最終更新日:2024年11月22日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:117,959

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  1. サウジC、まずは「おさらい」から

  2. 2月29日にサウジアラビアの 首都リヤドで開催されたサウジCだが、その後大変なことになっている


    …その前に「サウジC」のおさらいから。

    「サウジC」は、今年新設された世界最高賞金レース1着賞金は約11億円、2着でも3億8500円、10位でも2000万以上の賞金が入るドリームレースだった。

    この規格外レースは、ノーザンファームの吉田勝己代表が「日本馬が5着に入れれば」と語ったほどのレースで日本からも2頭が出走した。

    日本馬はゴールドドリームは6着で 6600万円、クリソベリルは7着で 5500万円という結果を残した。


    サウジC以外にも日本馬はサンバサウジダービーフルフラットが勝利し、モハメドユスフナギモーターフC(芝2100m)ではディアドラが2着、サウジアC(ダート1200m)でもマテラスカイが2着し、高額賞金を手にしている。

    …無事レースも終わったように思えたが、その後とんでもないことが起きている



  3. サウジC、その後の大変な後始末、パート1

  4. 基本的にレース中にムチを打つのは10回までと定められていたのだが、勝つためには制裁覚悟で追う騎手もザラにいるのが現状で、2着の米国馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手も打ってしまった。

    その回数、4回上回っただけの14回。



    その結果、制裁を食らうこととなり、鞭の過剰使用8日間の騎乗停止と獲得賞金のうち60%にあたる21万ドルを罰金として没収されることになった。

    21万ドルを日本円に換算すると約2310万円
    今回スミス騎手の取り分は10%(日本は5%)で、約3850万円のはずだったのだが、賞金の60%を没収され、手元に残ったのは半分以下の1540万円となってしまった。

    10回以内に決められた鞭の回数を4回上回っただけの結果としては、あまりに痛過ぎる制裁だった。

    M.スミス騎手」と言えば米国では殿堂入りのレジェンドジョッキーとして知られている有名な騎手で、国によりルールが違うこともあるが、当然その国のルールは事前に調べるので知らなかったことはない。

    当然、これは騎手に対する制裁金額としては世界史上最高額となり、M.スミス騎手、今回の世界最高賞金レースで罰金でもレジェンド級の不名誉な記録となってしまった。



  5. サウジC、その後の大変な後始末、パート2

  6. …それから数日後さらなる衝撃が走った。


    3月9日、アメリカのブラッドホース電子版が、ジェイソン・サーヴィス調教師を含む、複数の競馬関係者が競走馬に対するドーピングの容疑で起訴されたことを報じた。


    米連邦検察の起訴状によると、ジェイソン・サーヴィス調教師は全ての管理馬に対し、密かに入手したパフォーマンスを上げる効果のある薬物を投与していた疑いがあり、そうなるとサーヴィス氏の管理馬であった第1回サウジCを制したマキシマムセキュリティも捜査の対象となる。

    マキシマムセキュリティを管理するジェイソン・サーヴィス調教師の容疑が有罪とされれば大変なことになりそうだ
    サウジC制覇の調教師らをドーピング容疑で起訴されたマキシマムセキュリティを管理するジェイソン・サーヴィス調教師
     

    私も詳しくはないが、国により禁止薬物や馬装具のルールはかなり異なるが、基本的にドーピングはどんな競技でもダメなもの。
    ただ、どうも海外競馬ではドーピングはバレばければばいいという風潮はあるようだ。

    ドーピングの罰金は稀だが過去にディープインパクトの凱旋門賞挑戦の際に禁止薬物が検出されたため、3着出逢ったが失格となったのも有名な話だ。

    因みにその時の制裁金額は「227万円」で、この時の「ドーピング疑惑」は実際には「ドーピング」ではなく「馬に対しても呼吸器疾患に使われるイプラトロピウムという薬物で、使う事自体は認められているものの、体内に残った状態で走る事をフランスでは禁止されていた」というだけのことでジェイソン・サーヴィス調教師による「ソレ」とは似て非なるものだ。

