最終更新日:2024年11月21日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:117,952

競馬予想の電話による情報提供で詐欺被害が勃発。対策と事例について考える。

▼ 競馬予想サイトの電話詐欺

  1. 競馬予想サイトの電話による詐欺

    競馬予想サイト」業界には真面目に予想を配信しているサイトがある裏で、優良サイトからすると「競馬予想サイト」の印象を悪くしている「悪質競馬予想サイトの特徴」でも紹介しているような「悪質」な競馬予想サイトが多くあります。

    昔の詐欺なら、未公開株や怪しい社債などの金融商品に多かったのですが、競馬予想サイトでもそれら詐欺のビジネススタイルには共通した手口があります。

    以下、悪質な競馬予想サイトの電話による詐欺についてまとめています。



    電話詐欺が横行する悪質競馬予想サイトの手口

    多くは「無料登録」として集客した「予想サイト」で「電話番号」を登録させ、電話にて予想を伝えるというものです。

    この「電話登録による競馬予想詐欺」の典型的な言い回しは、「絶対に当たる情報がある」「競馬の裏情報、出来レースの情報を入手した」「JRA公認関係者情報」などと話を持ちかけ、かなり法外な高額な「情報料」を振り込ませます。
    これらの事例は「競馬予想詐欺師の相談所と事件」で挙げているので参照してください。


    いきなり高額を指定口座に振り込むよう言われても、直ぐに現金など無いのは「競馬詐欺師」も分かっているので、そこは「配当金の2割を成功報酬として振り込めば、的中した配当金を支払う」などと言い、譲歩したように言ってきます。
    そもそも競馬に「絶対に当たる情報」など、ありえません。


    JRAも辟易する悪質競馬予想サイト

    JRAも「実際には存在しない団体や個人から極秘の情報提供を得ている、前もって結果が決まっているレースがある、などと虚偽の情報を売る悪質な予想・情報提供業者が存在している。JRA公認をかたり、悪質業者が運営しているサイトへの誘引を図る勧誘メールもあるが、それらはJRAの関係団体とは一切関係がない団体であり、「前もって結果が分かっているレース」等は、一切存在しません。」と言っているようにJRA公認などという、JRAによる裏情報などありえないのです。

    勿論、トレセンなどに出向き現場での取材による裏付けを元に競馬予想をする競馬予想サイトは、私が確認しているだけでもいくつかありますが、それらと、このような着順が決まってるレース」だの「競馬関係者が協力している八百長レースで100%当たる」などという根も葉もないような話は全くの別物で、後者は完全に詐欺で、競馬のことも知らない詐欺師です。

    ましてやJRA関係団体が、直接電話などで競馬予想を勧誘することなどあり得ません。


    公式アプリを真似る悪質競馬予想サイトも

    悪質競馬予想サイトは、色々と知恵を絞って次の手を考えます。
    携帯の人気アプリなどのデザインを真似てユーザーの警戒心を緩和しての、かなりエゲツない詐欺もありました。

    例えば「LINE投資サポート」という詐欺サイトは、フォントや配色も「ネイバー株式会社」の「LINE」に寄せており、サイト名も「LINE投資サポート」だからまるで「LINE」とのコラボ?と勘違いしてしまうようなサイトです。

    「LINE投資サポート」の詐欺は、
    ユーザーに対しても一見良心的な「後払いプラン」というものは、通常「5万円」ほど請求される競馬予想が「12,000円」で情報提供され、そのかわり購入したあとに電話するように誘導されます。

    電話をすると「ID発行料として 20万円かかる」と言われ、「そんな金は無いから 12,000円を返金してください」と言うと、相手はガラリと態度を変え「キャンセル料を3万払え」、「家はわかっているから今から取りに行く」と恐喝、脅しをかけてきたそうです。

    悪質な競馬予想詐欺の実例(LINE投資サポート)
     
    電話やメールを無視すると、このような脅迫メールが届いたそうです。
    「一般的な人達」であれば震え上がるような「恐喝」と「脅迫」をしてくるのも「競馬予想サイトの電話による詐欺サイト」の特徴である。



    電話内容の要約

    音信が無く困惑を被っていた為、メールにて通告。
    連絡がつかないという事は故意に弊社を困惑させ業務を妨害している

    「ご承知おき頂いた方が賢明かと思いますが、今回あらかじめ内容をお知らせの上、利用規約をご確認頂き同意を得た上【双務契約】が成立した案件で、通話の記録もとっている。」

    音信が不通などという子供の様な我儘な対応に憤りを感じており、本日20時までにご連絡を頂戴できなければ「悪質な業務妨害」を行った会員としての徹底的な然るべき措置への対応へと切り替える

