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サウジカップで勝ったのは一口馬主のクラブ馬
サウジカップデーにおいて、4頭の日本馬が勝利
先週末、同じ海を渡った先で日本の競走馬が躍動した。
サウジアラビアで行われた『サウジカップデー』において、4頭の日本馬がグレードレースを勝利したのだ。
リヤドダートスプリント(G3・ダート1200m)では、ダンシングプリンス(美浦・宮田厩舎)
ネオムターフカップ(G3・芝2100m)では、オーソリティ(美浦・木村哲也厩舎)
1351ターフスプリント(G3・芝1351m)では、ソングライン(美浦・林厩舎)
レッドシーターフハンデキャップ(G3・芝3000m)では、ステイフーリッシュ(栗東・矢作厩舎)
が、それぞれ勝利した。
ちなみにこの日のメインレースである、1着賞金10,000,000米ドル(≒約11億円)のサウジカップに日本のマルシュロレーヌと、テーオーケインズの2頭が出走したが、ともに6着、8着と見せ場なく敗れた。
勝ったのは地元・サウジアラビアのエンブレムロードだった。
時期的にヨーロッパやアメリカなどの強豪国の馬が集まりにくかったり、馬場も時計が出やすく重たい馬場に慣れた馬には不向きだという特徴的なため、一線級が集まっていたわけではないが、異国の地でしっかりと結果を出したことはシンプルに評価に値するだろう。
また、今年で3回目の開催となるサウジカップデーだが、このような稼げるタイミングを狙って大挙参戦してくる日本競馬全体も少しずつ変化・成長を見せてきたともいえる。サウジカップデーで勝ったのは一口馬主のクラブ馬
今回サウジカップデーで勝った4頭のうち3頭は、いわゆる一口馬主のクラブ馬だった。
ご存知「一口馬主」は賞金が個人に分配されるシステムだけに、とにかく賞金を稼いで馬主たちに還元できるかどうかが重要なポイントとなる。
そして今回のこのサウジカップデーだが、クラスこそGIIIだが、賞金は日本のGIレベルだ。
日本の強豪馬を相手にして入着賞金を拾いにいくよりも、多少のリスクはあれど相手が軽く、かつ賞金を稼げる見込みのある海外遠征を選択するのはある種当然の流れともいえる。
もちろん参戦する馬すべてが上手くいくわけではないが、今回勝った馬たちに出資している方は非常に効率の良い勝利と分配金を手にすることができ、さぞ大満足だろう。
クラブとしても稼げる馬を作ることは、今後のクラブ運営に大きく影響してくる。
活躍できて稼げる馬を確保し、輩出できるクラブは需要が増え、一方でその逆になってしまうと需要がなくなり、経営が困難になる。
様々な手法、選択肢で稼げる馬を増やし、馬主たちにより多く還元することを求めた結果が、今回のサウジカップデーでもある。
…と、そんなお金のこともあるのだが、こういうことをキッカケに海外遠征がさらに頻繁に行われるようになるのも日本競馬の発展に望まれることである。
「一流の馬でなければ海外遠征はできない」というような感覚は少なからずあるが、適材適所で日本馬も海外という選択肢を選べるようになっていって欲しい。
調教師やオーナーもだんだん若くて新しい考えを持った人たちが競馬界に入ってきたことで、ひと昔前の考え方ややり方が徐々に変わりつつあるようだ。
今回一口馬主のクラブ馬が世界の舞台で活躍したことも、今後は追い風になっていくだろう。サウジ遠征で4つの重賞レースを勝利したC・ルメール
最後に。冒頭で紹介した4頭の勝利馬だが、その手綱を取っていたのはC・ルメールだ。
国内での騎乗をキャンセルしてのサウジ遠征で4つの重賞レースを勝利した。
この快挙は現地でも大きく取り上げられたそうだが、この4つの勝利でルメール自身に入ってくる賞金は5,000万円になるのだとか。
この開催で一番良い想いをしたのは、調教師・厩舎スタッフ、オーナーでもなく、ルメールだろう(苦笑)
コロナによる隔離でしばらく日本での騎乗はできないが、この勢いで春のクラシック戦線も大暴れとなるのだろうか。
国内復帰後のルメールには注目だ。
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10/13に提供された「アディショナルタイム」というコースでは、京都12Rで469.5倍の高配当を的中させた。今回も18点という少ない点数で狙い、推奨単価はリスクを抑えた600円となっていたので、28万 1700円の払い戻しとなった。
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