    今回のジェイソン・サーヴィス調教師の事件は、親しい獣医などとともにやっていた組織的な犯行と見られており、連邦捜査局(FBI)も捜査を行っていると報じられているから、大事件だということが分かるだろう。



  7. 結局どういう結末を迎えるのか、サウジC

  8. 今回のドーピング疑惑が事実だった場合、規模も質もぜんぜん違う話で、注目されるのは世界最高額となる約11億円といわれる優勝賞金の行方だ。

    先述した、サウジCの2着馬ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手が、鞭の過剰使用で史上最高額となる約2310万円の罰金を没収されたことが話題になったばかりだが、もし今回のドーピング容疑でマキシマムセキュリティが失格にでもなると、前出のスミス騎手の罰金どころではなく賞金全額没収の可能性も当然あるだろう。
    サウジC、その後の意外な結末と、どうなるマキシマムセキュリティ陣営ジェイソン・サーヴィス調教師


    それこそ競馬界の、前代未聞のスキャンダルとなることは間違いない。

    1着馬の失格(現状は捜査中)、2着馬の賞金一部没収と、初回から大波乱のサウジCとなってしまうかもしれない。


    ドーピングによる罰金となったら渡航費とかも返金させられるのだろうか?
    招待レースなので、渡航費まで返金は無いとは思うが、賞金の返金だけに止まらない可能性もあり詳細は不明だ。

    レース後も望ましくない話題で、世界中の注目が集まっているサウジC。

    今年新設された規格外の世界賞金レースだが、1着馬が失格となれば2着馬以降が繰り上がりとなることも考えられるだろう。
    どうも世界最大の「祭典」から「汚点」へとなりそうな雰囲気は、なんとも後味が悪いものである。


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2024/11/16

トルネードという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

1ヶ月かけて検証したトルネードの無料予想精度した結果は、的中率20%(10戦2勝 8敗)の、回収率47%(-5万 480円)となった。


その後も定期的に抜き打ち検証を行っているが、4ヶ月間も検証をしたし、今回で最後にしようと思う。

今回検証するトルネードの無料予想(無料情報)は、11/16と、11/17は連日不的中だったが、11/16土曜の東京11R 東スポ杯2歳Sで提供された買い目である。


トルネードという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ トルネードの無料予想(2024/11/16)

結果:4-9-7

トルネードの買い目は、あからさまに「穴狙い」と言っているような買い目である。


東京スポーツ杯2歳S(GII)は、結果的には1-3-2番人気の決着により3連単2,300円と堅く収まったのであるが、出走頭数が9頭となった時点でこうなることはある程度予測可能であった。

要するに、「穴狙い」であればこのレースは避けるべきであり、ハナから対象にしては行けないレースである。
このレースを獲りに行くのであれば6点以内が妥当であり、仮に今回の12点提供であった場合でも的中すれば僅かなプラスに収まる程度だった。


1着固定の並列に置かれた3ファイアンクランツは、夏の札幌2歳Sを1番人気で3着とこのメンバーの中では実績上位に置かれるが、元々は晩成型であり、本格化するのは3歳以降と見られていた。決め手に欠けることから時計勝負への対応がカギと見られていた。
レース前からゲート裏でテンションが高く少し暴れる場面があったように、メンタル面にまだ甘いところがありもう少し落ち着いてくれば、本来の力を発揮するのではと考えられる。


同じく、1着固定の並列に置かれた4クロワデュノールであるが、いくらか余裕がある程度で、24キロ増はほぼ成長分でありレース中の折り合いも問題なく、直線は後続を待たずに追い出して2着馬と先頭争いを見せると、渋太く食い下がる相手を最後は力で捩じ伏せての完勝を収めた。


ここまでは良かったが、2・3着固定に並べられた2ジーティーマンはテンションが高過ぎた為にアオッてのスタートとなり、序盤から少し行きたがる面を見せてなだめつつ運ぶ形となったことから掲示板を確保出来ず6着という結果。