    即時の対応としてご自宅に伺わせて頂く事もご検討しております



  2. 競馬予想詐欺師による電話詐欺の実例

    競馬予想詐欺師の相談所と事件」でも紹介している事件ですが、3つほど要約して紹介します。

    《事例1》競馬予想詐欺師による電話詐欺

    和歌山県で起きた電話による競馬詐欺ですが、
    『情報提供会社のサトウと名乗る男から、和歌山県の紀の川市で農業を営む男性の携帯電話に直接競馬に1、2レース八百長レースがあり、お金を振り込んでくれれば、情報を教える」といった電話があった。
    言われたように調べてみるとレースのオッズが1030倍から2000倍だったため、この話を信じてしまい、「勝ち馬情報提供料」として約1ヶ月間で現金あわせて「476万円」を12回に分けて相手が指定した複数の預金口座に振り込んでしまった。』という事件。


    《事例2》競馬予想詐欺師による電話詐欺

    『長岡市居住の男性の自宅PCに、「株式会社グローバル通信」という会社から突然「競馬の当たり情報を教えます。当たると金額が大きいです。」という内容のダイレクトメールが突然送られてきた
    その後男性宅に「グローバル通信のタカハシ」と名乗る男から電話でデカい情報がある。賞金の1%を情報料として頂く」と言われ、話を信じた男性は、数日間にわたり長岡市内のATMからから5回にわたり、314万円を振り込んだ。』というもの。


    《事例3》競馬予想詐欺師による電話詐欺

    『ある男性に競馬関係会社からダイレクトメールが郵送され、その後、上記の「長岡市の詐欺」と同様に同社社員を名乗る男から家に電話があり、男性は「ジョッキー、馬主、調教師を知っているので確実に競馬でもうけられる」との話をもちかけられ、話を信用した男性は、幾度かにわたり市内の金融機関で馬券購入代金を指定された口座に振り込んだ。』という事件。


    同じようなパターンの競馬予想の電話詐欺

    …いずれも手口は同じだと気付いたでしょうか
    上記、3つの事件はいずれも被害者が「どこで」自分の電話番号情報を教えてしまったか分かりませんが、どれも突然「メールが届いて」、運営社から直接電話があり、「裏情報がある」と断言され、指定口座に振り込んでしまう。という流れです。

    最近では「競馬予想サイト」にも「電話番号を入力」するサイトもたまにあります。

    電話入力をさせる悪質な競馬予想サイト

    これら「電話入力サイト」が必ずしも「詐欺師」とは言い切れませんが、私が検証してしばらくしてサイトを見てみると、サイトにアクセス出来なくなっており閉鎖しています
    つまりドロンと、消えてしまったということです。

    特商法ページに載っている会社名も存在しないもので、住所も偽物かバーチャルオフィスだと、サイトが突然無くなり、メールも届かないとなると、泣き寝入りしかありません



  3. 「IP携帯電話」は固定電話のような電話番号

    悪質な競馬予想サイトは、運営者情報で「本物」など記載するわけがありません。
    記載されている「会社情報」もデタラメであったり、ダミー会社、レンタルオフィスということもあります。

    被害に遭われたことを自覚して電話をかけても電話がつながらない、または「私設私書箱」だったりします。


    電話詐欺は皆、IP電話を使う

    彼らが使用する電話は「出会い系詐欺」でも使用されているIP電話を使います。
    IP電話」とは通話料金が安く住所が変わっても同じ電話番号を使えて、通常の固定電話からの「固定回線」ではなく「インターネット回線」を使った「ネット電話」です。


    電話詐欺が「IP電話を使う理由」とは

    競馬予想の詐欺師共が「IP電話」を使用するのは「電話料金を安くしたい」という理由ではありません。

    通常「IP電話」は「050」という番号がアタマに付きますが、「IP携帯電話」というインターネット通話の転送サービスを利用することで、携帯電話からでも「03」という「固定電話」の電話番号で電話をかけることができるのです。
    つまり「固定電話を装う」ことが出来るからです。


    固定電話番号など信用できない

    既に複数の転送業者が「逆転送」「発着転送」という名称のサービスを提供しており、「03」「06」「045」などで始まる固定電話の番号での発着信ができるようになりました。

    固定電話からの発信を装うことができるので、事務所からの電話と誤信させられます。
    「IP電話」の普及により「03」などから始まる電話番号を入手するのは簡単になりました。

    ネットの世界ではある程度お金をかけてサイトを作れば「立派に見せること」は簡単で、しかも会社の固定電話からの連絡となれば「なんかあっても会社自体が無くなることはないだろう」と、信じてしまいます。


    怪しすぎるIP電話会社

    このような詐欺会社が顧客に多いことを認識しているはずのIP電話会社ですが「IP電話 固定電話番号」というキーワード検索をすると、広告を出稿しているIP会社が沢山見つかります。

    docomoやsoftbank、auなども3キャリアの名前は無く、どれも聞いたことのない会社ばかりです。


    「03officce.com」の運営社情報は?

