競馬業界の不祥事 (競馬界に続発する不祥事:若手騎手の引退とJRAの課題) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです
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競馬界に続発する不祥事:若手騎手の引退とJRAの課題
永野猛蔵の引退とその背景
競馬界で注目されていた若手騎手、永野猛蔵が引退を発表した。
引退の原因は、すでに公式に発表された通り、先日泣く泣く引退した藤田菜七子騎手の引退と同様に、競馬開催中における通信機器の不正使用に起因している。
先月の競馬開催中に通信機器の不正使用が発覚。その後の事情聴取で、昨年から継続的に通信機器を使用していたことを自白した。
さらに、怪我による騎乗停止期間中に、身内に対して馬券の予想行為を行っていたことも発覚した(なお、当該レースには自身と関係する馬はなかったため、公正確保には影響しないと判断されている)。JRA(日本中央競馬会)の裁定委員会は、今回の件に関して「1年」の処分を下す方向で調整が進んでいた。
これにより、永野騎手は騎手免許の更新ができず、実質的に免許停止となることが決定的となったため、本人が引退を決意したとされる。2023年、新成人となった永野猛蔵騎手は「とにかくいろんな人に愛される騎手になりたいです。それと、常に愛馬精神を忘れず騎乗したいですね」と語り、「愛」の1文字を書き上げ、ジョッキーとしての人生は始まったばかりだったのに。
若手がこうして競馬界から去るのは、あまりにも惜しい。▲ 2023年の永野猛蔵。
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不祥事の影響とJRAの対応
永野騎手はデビュー4年目。ここまで28勝を挙げ、自身のキャリアハイ(2022年30勝)を大きく更新する勢いで勝ち星を積み重ねていた今シーズン。
デビュー当時は地味ながらも着実に技術を身につけ実績を積み、サークル関係者たちの信頼を得て評価も上がっていき今年の成績があっただけに、ファンはもちろん、厩舎や馬主らからも落胆する声があがった。
永野騎手とタイミングを同じく、目下ブレイク中の佐々木大輔騎手や関東の若手騎手・横山琉人騎手も、調整ルーム内での通信機器の使用が発覚し、1ヶ月間の騎乗停止処分を受けた。
▲ 佐々木大輔騎手と横山琉人騎手 JRAに限らず、地方競馬でも和田譲治騎手が通信機器を調整ルームに持ち込み22回の通信があったことが確認され「30日間の騎乗停止」があったりと、近年、競馬界では通信機器を巡る不祥事が続き、その数は非常に多い。
今回の事件を受けて、JRAは「現時点での調査はすべて終了した」とコメントし、もうこのような処分、ニュースは発生しない、ということだが・・・いわゆる『裏』でマスコミ、メディアからそのような話が出てきてしまった時には、それこそJRAの体制、中央競馬開催の存続をも問われる事態になることは間違いないだろう。
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JRAの今後の情報発信と競馬界の未来
公式が何でもかんでも言い過ぎるのは良くないが、逆に言わなさ過ぎてネット上で間違った情報が拡散され、錯綜し、コンテンツそのものの価値が低下していくのが一番良くない。
競馬界においては、バランスの取れた情報発信が求められており、JRAの今後の対応が注目される。コロナ禍を乗り越え、競馬業界は復活の兆しを見せていたが、このような不祥事が続くようでは、競馬の信頼性に大きな影響を与えかねない。競馬予想やレース結果に関する情報も、正確で信頼性の高いものが求められる時代となっている。
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