同じく2・3着固定に並べられた8ニシノイストワールは、東京コースでの速い上がりに対応出来ずに1着から1秒6差離されてのシンガリ9着という厳しい結果。

トルネードが提供したレース

3ファイアンクランツも2ジーティーマン、8ニシノイストワールも、ほぼ人気と着順が相応の結果であり、小細工の通用しない少頭数の2歳戦にありがちな結果が全てを物語っているようである。


騎手の名前を見るだけでも、このレースで高配当を狙ってはならない理由がわかるというものだ。




2024/11/17

シンケイバという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

シンケイバの集客サイト(解体新書と競馬戦線)は、Googleでシンケイバの情報検索をすると、「3時間前」にインデックスされたばかりのサイトであった。しかし、これらのサイトは検証結果として、どちらも「3ヶ月も前からの検証を主張している。


検証期間もさることながら、その検証内容も信ぴょう性に欠けており18戦18勝の的中率100%と驚くべき結果を謳っていた。


しかし、競馬検証.comが1ヶ月(11鞍)連続で独自に検証したところ、戦績は11戦中、わずか1勝の10敗となった。


的中率9%の、回収率34%という、全く実績に見合わないお粗末な内容であった。
18戦18勝が、11戦10敗に急になるだろうか?


シンケイバの1ヶ月検証の後も検証を続け、抜き打ち検証も3度目となるので、そろそろ終わりにしようと思う。
最後の抜き打ち検証となる11/16と、11/17は、連日不的中

検証するのは、2024/11/17の京都4R2歳新馬ダ1200mで提供された買い目である。


シンケイバという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ シンケイバの無料予想(2024/11/17)

結果:3-10-5

データが揃っていない新馬戦とは言え、あまりにもお粗末すぎる結果に言葉がない。
結果的には、1番人気3番人気5番人気の順での決着であるが、買い目に指定した3頭の内1頭も馬券に絡んでいないというのは如何なものだろうか!?

シンケイバが提供したレース

対する馬券に指定された3頭だが、6番人気→4番人気→8番人気という「ワイドなので穴狙いで」とでも言いたげな内容だが、「新馬戦でルメール騎手を買い目から切る」というのは、ほとんど自滅行為に近いと言える。
実際に、京都04R2歳新馬→05R2歳新馬とルメール騎手が連勝した


シンケイバが推奨した9メイショウヨンクは太め残りであり、道中前半は中位のやや後ろ。直線でパッタリ止まったが、道中で押し上げる脚は見せたように使いつつよくなっていきそうな気配を見せた。

同じくシンケイバが推奨した1メイショウアオコチも同馬主であり、スイスイと逃げて4角でも余力はあるように見えたものの、あと1ハロンを切ってから失速とスタミナに問題あり。だった。


2歳新馬戦で、「メイショウ」さんの馬を中心に持ってくるのは無理がある
基本的には、マイナー牧場で自家生産種牡馬を種付けさせマイナー厩舎に預けた地味な血統であり、この時期からガンガン走るという若駒でもない。


やはり、この時期の2歳新馬戦で中心視するのであれば、吉田一族所有の早熟系海外生産馬に見られるような、早期から能力を発揮できる血統だ。今回の3キアニーナはその好例である。
レースは余裕残しも好馬体。パドックでは少しうるさい面があったものの、スッと行き脚がついて2番手でスムーズな競馬。手応え良く直線に向くと、あと1ハロンで先頭に立って押し切った。

必ずしも「海外生産馬」が全て良いというわけではないが、社台が海外から若駒を購入する場合は、下調べも入念に新たな血を入れるべく早熟な血統を買い付けて来るのが本流。
目利きもプロ中のプロが担当していることから、そこまでの駄馬を買わされるリスクも少ない。


それらを頭に入れておけば、必然と買い目の中心に入れる馬は決まるというもの。
ただ単に「配当を気にする」のであれば、このレースを選択すること自体が間違っているということである。