    驚いたことに「03officce.com」というIP電話業者は、サイトのフッターを見ても、通常なら「運営社情報」とか「特定商取引法」などと運営会社情報が載っているものですが、それらの情報が一切ありませんでした。

    IP電話会社のホームページに運営社情報が載ってない
    ▲ IP電話会社の運営社情報が載ってない



    「03officce.com」は電話応対だけ?

    しかもサイト内にあるのは電話番号だけです。これでは悪質な競馬予想サイト、いや、悪質な競馬予想サイトでさえ嘘でも「特商法ページ」があるので、これではそれ以下と言えるでしょう。(私が見落としているのでしょうか?だとしても見つけにくいのも問題です)

    在宅ワーク支援ソリューション」とか言って、IP電話会社(契約を交わすビジネスなのに)なのに、サイト内に運営社情報がありません

    画まるで競馬予想詐欺会社のように運営者情報が無い?
     


    「03officce.com」のサイトソースも何も無い

    しかもサイトソースをみると、通常なら利用者に自社のサイトを見つけてもらう為に「IP電話、激安、固定電話」などといったキーワードを入れたり、サイトの説明をdiscriptionに入れたりするものですが、そういった情報は何も無く、むしろ「探してくれるな」と言わんばかりのサイトソースでした。

    03officce.comのサイトソースを調べたら何も情報が無い
     


    広告やめたら消えていなくなるサイト

    広告費を払って上位表示をさせているので、「IP電話 固定電話番号」というキーワードで検索した悪徳業者なら見つけてくれるかもしれませんが、そもそも顧客が如何わしい業種ばかりなので、意図的なのか分かりませんが、こう言った怪しい運営会社が多いのもIP電話業者です。
    この業種はいずれ規制が入ると思われます


    詐欺会社が顧客に多いIP電話会社

    それにしてもIP電話会社はどこまで顧客に犯罪行為を犯している詐欺会社が多いということを認識しているのでしょうか。

    そもそも普通の会社が「128回線もの固定電話を見せかけ」で必要としますか?

    普通の企業なら固定電話回線は社内に引いてあるし、出先で自分の携帯電話番号を「固定電話に見せかける必要」など無いでしょう。
    シチュエーションが思い浮かびません。

    偏見かもしれませんが、やはりIP電話で「128回線」必要とする業種は限られてくるのでは無いでしょうか。

    IP電話会社の客が詐欺会社だと認識してるのか?
     

    はじめから「詐欺」を企んでいるところは住所も不特定なことが多く、稼いでしまえばドロンといなるのは計画済みです。
    次々とサイトを新しくして、電話番号を入力させてる「競馬予想グループ」は警戒することが最善の策だと思われます。


無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/11/17

シンケイバという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

シンケイバの集客サイト(解体新書と競馬戦線)は、Googleでシンケイバの情報検索をすると、「3時間前」にインデックスされたばかりのサイトであった。しかし、これらのサイトは検証結果として、どちらも「3ヶ月も前からの検証を主張している。


検証期間もさることながら、その検証内容も信ぴょう性に欠けており18戦18勝の的中率100%と驚くべき結果を謳っていた。


しかし、競馬検証.comが1ヶ月(11鞍)連続で独自に検証したところ、戦績は11戦中、わずか1勝の10敗となった。


的中率9%の、回収率34%という、全く実績に見合わないお粗末な内容であった。
18戦18勝が、11戦10敗に急になるだろうか?


シンケイバの1ヶ月検証の後も検証を続け、抜き打ち検証も3度目となるので、そろそろ終わりにしようと思う。
最後の抜き打ち検証となる11/16と、11/17は、連日不的中

検証するのは、2024/11/17の京都4R2歳新馬ダ1200mで提供された買い目である。


シンケイバという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ シンケイバの無料予想(2024/11/17)

結果:3-10-5

データが揃っていない新馬戦とは言え、あまりにもお粗末すぎる結果に言葉がない。
結果的には、1番人気3番人気5番人気の順での決着であるが、買い目に指定した3頭の内1頭も馬券に絡んでいないというのは如何なものだろうか!?

