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日本馬の海外遠征がスタンダードになる
海外での日本馬の出走
今年の凱旋門賞こそセブンスルーシーズ1頭のみの参戦ではあったが、その他の海外レース含め、非常に日本馬の出走が盛んになっている昨今。
先週行われたアメリカ競馬の祭典、ブリーダーズカップでも多くの日本馬が出走した。
優勝こそなかったものの、ブリーダーズカップクラシックでは3歳馬デルマソトカゲが見せ場たっぷりの2着と健闘。
他にも海外の一線級と互角の走りができるようまでになった日本競走馬である。
ひと昔前までは明らかにヨーロッパ、アメリカとのレベルの差があったが、今は間違いなく同じステージに立てるだけのレベルになったと言っていいだろう。
まだ、少し差は見えるものの、ポジティブに考えればまだまだ成長の余地があるということ。
これからも海外で活躍する日本馬の走りを楽しみに見ることができるはずだ。
そんな今やスタンダードとなった日本馬の海外遠征だが、遠征する理由はただの「ロマン」だけで遠征に行く訳ではなく、基本「金」だ(笑)
日本のみならず、世界の競馬主要国で賞金額を上げ、海外の強豪を自国のレースに呼び、レースを盛り上げる風潮が強まっている。オーストラリアの高額賞金レースを日本馬が制した
…という中で先週、オーストラリアの高額賞金レース『ザ・ゴールデンイーグル』を日本馬が制した。
▲ 豪州高額賞金レースを制したオオバンブルマイ
3歳GⅠ未勝利馬のオオバンブルマイ、春のNHKマイルC3着からの参戦で、見事1着賞金約5億円をゲットした。
「ザ・ゴールデンイーグル」はグレードレースの格付けはなく、走る馬も超一流が集まってはいなものの、オーストラリアの名物レースとして2019年から始まった3歳戦だ。
オーストラリアの競馬で有名なグレードレースと言えば『メルボルンC』があるが、その1着賞金を大きく上回るレースだけに近年はその注目度が上がっていた。
そのオオバンブルマイ、ここで5億円を獲得したことで、国内の世代の獲得賞金額トップに躍り出た(約6億2,000万円)。
ダービー馬、タスティエーラ(約5億7,000万円)に約5,000万円ほどのリードをつけた。
GⅠ未勝利馬がこのようなポジションに立つのは異例の出来事だが、よりチャンスのある舞台、より賞金を獲得できる舞台を走るのが競走馬の本質だ。
今後、こういう選択肢をする馬も出てくることだろう。
3歳馬のマイル路線としても、NHKマイルCが終わると、秋はマイルCSしか国内ではほぼ選択肢がない。
古馬との力関係などを考えて無理に走らせるより、同世代との戦いでチャンスがあり、そしてより魅力的な賞金にチャレンジができること。
オオバンブルマイが門戸を開いたことで、おそらく来年以降は日本からの参戦が増えるだろう。
このオオバンブルマイの勝利、唯一の心残りは元々騎乗する予定だった武豊騎手が前週の開催で負傷しタッグを組めなかったことだ。
乗り替わりが功を奏した?可能性は無きにしもあらずだが、こういったビッグレースではやはり日本人ジョッキーが背中に乗っていてもらいたいところだ。
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