
総売上128億7000万円、落札平均額5797万円はどちらも過去最高額となった。
2022年も札束の殴り合い
『ダノン』でお馴染みの(株)ダノックス(野田順弘)、ディープインパクトやキングカメハメハなどを所有した金子真人HDがそれぞれ4頭のミリオンホースを落札。
また、昨年から競走馬オーナーとしての活動を始めたサイバーエージェントの代表取締役社長・藤田晋も1億円超を4頭落札した。
デビューイヤーで早速重賞(ニュージーランドT・ジャングロ)を勝つなど、順調に勝ち星を挙げている同馬主(藤田晋)は、昨年のセレクトセールでもミリオンホース2頭を含む4頭を落札していたが、今年はさらに札束のアクセルを踏んできた。
初日の1歳馬セールで9頭を落札すると、続く2日目の当歳馬セールでは1億円超で8頭も落札。
まるでソーシャルゲームでガチャを引くかのように、億単位の金がいとも簡単にポンポン飛び交う様は、ただただ唖然とするばかりだ。
藤田晋氏の新馬主としての手腕に期待?
サイバーエージェントの代表取締役社長・藤田晋が1億円超の馬をポンポン買って昨年は「素人が参入して大丈夫なのか?」という声も聞こえていたが、だが心配無用のようで「繁殖まで期待できる牝馬を揃えてそう」と関係者の間では評判のようだ。
さすが、ただ馬を買って走らせるだけではなく、自身で馬を育成してさらに大きな夢を見るというところまで見据えているということか。これはまさに『リアル・ウマ娘』、これまではちょっとしたネタのレベルだったが、ここまで来るといよいよ現実味が出てきた。
藤田晋氏自らの手で生産・育成牧場を経営する日も遠くないかもしれない。
現役の活躍を期待しつつも、今回落札した馬は来年、再来年のデビューとなり、それぞれどこまでの活躍を見せてくれるのか非常に楽しみなところだ。新たに参入してくる無名の馬主たち
また、そんな藤田晋氏のように、ここ最近は新たに馬主として参入してくる人(団体)も少なくない。
今年のセレクトセールでも、今まで名前を聞かなかった団体の落札が目立った。
ジェイウォークの2021(父ドゥラメンテ)を3億円の超高額で落札した『ツーワンレーシング』。
ジェットセッティングの2021(父フランケル)を落札した『アメリカンターフ』。
当歳セールでコールバックの2022(父ドゥラメンテ)を落札した『ビクトリーサークル』などの新参団体が良血馬の落札に参加した。
「俺の競馬予想」の「俺」という人物然り、このようなホームページも見当たらないし、一般的に知名度の低い(むしろほぼ知られていない)得体の知れない団体の参加・入札は過去にもあった。
こういうケースは元々個人で馬主をやっていた人が名義を変えて参加していたり、複数人での所有を目的とした参加等、様々なケースがあるのだが、現状でその素性が明らかになっていることはなく、どこの誰が購入し、どこでデビューすることになるのかは、その馬が競走馬登録されてようやく分かるケースが殆どだ。
しかしながら、イキナリでこれだけのマネーゲーム?に参入できるのはタダ者でないことは間違いないだろう。
藤田晋氏はもちろん、金子真人氏や故・近藤利一氏(アドマイヤ)のような大物馬主として名を挙げることができるのかは、競馬を楽しむ要素のひとつでもある。
すべての馬がその価格に見合った走りと実績を残せる訳ではないが、これだけの札束の殴りをしたからには、しっかりとその価格に見合う走りをして欲しいとオーナーたちも思っているのは間違いない(笑)
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