シンケイバが提供したレース

対する馬券に指定された3頭だが、6番人気→4番人気→8番人気という「ワイドなので穴狙いで」とでも言いたげな内容だが、「新馬戦でルメール騎手を買い目から切る」というのは、ほとんど自滅行為に近いと言える。
実際に、京都04R2歳新馬→05R2歳新馬とルメール騎手が連勝した


シンケイバが推奨した9メイショウヨンクは太め残りであり、道中前半は中位のやや後ろ。直線でパッタリ止まったが、道中で押し上げる脚は見せたように使いつつよくなっていきそうな気配を見せた。

同じくシンケイバが推奨した1メイショウアオコチも同馬主であり、スイスイと逃げて4角でも余力はあるように見えたものの、あと1ハロンを切ってから失速とスタミナに問題あり。だった。


2歳新馬戦で、「メイショウ」さんの馬を中心に持ってくるのは無理がある
基本的には、マイナー牧場で自家生産種牡馬を種付けさせマイナー厩舎に預けた地味な血統であり、この時期からガンガン走るという若駒でもない。


やはり、この時期の2歳新馬戦で中心視するのであれば、吉田一族所有の早熟系海外生産馬に見られるような、早期から能力を発揮できる血統だ。今回の3キアニーナはその好例である。
レースは余裕残しも好馬体。パドックでは少しうるさい面があったものの、スッと行き脚がついて2番手でスムーズな競馬。手応え良く直線に向くと、あと1ハロンで先頭に立って押し切った。

必ずしも「海外生産馬」が全て良いというわけではないが、社台が海外から若駒を購入する場合は、下調べも入念に新たな血を入れるべく早熟な血統を買い付けて来るのが本流。
目利きもプロ中のプロが担当していることから、そこまでの駄馬を買わされるリスクも少ない。


それらを頭に入れておけば、必然と買い目の中心に入れる馬は決まるというもの。
ただ単に「配当を気にする」のであれば、このレースを選択すること自体が間違っているということである。




2024/11/16

トルネードという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

1ヶ月かけて検証したトルネードの無料予想精度した結果は、的中率20%(10戦2勝 8敗)の、回収率47%(-5万 480円)となった。


その後も定期的に抜き打ち検証を行っているが、4ヶ月間も検証をしたし、今回で最後にしようと思う。

今回検証するトルネードの無料予想(無料情報)は、11/16と、11/17は連日不的中だったが、11/16土曜の東京11R 東スポ杯2歳Sで提供された買い目である。


トルネードという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ トルネードの無料予想(2024/11/16)

結果:4-9-7

トルネードの買い目は、あからさまに「穴狙い」と言っているような買い目である。


東京スポーツ杯2歳S(GII)は、結果的には1-3-2番人気の決着により3連単2,300円と堅く収まったのであるが、出走頭数が9頭となった時点でこうなることはある程度予測可能であった。

要するに、「穴狙い」であればこのレースは避けるべきであり、ハナから対象にしては行けないレースである。
このレースを獲りに行くのであれば6点以内が妥当であり、仮に今回の12点提供であった場合でも的中すれば僅かなプラスに収まる程度だった。


1着固定の並列に置かれた3ファイアンクランツは、夏の札幌2歳Sを1番人気で3着とこのメンバーの中では実績上位に置かれるが、元々は晩成型であり、本格化するのは3歳以降と見られていた。決め手に欠けることから時計勝負への対応がカギと見られていた。
レース前からゲート裏でテンションが高く少し暴れる場面があったように、メンタル面にまだ甘いところがありもう少し落ち着いてくれば、本来の力を発揮するのではと考えられる。


同じく、1着固定の並列に置かれた4クロワデュノールであるが、いくらか余裕がある程度で、24キロ増はほぼ成長分でありレース中の折り合いも問題なく、直線は後続を待たずに追い出して2着馬と先頭争いを見せると、渋太く食い下がる相手を最後は力で捩じ伏せての完勝を収めた。


ここまでは良かったが、2・3着固定に並べられた2ジーティーマンはテンションが高過ぎた為にアオッてのスタートとなり、序盤から少し行きたがる面を見せてなだめつつ運ぶ形となったことから掲示板を確保出来ず6着という結果。

同じく2・3着固定に並べられた8ニシノイストワールは、東京コースでの速い上がりに対応出来ずに1着から1秒6差離されてのシンガリ9着という厳しい結果。

トルネードが提供したレース

3ファイアンクランツも2ジーティーマン、8ニシノイストワールも、ほぼ人気と着順が相応の結果であり、小細工の通用しない少頭数の2歳戦にありがちな結果が全てを物語っているようである。


騎手の名前を見るだけでも、このレースで高配当を狙ってはならない理由がわかるというものだ。